◆リード:ニンテンドーDSなどのゲーム機を買い与えない。それはずっとわが家の大方針だった。この方針をとってきたのはなぜか?!
2009.8.14 DSなどのゲーム機を買い与えない理由 615号(ここをクリック)
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【わが家の方針】
アキコが小学校1年生か2年生の時のことである。
アキコ「ねえ、DS買って。クラスのほとんどがもっているの。」
私「もってない人もいるんだろ。」
妻「○君はもってないわね。でも、迷っているみたいよ。」
アキコ「もってないのは、○君ぐらいで、あとは大体もってるよ。」
私「DSをもっていない、最後の一人になれ!」
(他の子がどうあろうと、最後の一人になっても買わないよ。)
というわけで、
<ニンテンドーDSなどのゲーム機を買い与えない>
それはずっとわが家の大方針だった。
【ゲーム機を買い与えない最大の理由】
DSの類のゲーム機は買わないというわが家の方針は、ずっと守られてきた。
理由は、いくつかある。
最大の理由は、<貴重な時間がゲーム機で遊ぶ時間にとられる>ことである。
かつてゲームにはまったことのある私は、ゲームがいかに貴重な時間を奪うか、途中で止めにくいかを知っている。
もう20年も昔のことになるが、私は、日曜日に10時間以上もぶっ通しでドラクエⅢにはまったことがある。途中、頭がぼーとしてきて、眼もかすんできた。それでも、クリアーしないと気がすまず、ゲームを続けた。途中で止めることが難しいのだ。
時折、チャレンジについてくるゲーム形式の学習教材への、アキコのはまり具合を見ていると、もしゲーム機を買い与えれば、アキコがはまってしまうのは目に見えていた。
貴重な家族とのふれあいや会話の時間、学習の時間、ゲームという仮想空間でなく体を動かして生の相手と遊ぶ時間、休息・睡眠の時間…これらの貴重な時間のかなりの時間が、ゲーム機で遊ぶ時間にとって替わられる。
親「アキコ、いつまでゲームをしてるんだ。学習は終わったのか。」
アキコ「今、ゲームいいところなの。もう少ししたらね。」(…結局、叱責されて初めてゲームを止め、学習を始める。)
親「今日は、学校で何があったの。」
アキコ「うん、別に。(早くゲームの続きをやりたくて、親の質問にもうわの空)」
こんな様子が目に浮かぶ。
「ニンテンドーDSなどのゲーム機は、手ごわい強敵である。」
この認識が私にはある。
こんな強敵は相手にしないに限る。その最大の方法は、そもそも買い与えないということなのだ。
【買い与えない理由いろいろ】
これ以外にも、買い与えない理由はある。
1 ゲーム機の画面という仮想空間ではなく、現実の空間(グラウンド、体育館…)で、指で操作するのではなく、体を動かして遊んでほしいから。また、いろいろな遊びに触れ、たくさん覚えてほしいから。
→ アキコは運動能力を育てる大事な時期である。それには、思い切り体を動かして遊ばせることだ。買い与えなかったおかげで、アキコは毎日のように元気よく体(手や足)を動かして遊んだ。
アキコ、クニコは、室内の遊びやゲームもたくさん楽しんだ。室内野球、サッカー、バレーボール、積み木、買い物ごっこ、ジェンガ、ウノ、トランプ、人生ゲーム…。
もしこれまでゲーム機があったら、アキコが楽しんできた、いろいろな室内遊びやゲームに触れようとしたか大いに疑問である。手軽で(相手を見つけなくとも良い)、ずっと楽しいゲーム機に流れてしまい、なんの疑問も感じなかっただろう。
2 ゲーム機の中の仮想上の相手とではなく、現実の相手(友達、家族…)と、生の会話などのやりとりをして遊んでほしいから。
→ 人と話す力、かかわる力は、あくまで人と話す中、かかわる中で育っていくものだ。
アキコが小学校1年生の時、わが家に同級生が14人ほども、遊びに来たことがある。
そのうち6名は男の子だったのだが、それぞれ別々に黙々とDSライトの類をやっていたのだった。約1時間。
当時、主婦をしていた妻は、「あれじゃあ、一緒に遊ぶ意味がないわね。」と言っていたことを思い出す。
3 視力の低下、思考力の低下などを懸念するから。
→ あんな小さな画面をずっと1時間以上も見続けるのだ。眼にいいわけがない。ゲーム脳の問題もあり、思考力が低下すると懸念した。
この8月、妻とアキコは行きつけの床屋に行った。そこでは、買い与えていたDSライトを、子どもから取り上げたばかりだった。
聞けば、3人の子ども(小5、小3、小1)がはまってしまい、視力検査が0.3、0.1、0.3となってしまったからだという。
