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アウトピッコロ

アウトピッコロのほのぼの日記

こんな感じ

2016-12-23 20:01:00 | Weblog

こんばんは。本日は北風が強くなり、作業着の上に一枚着ての作業となりました。寒いですね。

今年もあとわずかの営業日数ですが、本日もご来店、整備ご相談の問い合わせがあり、ありがたい次第でした。

さて今日の作業場からは・・・

はい、先日よりお送りしているエンジンオーバーホールの様子です。デトネーションにより

ピストン上部が溶け、シリンダーライナーも割れているのがわかりますでしょうか?

シリンダーライナーが割れたことによりウォータージャケットとオイルラインの双方が交わり、昨日お見せしたエンジン

オイルパン内がクーラントとエンジンオイルが混ざってまるでゴマダレのような液体になった原因個所がまさにここです。

まずは一個づつピストン・コンロッドをシリンダーから外していきます。

   

はい、このようにどんどん外していきます。問題の無いピストンは調子よく外れていきますが、デトネーションを起こしたシリンダーは、

スムーズに外せるのでしょうか?

 おお!意外にもあっさりと外れました。

そして割れたシリンダーライナーが下記の写真です。

 ビックリするような状態ですね。

こんな感じの状態になるのは稀ですが、ちょっとしたオイル・冷却水の管理不足でエンジンそのものにここまでのダメージを

与えてしまいます。オーバーホールによって元には戻りますが1度ブローさせてしまうと、固体にもよりますが「ブロー癖」と呼ばれる

思わぬ副産物と背中合わせになる事があります。このブロー癖で毎回ブローしていたのではお金がいくらあっても足りなくなります。

エンジンブロー=ブロー癖 という痛いおまけがいつまでもつきまとう事も無きにしも非ずなのです。

距離の多い車両と、ブローしたエンジンをオーバーホールするのとは訳が違うのです。

本当に今回のこの車両はたまたまこんなトラブルに見舞われてしまいましたが、日常と定期点検は本当に大事なのです。

点検・整備のご相談は随時受け付けておりますのでお気軽にご相談くださいませ。特にガンディーニ系・3200GTは得意としております。

 

HPにアウディA4の特集もございます。ぜひごらんくださいませ。

 

 

 

 

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デトネーションとは

2016-12-22 06:46:11 | Weblog

 

こんばんは。なんだかいきなり暖かくなり、野球もできそうな気候に逆戻りですね。

雨は長く降り続きませんでしたが、風が強く工場内に落ち葉が吹き込んできてしまうので、

シャッターを半分閉めて作業をしております。

さて今日の作業場からは・・・

 

はい、3200GTの腰下を外しているところです。フルオーバーホールの為、洗浄もありますのですべてバラバラにしております。

原因は5番シリンダーのデトネーション(異常燃焼)とガスケット抜けにより、シリンダーライナー打替えと、ピストン・ピストンリング

コンロッド・メタル・ヘッドガスケットの交換メニューです。

こちらがデトネーションにより溶けたピストンです。(写真一番右です)

こうなると、すべてを分解しなければ交換できない為、必然的にフルオーバーホールとなってしまいます。

燃焼室のIN・OUTバルブまわりもズタズタです。

更に腰下ブロックを外すと、オイルパン内にエンジンオイルとクーラントが混ざった

ゴマだれのような液体が出てきます。洗浄するのもかなりの手間がかかります。

 

ピストンが溶けるほどのデトネーション(異常燃焼)とは、点火タイミングの失火・ガソリンのインジェクターからの吐出量など、

原因はさまざまです。特にターボ車は圧縮比と熱との戦いとなるので、オイル・冷却システムの管理は必須となります。

高速域で最悪デトネーションともなれば、エンジンロックとなり大事故を起こしかねません。

日々のメンテ、遠出前のメンテ、久しぶりにエンジンに火を入れる車両のメンテ、いろいろありますが、お正月休み前の点検は

みなさまお済みでしょうか?簡単で結構です。乗る前にボンネットを開けて、油種類と冷却水の汚れ具合と量のチェックだけでも

お勧めします。それでも不安なら我々プロにお任せを。

 

 

 

 

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弱点?

