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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

グロリオサ - 炎のような

2025-08-05 07:00:00 | みんなの花図鑑

知人宅のグロリオサが真っ赤に燃えてます。




グロリオサは熱帯アジア及びアフリカ原産のイヌサフラン科(APG植物分類体系。 旧分類ではユリ科)(wiki 「グロリオサ」)




学名: Gloriosa rothschidiana




グロリオサ(Gloriosa )の名は 「光栄、見事、立派」などの意味を持つラテン語「gloriosus」から。(てゆうか、gloriosusの複数形が Gloriosa ?)





この炎のような花びら、反り返って、おしべや雌しべと遠く離れています。
虫は当然、炎のほうに飛んでいくと思います。




でも、それでいいんですって?
「花が咲き終わると、花びらが閉じて、雌しべと雄しべをくっつけ合うんですよ。そうやって自家受粉するので、虫たちに頼る必要がないんです」って。




とすると、炎のような花弁は何のため?







 

ヤブミョウガ - 白い花・青い実

2025-08-04 07:00:00 | みんなの花図鑑
メタリックな青い果実のほうはまだイイとして、 花のほうは 白一色で小さく、とても撮りにくい花です。
しかも 藪の中に咲いているので、カメラを構えると 腕や足にやぶ蚊がいっぱい (ToT)


ヤブミョウガという名前だから、てっきり ミョウガ の仲間だと思ったら、なんと ツユクサの仲間なんだそうです。 葉なんか どうみても ミョウガやショウガの葉に近いと思うのですが・・・




円錐状の集散花序のなかに 雌花と雄花があります。 上の玉ねぎの頭に 一本の花柱が立っているのが 雌花。
下の 雄しべの黄色い花粉が残っているのが 雄花です。




雄花、雌花ともに花弁は3枚、 半透明です (^^♪




ヤブミョウガの名のとおり、 於大公園(東浦町)では 藪の林縁に群生しています。 日陰で 白い花を撮ったらコントラストがきつく 白色が飛んでしまいました (T△T) 今日、再訪して バーベキュー広場のほうの斜面のヤブミョウガの群生を撮ってきました。
手前(下側)が 雄花、 奥が 雌花です。




右手が雄花、左手が 雌花です。




下右手が 雄花、 上の丸い玉が 雌花です。 もう 言わなくても 分かるようになりましたね (^_-)-☆




さて 結実すると、 子房は 緑色の球になります。




白い半透明の花弁が「桃から生まれた桃太郎」のように 果実の表面に残っています。 しばらくすると 頭の花柱とともに この花柱も脱落します。




そして、見出し画像のような、メタリックな青に成熟していきます。 群落の中に、花と藍色の果実(ほぼ完成形)が同居しています。





 

サッコウフジ - 源氏物語

2025-08-03 07:00:00 | みんなの花図鑑
7月30日、西尾市憩の農園にて

ツバキに夏ツバキがあるように、 フジにも 夏フジというべきものがあります。それがこの サッコウフジです。




サッコウフジにも、台湾サッコウフジと 薩摩サッコウフジとがあるようですが、 私は かつて「みんなの花図鑑」で教えてもらった「サッコウフジ」のままで (^^ゞ




マメ科ナツフジ属です。 サッコウフジは ムラサキナツフジ とも呼ばれるようです。




この濃い赤紫のグラデーションのかかった花を見ると、私はいつも、どうしてか 「源氏物語絵巻」とか 「寝殿造り」ということばが浮かんできます。
考えるに、 たとえば、同じ感じの花を咲かせる クズの花と比較してみるといいと思います。 クズの花は とても豪華なのですが、現実にある感じがします。 ところが、このサッコウフジの花は 私にとって「非現実」なのです。




サッコウフジ は 「醋甲藤」と書きます。
「醋甲」とは。。。
弱りました (ToT) 「醋甲とは」でググっても 焼酎の記事しか出てこないのです。 「醋甲藤」というのは どうやら漢名らしいのです。
こんな記事がありました↓
「醋甲藤の「醋甲」の意味は不明であるが字面と花姿を 照らしてみれば甲、つまり上部に酉(とり)の鶏冠の様に錯綜して咲く様子を醋甲と当てたのではないだろうか。」(FC2ブログ・杜の舟「紫夏藤」)






 

サルスベリ - 食べるための花粉

2025-08-02 07:00:00 | みんなの花図鑑

集まって咲いているサルスベリの花のひとつだけに 焦点を合わせています。
花弁の中から 黄色い花粉を付けた おしべ がたくさん伸びています。
と、ここまでは 問題ないのですが、よく見ると、黄色い葯を付けたおしべの外周に 背の高いシベが ステッキの柄のようにクルッと下を向いています。これは何でしょうか?




ステッキの柄のようにクルッと下を向いている器官も おしべ だったのです。
というか、 この長い柄の おしべ のほうが 本物のおしべだったのです。




じゃあ、 たくさんある黄色い頭のおしべは 何もの?
整理してみますと...
「たくさんある雄しべは、外側の6本は葯が紫色で長く、それ以外は葯が黄色くて短い。しかもそれぞれの雄しべでつくられる花粉は機能的にも形態的にも異なっている。授精するのは長い雄しべの花粉で、短い雄しべの花粉は花粉を運んでくれるハチの餌になる。」




そうなんだ、 この短い黄色い花粉を出すおしべは 「ハチの餌になる」ためにあるんだ。
... って。。。 うーん、 ハチは 花粉を食べるために サルスベリの花に集まってくるの??




調べてみると、 サルスベリは 重要な夏の蜜源植物らしいのです。
「夏の間、咲き続けるサルスベリは、7月から8月にかけて蜜源植物の少ない時期に、貴重な存在なのだそうです。」




では、ミツバチにとって、花粉は餌として必要ないのかというと、 なんと 花粉は ミツバチの幼虫の大切な栄養源でした \(^o^)/





 

銅葉モミジアオイ - タイタン雄しべ

2025-08-01 07:00:00 | みんなの花図鑑
へきなんたんトピアで発見。

はじめ タイタンビカスかと思ったが、葉の色が緑色でないので、 アメリカフヨウとモミジアオイの交配種で葉が銅葉の「銅葉モミジアオイ」と考えました。 名前がちがってたら 教えてください。




で、副題のとおり、 私の関心は巨大な シベ にあります。
「タイタン」というのは タイタンビカスのタイタンと同じで 巨大なというニュアンスです(^^♪




一般に アオイ科の大きなシベは 雄しべが合着して煙突のような筒(雄しべ筒)を作り、その煙突の中を めしべの花柱が貫通して筒の先で 柱頭をアンテナのように開いています。なぜそんな複雑なことをするのか、分かりませんけど。





これが おしべたちです。 筒の外壁から 細い花糸を出しその先に葯を付けています。葯からは 数の子みたいな花粉が溢れています。




雄しべの円筒から雌しべの花柱が出てくる部分はどうなっているのだろうと、その部分を拡大して見ているのですが。。。





どうも よく分かりませんねぇ (T△T)