こんばんは。本日は北風が強くなり、作業着の上に一枚着ての作業となりました。寒いですね。
今年もあとわずかの営業日数ですが、本日もご来店、整備ご相談の問い合わせがあり、ありがたい次第でした。
さて今日の作業場からは・・・
はい、先日よりお送りしているエンジンオーバーホールの様子です。デトネーションにより
ピストン上部が溶け、シリンダーライナーも割れているのがわかりますでしょうか?
シリンダーライナーが割れたことによりウォータージャケットとオイルラインの双方が交わり、昨日お見せしたエンジン
オイルパン内がクーラントとエンジンオイルが混ざってまるでゴマダレのような液体になった原因個所がまさにここです。
まずは一個づつピストン・コンロッドをシリンダーから外していきます。
はい、このようにどんどん外していきます。問題の無いピストンは調子よく外れていきますが、デトネーションを起こしたシリンダーは、
スムーズに外せるのでしょうか?
おお!意外にもあっさりと外れました。
そして割れたシリンダーライナーが下記の写真です。
ビックリするような状態ですね。
こんな感じの状態になるのは稀ですが、ちょっとしたオイル・冷却水の管理不足でエンジンそのものにここまでのダメージを
与えてしまいます。オーバーホールによって元には戻りますが1度ブローさせてしまうと、固体にもよりますが「ブロー癖」と呼ばれる
思わぬ副産物と背中合わせになる事があります。このブロー癖で毎回ブローしていたのではお金がいくらあっても足りなくなります。
エンジンブロー=ブロー癖 という痛いおまけがいつまでもつきまとう事も無きにしも非ずなのです。
距離の多い車両と、ブローしたエンジンをオーバーホールするのとは訳が違うのです。
本当に今回のこの車両はたまたまこんなトラブルに見舞われてしまいましたが、日常と定期点検は本当に大事なのです。
点検・整備のご相談は随時受け付けておりますのでお気軽にご相談くださいませ。特にガンディーニ系・3200GTは得意としております。
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