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Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
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1300峡角ヘッド改エンジン制作 その1(ポート加工)

2012-02-07 19:54:24 | PF氏の部屋

エンジンはどうするアイフル?              パッチもんと違いまっせ~

最初にお断りしておきますが、DrはこのGTAに関しては直接関与はしておりましぇんw。

ただ過去の経緯からは、全く関与してないこともありません。(←どっちやネン)

本来ならブログネタとしては不適切と言えなくもないのですが、その他一名様が首を長~くしてお待ちであります。

よって、ビルダーのPF氏による製作記を一任しました。

いわば、特別友情アップダス

早く次のクルマ買って下さいや~←下心モードw

以下・・・



もともとは、75T/Sエンジンを1300GTA/Jに搭載する話だったのが。
パッチモン好きと公言していた方が、いつの間にやら、できるだけ本物使わないとカッコ悪いと心変わりし、ついにリプロ品ながら、新品半加工シリンダーヘッドを持ち込んできて、シートリング、バルブガイド、IN/EXのバルブもピストンも、特注で作れとのこと。もちろんキャブ仕様で、デュアルイグニッションデスビも、本物マレりーを持ち込んできた。


その昔、訳あって、かのヴィスコンティから、新品未加工のGTAMヘッドを手に入れ(当時はまだ手に入った)、いつかはこれを使ってフルチューンエンジンをと思いながら、あまりに貴重な本物ヘッドに手を出すことはできず、資金繰りに困り始めたころに、YAHOOオークションで安値で放出した私にとって、あまり気の進まない仕事であった。
とりあえず、このヘッドに見合う、状態の良い1750エンジンのブロックが手に入るかどうかが問題であったが、当方在庫の3基のエンジンを次々ばらし、底の腐りの全くない1台をみつけ、作業を開始してみることにした。

作業開始といっても、まずは各部寸法を見ながら、使うパーツ、加工方法、作業手順の構想を練ることから始まる。
まずは、ピストンが手に入らなくては。
カムはどうする。

どんなエンジンに仕上げたいのか、何度もオーナーの話を聞いて、このくらいのカムなら、町でも乗りこなせるだろうと言ったら、なんと早速、コロンボのそのカムを手に入れて、工場に送ってきた。
カムが決まれば、自然と圧縮比は決まってくる。
ピストンは、既製品加工するか、特注の鍛造にするか。

おぼろげながら、ある程度メドがついてきたので、シリンダーヘッドの加工を開始した。




全くの新品ヘッドに、とりあえずダミーガイド付けて、シートリングをセットしたところ。



1300用にあわせたポートは、端だけ仮に加工したもので、内部ポート形状はチューナーの考え次第で拡大加工せよという仕様。
もともとが1300用ヘッドなので1800用にサイズ決定したシートリングとは大幅な段差が。
EXポートも大幅なサイズアップが必要。



加工開始


INマニホールドとの合わせ面は、治具を作って。
インシュレーター側は、陳腐なレプリカではなく本物の純正GTA用にあわせて切削。
EXポート側も、排気量に見合うサイズにアップ。
大幅な、ポートサイズアップは、どれほど時間と気を使うか。
単純な、直線ポートなら、機械加工で、あほでも精度自慢のポート加工ができるが、元の鋳物からスワールポートで、中子の位置がずれて鋳造されているのを、修正しながらのポート研磨は、ヒヤヒヤ物で、自分の今までの経験と勘だけが頼りで、30年以上前にすでに、カットモデルを制作し、ポートの厚さを知って仕事していた2000エンジンのフルチューンのビッグポート加工の5倍以上の時間と、気をすり減らしての仕事である。




加工完了



INポートは、芯をずらしたスワールポートで、SOHCの6Cエンジンと似ている。
エキゾーストは、出口が面と直角なごく普通のタイプなので、EXマニ制作は楽だ。
大幅な、ポート径アップにもかかわらず、どこまでも、スが出てくるほど、粗いつくりの鋳物である。 
圧力テストで、リーク無きことを祈る。!


あとは、内燃機屋さんに持ち込んで、特注のバルブガイド組み付けと、特注のIN/EXバルブを制作するのみである。


続く
コメント
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