
添付写真は下記サイトより引用させていただきました。
http://www.olympus.co.jp/jp/magazine/techzone/vol64/part5.cfm
今回はPart3として、再び腓骨からの骨移植に関連する話題をとりあげてみました。
脊柱固定手術に用いる骨移植のために身体のどこか別の部分から骨を採取して用いる
わけですが、その取り出してしまった後のその部分はいったいどうなるのか?
腓骨から骨を切断して採取してしまえば、その後は、ぽっかりと途中から途切れた状態になってしまうわけですが、それはそのままにしておくものなのか? そういう疑問をもたれる方もおられるのではないでしょうか。
腸骨(骨盤の一部)からの採取にせよ、他部位にせよ、かつては採取してしまった後
はそのままで何もせずに切開した皮膚を閉じてしまいました。......もちろんその部位
からの出血などへの対処を施した後ですが。それしか方法がなかったのでそうして
いた。というのが現実の姿だと思います。
しかし、従来の手法にも次第に変化があらわれています。
皆さんも「人工骨」という言葉をどこかで聞いたことがおありだと思いますが、最近はこの「人工骨」をその採取部位の補填に用いたり、「人工骨」自体を脊柱固定
術の移植骨と混合して使用したり、というような様々な工夫がなされています。
添付写真は、そのような人工骨の一種でβ-TCP(三リン酸カルシウム)で作られた
商品名オスフェリオンと呼ばれる人工骨を、採取してぽっかりと空隙になってしまった腓骨部位に補填した状態と、その補填した人工骨が患者さん自身の骨に置き換わった状態を示すレントゲン写真です。このような医療技術が進歩し、臨床現場に用いられるようになったのはここ10年ほどのことですので、それ以前の患者さんの術後の状態と現代の患者さんの術後状態は大きく様変わりしていると言ってもいいかもしれません。
でも、このような写真をご覧になって何か疑問にもたれることはないでしょうか?
そのような人工骨があるのならば、なぜわざわざ腓骨を切除して骨移植に用いるのか?その後を人工骨で補填するくらいならば、最初から人工骨を脊柱固定術に使用すればいいではないのか?
それはなぜかと言いますと、脊柱固定手術の目的のひとつである「骨癒合こつゆごう」と深く関係しているのです。
(続きは後日にて)
http://www.olympus.co.jp/jp/magazine/techzone/vol64/part5.cfm
今回はPart3として、再び腓骨からの骨移植に関連する話題をとりあげてみました。
脊柱固定手術に用いる骨移植のために身体のどこか別の部分から骨を採取して用いる
わけですが、その取り出してしまった後のその部分はいったいどうなるのか?
腓骨から骨を切断して採取してしまえば、その後は、ぽっかりと途中から途切れた状態になってしまうわけですが、それはそのままにしておくものなのか? そういう疑問をもたれる方もおられるのではないでしょうか。
腸骨(骨盤の一部)からの採取にせよ、他部位にせよ、かつては採取してしまった後
はそのままで何もせずに切開した皮膚を閉じてしまいました。......もちろんその部位
からの出血などへの対処を施した後ですが。それしか方法がなかったのでそうして
いた。というのが現実の姿だと思います。
しかし、従来の手法にも次第に変化があらわれています。
皆さんも「人工骨」という言葉をどこかで聞いたことがおありだと思いますが、最近はこの「人工骨」をその採取部位の補填に用いたり、「人工骨」自体を脊柱固定
術の移植骨と混合して使用したり、というような様々な工夫がなされています。
添付写真は、そのような人工骨の一種でβ-TCP(三リン酸カルシウム)で作られた
商品名オスフェリオンと呼ばれる人工骨を、採取してぽっかりと空隙になってしまった腓骨部位に補填した状態と、その補填した人工骨が患者さん自身の骨に置き換わった状態を示すレントゲン写真です。このような医療技術が進歩し、臨床現場に用いられるようになったのはここ10年ほどのことですので、それ以前の患者さんの術後の状態と現代の患者さんの術後状態は大きく様変わりしていると言ってもいいかもしれません。
でも、このような写真をご覧になって何か疑問にもたれることはないでしょうか?
そのような人工骨があるのならば、なぜわざわざ腓骨を切除して骨移植に用いるのか?その後を人工骨で補填するくらいならば、最初から人工骨を脊柱固定術に使用すればいいではないのか?
それはなぜかと言いますと、脊柱固定手術の目的のひとつである「骨癒合こつゆごう」と深く関係しているのです。
(続きは後日にて)