俺LOG

今年も偉そうに物を書いていきます。

温泉旅行 1日目 頭痛との戦い

2004年09月11日 | Weblog
ちと、知り合いのメンバー10人以上で温泉なんて行ってきた。
岐阜県の下呂温泉である。

いきなりだが俺は「乗り物酔い」が激しい。
検定があったら「準1級」くらいとれるんじゃないかと思うくらい乗り物酔いが激しい。
「スマン、俺酔うから前に乗せてくれ」
有無を言わさず助手席に飛び乗る。
「下呂温泉で車に酔ってベタなシャレでも言うことになったら、
 本当にシャレにならんな」
なんて思いながら車は名古屋へ…。
行く予定だったが、全然進まない。渋滞だ。
こんなときに故障しやがって。大渋滞である。
結局、富士市を抜けるのに1時間半もかかる。
歩いたって1時間もかからんのに、1時間半だ。
故障した車を蹴り飛ばしたいくらいだ。

由比までくると、俺の膀胱があやしく光り出す。あぶない。漏れる。
スマル亭というソバ屋によってもらい、用をたす。
ちょっとした小川なら氾濫させられくかのごとく流れ出る俺の尿。
ハンマー投げの選手に分けてやりたいくらいだ。

ここで俺の頭に異変が起きる。いつもの偏頭痛だ。
仕方ないのでバファリンを1錠飲む。
2錠飲むのが本当なのだが、まだ頭痛の気配を感じ取っただけなので1錠にしておく。
本格的に痛くなったらもう1錠飲む。
これがいつものパターンなのだが、この中途半端さが、悲劇を招く結果となる。

やがて車は静岡を抜け、順調に焼津、藤枝、浜松を抜け、愛知県に入る。
車は守山というパーキングエリアに到着。
名古屋方面の皆さんと合流。
いつもの小競り合いをして遊ぶ。
だが俺の頭はこのときピークを迎えていた。
脈が打つとそれに合わせるように頭痛がやってくる。
ヤバイ。俺はトイレでもう1錠のバファリンを飲んだ。
下呂まで残り100km以上。多少の痛みは取れたもののダメだ。
やはりバファリンは1回2錠。効き目が半分だ。
バカ話をしつつ進む車。頭痛を忘れようと必死な俺。
頭痛に気を取られて乗り物酔いがなくなったことだけが救いだった。

やがて温泉旅館「小川屋」に到着。
能かなんかの人形が置いてあって、夜中には直視できないだろうロビーに通される。
頭痛との戦いは続いたが、気晴らしにさっそく温泉に浸かる。
露天風呂は外から丸見え。電車なんか通っているのだが全然平気。
頭痛やら、旅の恥はかき捨てやら、色んなことが羞恥心を削るので平気だ。

温泉てのは凄い。
体の心から温まるというのはこうなるんだな。みたいに思える。
これなら入浴剤でした。なんてオチでもいいやと思う。
しかし、温まり過ぎた。汗が引かない。

そのまま夕飯に突入。
頭痛のまま、汗だくのまま、目の前にならんだ「ご馳走」を食う。
うまいんだね。普段食いなれない和食なんだけど、うまいんだよ。
一つ一つが、こう老人会の弁当みたいな見た目で、
普段なら敬遠するんだけど、それがなぜか美味しいわけ。
何が入っているのかだとか、どんな料理なのかとか、理屈は抜きで美味い。
ああいった宴会料理で「おいしい」と思ったのは初めてなんじゃないか?

ただ一つ「土瓶蒸し」はどうかと思った。
いや、確かに美味しいんだ。それはまず間違いない。
ただ、あんな小さな器でチビチビ飲むのはいただけない。
せっかちな俺はお椀か何かでグビグビ飲みたい訳だ。
ぶっちゃけ「めんどくさい」のだ。
趣も風情も何も無いが、俺はそうしたいのだ。
ただほんと、料理はすごく良かった。
肉も魚もデザートも何も美味かった。

残念ながらこの後俺は頭痛に耐えかねて寝てしまう。
二日目も楽しさと裏腹の頭痛との戦いが待っているとも知らずに。