2016-12-21 20:57:12 | Weblog

こんばんは。今日も過ごしやすいお天気でしたね。しかし明日は午後から下り坂のようで、

雨の予報となっています。明日は折り畳み傘が必要かもしれませんね。気温も下がるようです。

着るものも1枚多いといいかもしれません。

今日は冬至ということで、1年の内で最も日照時間が短い日です。このブログを

見ている方で、ゆず湯にした人は一体何人いるのでしょうか・・・(笑)

 

さて今日の作業場からは・・・

は、これは3200GTのインテークマニホールドを外した写真です。

V型エンジンっていうのがよくわかるショットですね。

このインテークマニホールドと、エンジンVバンク部にサンドイッチされるようにクーラントの

ラインが取り付けられております。クーラントラインをつなぐゴムホースの劣化により、水漏れの

トラブルが起きるのも定番のトラブルという印象です。メーカー側も弱点と知っているようで、初期と

後期ではこのゴムホースが強化品に変わっております。

このVバンクで水漏れが起きると、ノックセンサーや、エンジンスターターモーターもこのVバンク部に

存在するため、2次・3次災害まで出る恐れが出てきます。

3200GTだけでなく、ガンディーニ系のクアトロポルテ・ギブリも同様であり、長く乗っていくオーナー様方へは

水回りのリフレッシュをお勧めしたいと思います。1度も交換したことが無いようであればなおのことお勧めします。

長年の熱害により、劣化し硬くなったゴムホースはエンジンの振動などにより、本当に突然破れ水漏れを起こします。

遠出される前はぜひチェックしたい項目の一つです。お気軽にご相談・ご来店ください。

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エンジンバラバラ

2016-12-20 22:53:34 | Weblog

こんばんは。今日も日中暖かく、穏やかな日でしたね。外での作業も風が無いとやりやすですね。

特に内装クリーニングとなると太陽光の下で行わないと色の確認が出来ないので今日の様な日は

作業者にとっては非常に助かるお天気です。

 

さて今日ご紹介するのは・・・

じゃん!これ、なんだと思います?正解は・・・3200GTのエンジンOHで全バラして、クランクシャフトを

外すところの写真です。5番シリンダーライナーにクラック・ピストンが溶ける&割れるトラブルで、

シリンダーライナー打替え・ピストン・コンロッド・メタル・ピストンリングの交換メニューです。

車体ににエンジンが載っているとエンジン自体大きく思いますが、ヘッド・腰下まで外すと、かなりコンパクトに

見えますね。私の手が写真に写りこんでいるので、おおよその大きさが想像できるかと思いますが、V8エンジンに見えないですね(笑)

エンジン自体車体から外すのはものの数時間ですが、ヘッド腰下まで割って完全にバラバラにするまでが一番大変な作業ですね。

マーキング・ナンバリングなどをしながら外していかなければなりません。ほとんどのエンジン内部の部品はよく見ると、番号が打刻印などが

入っており、確実にその場所へ同じ部品を組まないと稼働しなかったりするため、集中しないと大変なミスにつながってしまいます。

こちらは外したヘッドカムシャフト・カムホルダー・カムケースなどそれぞれ組まれていた順番に保管しておきます。

金属同士の構成部品ですから、いわゆる「アタリ」・「なじみ」がついているので、違う場所に組んでしまうとバランスは

崩れます。規定トルクで組んでいくのも大事ですが、ダイヤルゲージ・シックネスゲージなどでクリアランスや振れなどを見ながら組むのが非常に

重要ですね。組む人によって差は必ず出ます。

たとえば2台とも同じ車で年式も同じ、走行距離も変わらない車があったとして、一方の車の方がエンジンの回り具合が良いという

車があったとします。メーカーの工場で同じ生産ラインで同じように組まれてはいますが、工業製品である以上、メーカーが定めている数値に必ず差が出ます。

この差のことを「公差」といい、同じエンジンでもよく回るエンジンはこの公差が少なく一般的によく言う「当たり」というやつですね。

OHの作業は部品交換も大事な作業ですが、この公差をいかになくしていき、ゼロバランスに近づけるかが重要かと思います。

バラバラにするたびに思いますが、本当に生き物のようにおもいます。

OHもやっておりますので、ご興味のある方は是非ご相談を。

 

