アウワの残響

サウンドヒーラーのスピリチュアルな日々。

ビートルズと黄金比 秘密の音5

2006-12-17 23:22:43 | 音楽
ビートルズは1966年8月の全米公演を最後に
コンサート活動を停止してしまうのであります。

その理由は、コンサートは年々巨大化し、
観客の歓声で演奏がかき消され
しかも、当時は、自分たちの演奏を聞く為の
モニター(コロガシ)が無かったため十分な演奏が
できなかった。(これは経験上非常に困るのです。)
また、レコーディングの可能性の追求、技術の向上、
ジャンルを超えたアプローチそれに伴い、ライブでの
再現不可能なサウンドが多くなり
自然とレコーディング重視の姿勢となったのであります。

初期の歌詞は、ラブソングが大半でありますが、
1966年以降の作品には、個々の思想をテーマにし、
内省でスピリチュアルな歌詞が目立つようになります。

1968年2年、メンバー4人は、TM瞑想(超越瞑想)
を学ぶためインドへ赴き、創立者のマハリシ・マヘッシ・
ヨギのもとで修行をしております。
しかし、3月にはビートルズがマハリシと決別しております。
それは、マハリシの俗人的行為に落胆し疑問を抱いた
からだとされております。

しかし、彼らはTM瞑想をずっと続けていたようなのです。
それ以前はドラッグに創造の源を求めていたのですが、
ドラッグでは、本質的な自己までは到達できないと
ジョージのコメントが残されております。
また、ジョンはアートスクール時代から禅や仏教の思想や
東洋思想に興味がありました。

『アクロス・ザ・ユニバース』

溢れ出す言葉は
紙コップの中に際限なく降り注ぐ雨のよう
流れ広がり
この宇宙を超えてくまなく巡る

悲哀の淵 歓喜の波動は
解き放たれた僕の心の中を漂いながら
僕を虜にし 愛撫する

Jai Guru De Va,Om(我らが導師、神に勝利あれ)
僕の世界を変えることは出来ない
何ものも
僕の世界は変えられない

屈折した光のイメージが
無数の眼のごとく踊り舞い
絶え間なく僕を誘う
この宇宙を超えたところへと

さまよう僕の思いは
郵便箱の中の落ち着かなげな風のよう
でたらめに転げ回っては
向かってゆこうとする
この宇宙を超えたところへと

Jai Guru De Va,Om(我らが導師、神に勝利あれ)
僕の世界を変えることは出来ない
何ものも
僕の世界は変えられない

人々の笑い声
生命の陰影は
僕の解き放たれた心に鳴り響き
僕をそそのかし
僕を招き寄せる

限りなく
そして不滅の愛は
無数の太陽のごとく僕をとりまいて輝き
絶え間なく僕を誘う
この世界を超越したところへと

Jai Guru De Va,Om(我らが導師、神に勝利あれ)
僕の世界を変えることは出来ない
何ものであれ
僕の世界は変えられない

Jai Guru De Va
Jai Guru De Va

松尾芭蕉の俳句の影響がみられると
いわれるジョンの傑作であります。

東洋と西洋の思想の融合による
ビートルズマジックは
渦巻いて時空を超えて、今を生きる我々に
メッセージを送ってくれているのであります。


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