今回は、カイロをされている方のブログよりご紹介したいと思います。
あおぎり日誌 (一部引用させていただきました)
http://aogiri.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_a5a7.html
http://aogiri.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_c359.html
脊柱の弯曲異常は、機能性と構築性の二つのタイプに分類されます。
機能性弯曲異常とは、脊椎に変形がなく一時的に起こる現象です。姿勢の悪さや
腰痛・坐骨神経痛などの痛みから避けるために生じることがあります。反対方向に
身体を曲げたり、姿勢を正す体操をしたり、原因となる痛みを解消したりすると
改善できます。
慢性的な姿勢の悪さや筋肉の退行変性・アンバランスで、椎間関節や仙腸関節に
変位を引き起こしている場合は、機能性弯曲異常の一形態であり、カイロプラク
ティックの適応症です。
しかし、脊柱を構成している椎骨や椎間板に変形があって起こる構築性側弯は、
残念ながら手技療法で改善することはできません。
----------------------------------------------------------------------
(august03より)
この方が述べられているように、側弯症とひとつの言葉で語られている病態も
実は、原因により、まったく別の病気であることを理解する必要があります。
下記も別資料からの引用ですが、
診断:
構築性側弯症(特発性側弯症はこの範疇)は、彎曲の反対方向に体を側屈させたり、
臥位にさせたりしても側弯(カーブ)は消失しません。
一方、機能性側弯症は反対方向への側屈や臥位で側弯(カーブ)は消失します。
この機能性側弯症は、いわゆる不良姿勢とか脚長差とか坐骨神経痛などに起因し、
いずれもその要因を除去すれば簡単に側弯は消失するので、とくに側弯そのものに
対する治療は必要としません。
したがって、診断に際してはこれら2つの側弯症をしっかり鑑別することが重要で
す。なお機能性側弯症の場合には、rib humpや lumbal humpなどは認められません
。
以上の視診により異常が疑われる場合には、臥位と立位での脊柱全長(必ず両腸骨
翼を含めて)X線正面像を撮って確定診断をします。なお、側弯角度の測定は、
Cobb法で計測することが国際的に統一されています。
___________________________________________________________________
下記もやはりネットで偶然見つけたブログなのですが、側弯症と診断を受けた
お子さんを持つお父さんが、こどもの「姿勢」を矯正させることで、曲がりが
治った、というエピソードを書かれていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/diary/200708300000/
小学校4年生の男の子であること / 最初の診断時に「特発性側弯症」と診断された
のか、それとも「機能性側弯症」と診断されたのかは、このブログからは読みとれ
ません。(コブ角も不明)
この方のお話から想像されることは次のことだと思います。
*半年間の経過観察を指示された.....この時点では10度~25度以下の角度
軽度側弯症の疑い、という診断と思われる
*診断時点で軽度であること / 男子であること、から、進行リスクは低いと先生は
判断された模様 (仮に半年後に25度を超えていたら、装具療法を指示することに
なると思います)
→ 10歳~12歳 コブ角20度未満の場合の進行リスクは25%程ですので、
この子の場合は、自然寛解した例と見ることもできます
軽度側弯の場合は、その多くは自然寛解または進行せず(角度変わらず)と
いう経過をとることがデータから示されています。
医師から「特発性側弯症」と診断された場合、発症年齢、コブ角、骨成長
年齢等のリスクファクターをしっかりと検討することから対応を考えても
遅くはありません。動揺することなく冷静に対応しましょう。
*姿勢を矯正することで角度が減少した、ということから、もしかするとこの子の
場合は、機能性側弯であった可能性もあります。 機能性側弯の場合は、脊柱が
曲がる原因が他の要因にあるので、その要因を取り除いてあげれば、もともとは
脊柱に病因があるわけではありませんから、背骨はまっすぐに戻ります。
仮にこの子が機能性側弯症と確定診断されていたのであれば、この子の場合は、
「日常の姿勢」に問題があったことになります。
他の要因としては、足の長さが異なることが原因で脊柱が曲がることもあれば、
交通事故で骨盤を骨折し、その後遺症(骨盤位置不良)から脊柱が曲がるというよう
な例もあります。足の長さが違うことが原因の場合は、靴のなかにソールを入れて
長さを調整することで背骨の曲がりはなおります。骨折等が影響している場合も
あらためてその不良を除去する手術をすることで背骨の曲がりは自然にもとに戻る
ことになります。
このように、背骨自体になんらかの治療を加えなくとも、背骨が曲がる原因となっ
ていた元々の「原因」に対して治療を行うことで「背骨が自然に元に戻る」ような
側弯を 機能性側弯 と呼びます。
参考 : 下記は交通事故の骨盤骨折で一命を取り留めた後に、それが原因で機能性
側弯症となっていた11歳の男の子に、骨折治癒後に「骨切り術」を行うことで
背骨のほうは自然に元にもどったという例です。
http://sciencelinks.jp/j-east/article/200017/000020001700A0277483.php
機能性側弯と確定診断された場合には、その原因が何であるかを探ることが必要
です。その原因が姿勢不良であるならば、自分で意識することでもとに戻すことも
できますし、カイロ等の民間療法に頼る方法もあるかもしれません。
しかし、特発性側弯症のような構築性側弯症の場合の脊柱には、曲がりにプラスし
て「ひねり」という要素も発生していることや、そもそもの「曲がる」原因が不明
であることから、機能性側弯のような治療方法はなんの効果も持ちません。
機能性側弯と構築性側弯(特発性側弯症等)とが混同した情報がネット上には溢れて
いますので、この区別に注意を払うことが大切です。
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ブログ内の関連記事
「カイロでは特発性側弯症は治りません」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/4a903eb91dd64bd17b9737ca48029ef8