PS 年内の営業は休まずやっております。みなさまお気軽にご来店くださいませ。

 

 

 

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2016-12-19 18:41:21 | Weblog

こんばんは。今日の日中はポカポカと暖かく、温度計をみると18度を指しておりました。

朝晩の寒暖の差がありますので、体調の管理に気を使いますね。外での作業と工場内の

作業でも上着を着たり脱いだりの1日でした。

 

今日の作業場からは・・・

こちらの写真はマセラィ・クアトロポルテ(ガンディーニ系)のヒーターバルブの写真です。

室内のヒーターコア内へクーラントを流したり、止めたりするための水門の役割をしています。

先日もブログでお伝えしましたが、これも本国でもなかなか見つからない部品の1つです。

この水門の役割をするヒーターバルブが作動不良で動かなくなると、冷たい風しか出ない・

もしくは暖かい風しか出ないという症状になるので、オーナー様がだいたいお気づきになるのは、

クーラーと暖房の使い分けをする季節と季節の狭間が多いですね。

交換自体はさほど大変ではありませんが、室内に部品があるので、交換時はクーラントが室内に

流れないように処理をしてあげるのが、ひと手間といったところでしょうか。

ヒーターバルブの作動不良は、ヒーターバルブとエアコン操作パネル自体の不具合の場合もあり、

これら電気部品の為、作動チェックには検電チェックを行うので時間がかかるパターンの作業もあります。

操作パネルの故障の場合、修理可能な場合もあります。接触悪いけど何回か操作すれば動くから大丈夫

なんて思ってはいけません。電気部品は熱を持つ為、発火の恐れもあり大変危険です。何年か前に、某国産

自動車メーカーの純正オーディオが熱を帯びるのでリコールが出たケースもあります。ちょっと違うかもしれませんが

操作パネルの中でショートやリークなどが原因で発火する恐れもあるので、普段と調子が違うと思ったら、迷わず

我々プロに相談するのが1番でしょう。まずはお気軽にお問合せ下さい。

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外気温度計

2016-12-17 19:55:16 | Weblog

こんばんは。今朝の冷え込みは厳しく、私の自宅近くの調節池は水深が浅いのもあり、凍っておりました。

しかし日中は徐々に気温が上がり、昨日と比べだいぶ穏やかなお天気でしたね。

さて今日の作業場からは・・・

こちらの部品わかる方いらっしゃいますでしょうかね。これはマセラティ・クアトロポルテ(初期型)の、

外気温度センサーでございます。車検入庫時にお客様より、メーター内の温度表示がマイナス35℃を

ずう~っと表示されてるんだけど・・・治るかな?というご質問がありました。もちろん治ります。

てなわけで、部品を発注するも本国オーダーとなり、約1か月待ちです。(もっと早くならないものか・・・)

最近の国産・輸入車含め外気温度表示がメーターなどに表示されるのはほぼ当たり前の仕様ですが、

ほぼ20年前の車に標準装備として外気温度計が付いていたのは、さすが高級車マセラティですね。

特にこれから寒くなる季節は外気温が分かることで路面の凍結を予測することもできるので、便利な機能ですよね。

またこの後登場する3200GTからは凍結が予想される外気温になると、ピピピ・・・という音でもお知らせし、メーター外気温計内にも、

雪の結晶のようなマークも点灯し、ドライバーに注意を促すシステムへと発展しております。

写真は初期型のクアトロポルテの部品ですが、年式によってさまざまな形のセンサー形状が存在しております。また、センサーの取り付け位置も

初期・中期・後期ともに違いますので、取り付け場所によって工賃が変わります。

ガンディーニ系のクアトロポルテをお乗りのオーナー様方、新品部品のストックは本国でもなくなりつつあります。特に電機系パーツはなかなか見つからない

事も多いので、電機系部品のトラブルが出た場合は早急に点検した方が良いかもしれません。修理・加工が可能なパーツもありますが、場合によっては

ASSY交換が必要となり、部品が見つからなく治るものも治らなくなりますからね。お早目の対処がよろしい世代の車です。クアトロポルテ・・・非常にカッコよく

上品な車で、年数は経ちますが色褪せない素敵な車です。取扱いをする我々としては良好なコンディションを保っていただきたい車の1台ですね。

 

 

 

 

 

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修理・加工もしくはASSY交換?