あおぎり日誌 (一部引用させていただきました)
http://aogiri.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_a5a7.html
http://aogiri.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_c359.html
脊柱の弯曲異常は、機能性と構築性の二つのタイプに分類されます。
機能性弯曲異常とは、脊椎に変形がなく一時的に起こる現象です。姿勢の悪さや
腰痛・坐骨神経痛などの痛みから避けるために生じることがあります。反対方向に
身体を曲げたり、姿勢を正す体操をしたり、原因となる痛みを解消したりすると
改善できます。
慢性的な姿勢の悪さや筋肉の退行変性・アンバランスで、椎間関節や仙腸関節に
変位を引き起こしている場合は、機能性弯曲異常の一形態であり、カイロプラク
ティックの適応症です。
しかし、脊柱を構成している椎骨や椎間板に変形があって起こる構築性側弯は、
残念ながら手技療法で改善することはできません。
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(august03より)
この方が述べられているように、側弯症とひとつの言葉で語られている病態も
実は、原因により、まったく別の病気であることを理解する必要があります。
下記も別資料からの引用ですが、
診断:
構築性側弯症(特発性側弯症はこの範疇)は、彎曲の反対方向に体を側屈させたり、
臥位にさせたりしても側弯(カーブ)は消失しません。
一方、機能性側弯症は反対方向への側屈や臥位で側弯(カーブ)は消失します。
この機能性側弯症は、いわゆる不良姿勢とか脚長差とか坐骨神経痛などに起因し、
いずれもその要因を除去すれば簡単に側弯は消失するので、とくに側弯そのものに
対する治療は必要としません。
したがって、診断に際してはこれら2つの側弯症をしっかり鑑別することが重要で
す。なお機能性側弯症の場合には、rib humpや lumbal humpなどは認められません
。
以上の視診により異常が疑われる場合には、臥位と立位での脊柱全長(必ず両腸骨
翼を含めて)X線正面像を撮って確定診断をします。なお、側弯角度の測定は、
Cobb法で計測することが国際的に統一されています。
___________________________________________________________________
下記もやはりネットで偶然見つけたブログなのですが、側弯症と診断を受けた
お子さんを持つお父さんが、こどもの「姿勢」を矯正させることで、曲がりが
治った、というエピソードを書かれていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/berumonndo/diary/200708300000/
小学校4年生の男の子であること / 最初の診断時に「特発性側弯症」と診断された
のか、それとも「機能性側弯症」と診断されたのかは、このブログからは読みとれ
ません。(コブ角も不明)
この方のお話から想像されることは次のことだと思います。
*半年間の経過観察を指示された.....この時点では10度~25度以下の角度
軽度側弯症の疑い、という診断と思われる
*診断時点で軽度であること / 男子であること、から、進行リスクは低いと先生は
判断された模様 (仮に半年後に25度を超えていたら、装具療法を指示することに
なると思います)
→ 10歳~12歳 コブ角20度未満の場合の進行リスクは25%程ですので、
この子の場合は、自然寛解した例と見ることもできます
軽度側弯の場合は、その多くは自然寛解または進行せず(角度変わらず)と
いう経過をとることがデータから示されています。
医師から「特発性側弯症」と診断された場合、発症年齢、コブ角、骨成長
年齢等のリスクファクターをしっかりと検討することから対応を考えても
遅くはありません。動揺することなく冷静に対応しましょう。
*姿勢を矯正することで角度が減少した、ということから、もしかするとこの子の
場合は、機能性側弯であった可能性もあります。 機能性側弯の場合は、脊柱が
曲がる原因が他の要因にあるので、その要因を取り除いてあげれば、もともとは
脊柱に病因があるわけではありませんから、背骨はまっすぐに戻ります。
仮にこの子が機能性側弯症と確定診断されていたのであれば、この子の場合は、
「日常の姿勢」に問題があったことになります。
他の要因としては、足の長さが異なることが原因で脊柱が曲がることもあれば、
交通事故で骨盤を骨折し、その後遺症(骨盤位置不良)から脊柱が曲がるというよう
な例もあります。足の長さが違うことが原因の場合は、靴のなかにソールを入れて
長さを調整することで背骨の曲がりはなおります。骨折等が影響している場合も
あらためてその不良を除去する手術をすることで背骨の曲がりは自然にもとに戻る
ことになります。
このように、背骨自体になんらかの治療を加えなくとも、背骨が曲がる原因となっ
ていた元々の「原因」に対して治療を行うことで「背骨が自然に元に戻る」ような
側弯を 機能性側弯 と呼びます。
参考 : 下記は交通事故の骨盤骨折で一命を取り留めた後に、それが原因で機能性
側弯症となっていた11歳の男の子に、骨折治癒後に「骨切り術」を行うことで
背骨のほうは自然に元にもどったという例です。
http://sciencelinks.jp/j-east/article/200017/000020001700A0277483.php
機能性側弯と確定診断された場合には、その原因が何であるかを探ることが必要
です。その原因が姿勢不良であるならば、自分で意識することでもとに戻すことも
できますし、カイロ等の民間療法に頼る方法もあるかもしれません。
しかし、特発性側弯症のような構築性側弯症の場合の脊柱には、曲がりにプラスし
て「ひねり」という要素も発生していることや、そもそもの「曲がる」原因が不明
であることから、機能性側弯のような治療方法はなんの効果も持ちません。
機能性側弯と構築性側弯(特発性側弯症等)とが混同した情報がネット上には溢れて
いますので、この区別に注意を払うことが大切です。
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ブログ内の関連記事
「カイロでは特発性側弯症は治りません」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/4a903eb91dd64bd17b9737ca48029ef8