2016-12-16 19:33:05 | Weblog

こんばんは。今日は北風が強く1日中寒かったですね。

作業場も冷え込み、工具もキンキンに冷えて触るのがつらい時期になってまいりました。

さて、今日ご紹介するのは・・・

 

こちらは3200GTのパワーウインドウレギュレーターです。

多くのトラブルのパターンとして、ドアを開けたがガラスが下がらない・パワーウインドウを上下させると

ガガガ・・・という、今にも部品が外れるか壊れそうな音がなる・という事がほとんどです。

ドアを開けた場合、3200GTの場合ガラスが自動的にほんの1センチくらい下がるのですが、さがらない場合は、

ドアノブとリンクしているマイクロスイッチにしっかりアームが当たっておらず、スイッチのON/OFFができていないのです。

この場合は調整可能ですが、マイクロスイッチ自体が壊れている場合は、やや厄介になります。普通の考えであれば、

スイッチなどはボルトなどで固定されているものですが、なんとこのレギュレーターはリベット留めなのです。

しかもマイクロスイッチ単体での部品供給は無く、レギュレーターASSYでしか部品供給が無いのです。

当社にはマイクロスイッチのストックがあるので、この部品のみの入れ替えが可能です。しかも純正と同じように

新たにリベットを打ち直します。

また、パワーウインドウを上下させた時に、ガガガ・・・という異音を発する場合は、レギュレーターの中心部を留めている

カシメボルトの緩み・脱落によるものがトラブルの原因です。もちろんカシメボルト単体の部品供給はありません。

この部位はダメージの程度にもよりますが、修理・加工が可能な場合と、ASSY交換どちらかになることがあります。

パワーウインドウを作動させ、ガガガ・・・・という異音が出た場合は、無理に作動せずに早めに点検することをお勧めします。

初期段階であれば、最悪のASSY交換(新品レギュレーターは高いです。)ではなく、修理が可能な場合もあります。

3200GTだけでなく、クーペカンビオコルサ・スパイダーも同じシステムですので、思い当たるオーナー様はぜひ当社に

お気軽にご相談くださいませ。

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ヤフオク 大セール 売切り中!!

2016-12-14 03:36:31 | Weblog

皆さん、こんばんは。

 

現在アウトピッコロではヤフオクにてセールを行っております。

破格値でスタートしておりますので、是非一度目を通して頂ければと思います。

 

http://auctions.search.yahoo.co.jp/search?tab_ex=commerce&ei=euc-jp&fr=auc-prop&rkf=1&p=kurumaerabi-11166-&auccat=26318&alocale=0jp&acc=jp&f=0x4

 

いいな、と思った方は入札のボタンを押して頂ければ嬉しく思います。

 

 

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水漏れトラブルは色々な所に・・・

2016-12-12 17:45:37 | Weblog

こんばんは。今日は天気も良く作業もしやすい1日でした。

てなわけで今日の作業場からは・・・

はい、マセラティクーペのヒーターコアからの水漏れの為、コア本体交換の作業の写真です。

コアだけのダメージならまだしも、コアが内蔵されているボックスの真下には、エアバッグECUが鎮座しており、

水漏れにより思わぬトラブルが増える事もあります。

こちらがエアバッグECUです。少し水が漏れた跡がありますが、水漏れの初期症状だった為、ECU自体に

ダメージが及ぶことは無く、不幸中の幸いでした。マセラティクーペ・3200GTとも10年以上経つベテラン選手です。

オーナーの方々、室内がクーラントの匂いがする場合、ヒーターコアからの水漏れが疑われます。匂いを感じた場合は

早急に点検をお勧めします。ECU破損、リレー不具合、最悪クーラントが無くなりエンジンヘッドガスケット抜けとなる事もあります。

ただの水漏れが思わぬトラブルを量産しかねないのでお出かけ前にはぜひ当社へ点検・相談を。

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イプシロンご納車

2016-12-11 20:02:41 | Weblog

皆さん、こんばんは。

 

本日はH様のクライスラーイプシロンのご納車でした。

駐車場でパチリ。

クライスラー 300Cツーリングからクライスラー イプシロンにお乗換えです。

H様、ありがとうございます。

どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願い致します。

 

 

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