与えっぱなしで、それを制限するルールがないと、子どもは際限なくやり続け(ゲーム依存症)、当然ながら視力が低下してしまうのだ。
しかも、視力の低下は目に見えるから分かりやすいが、そこまで下がったということは、目に見えない(気づかない)負の影響があったに違いない。
睡眠時間すら奪って、その結果、あくびをして翌日の授業に集中できないということもあったかもしれない。
4 ソフトの内容によっては、暴力性(犯罪)を助長しかねないから。
→ これははっきりと影響がある。あるソフトの登場人物のまねをして、友達をパンチしていた子どもがいた。ある本を読むと読んだ本の影響を受けるように、あるソフトをするとそのソフトの影響を受けるのだ。
もちろん、わが家がゲーム機を買い与えたとすれば、そのようなソフトの購入には歯止めをかけるだろう。
しかし、ソフトの選択・制限は簡単ではない。子どもに任せっきりで、野放しになっている家庭も少なくない。
【ゲーム機は、手ごわい強敵】
再度書く。
「ニンテンドーDSなどのゲーム機は、手ごわい強敵である。」
この認識が私にはある。
当時の私には、親としてそれをコントロール下に置く自信はなかった。
買い与えてコントロール下に置くことは無理でも、そもそも買い与えないことならできる。
かくて、わが家の「ニンテンドーDSなどのゲーム機を買い与えない」という方針となった。
もっていないと、友達との交流に支障が出ると考え、買い与える家庭も多いようだ。
わが家の場合、幸いなことにそんな支障は全くなかった。
友人宅の視力低下の話を聞いたり、温泉で親子の会話をしないでゲーム機に没頭している子どもの姿を見たりするにつけて、正しい方針であったと感じている。
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※ 本記事は、ソネットブログ『あったかい家族日記』をもとにしています。
その『あったかい家族日記』は、七田眞氏よりオススメブログとして推薦されています。
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◆キーワード:1 ゲーム機のマイナス面 2 ゲーム機のルール 3 ニンテンドーDS
◆留意点・その他:
・この方針でずっとやってきたわが家であったが、wii(カラオケJOYSOUND Wii)iを買うことになった。簡単に言えば、カラオケを自宅でするだけのためにである。その顛末記は、今後記事としてアップする予定である。
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【わが家の方針】
アキコが小学校1年生か2年生の時のことである。
アキコ「ねえ、DS買って。クラスのほとんどがもっているの。」
私「もってない人もいるんだろ。」
妻「○君はもってないわね。でも、迷っているみたいよ。」
アキコ「もってないのは、○君ぐらいで、あとは大体もってるよ。」
私「DSをもっていない、最後の一人になれ!」
(他の子がどうあろうと、最後の一人になっても買わないよ。)
というわけで、
<ニンテンドーDSなどのゲーム機を買い与えない>
それはずっとわが家の大方針だった。
【ゲーム機を買い与えない最大の理由】
DSの類のゲーム機は買わないというわが家の方針は、ずっと守られてきた。
理由は、いくつかある。
最大の理由は、<貴重な時間がゲーム機で遊ぶ時間にとられる>ことである。
かつてゲームにはまったことのある私は、ゲームがいかに貴重な時間を奪うか、途中で止めにくいかを知っている。
もう20年も昔のことになるが、私は、日曜日に10時間以上もぶっ通しでドラクエⅢにはまったことがある。途中、頭がぼーとしてきて、眼もかすんできた。それでも、クリアーしないと気がすまず、ゲームを続けた。途中で止めることが難しいのだ。
時折、チャレンジについてくるゲーム形式の学習教材への、アキコのはまり具合を見ていると、もしゲーム機を買い与えれば、アキコがはまってしまうのは目に見えていた。
貴重な家族とのふれあいや会話の時間、学習の時間、ゲームという仮想空間でなく体を動かして生の相手と遊ぶ時間、休息・睡眠の時間…これらの貴重な時間のかなりの時間が、ゲーム機で遊ぶ時間にとって替わられる。
親「アキコ、いつまでゲームをしてるんだ。学習は終わったのか。」
アキコ「今、ゲームいいところなの。もう少ししたらね。」(…結局、叱責されて初めてゲームを止め、学習を始める。)
親「今日は、学校で何があったの。」
アキコ「うん、別に。(早くゲームの続きをやりたくて、親の質問にもうわの空)」
こんな様子が目に浮かぶ。
「ニンテンドーDSなどのゲーム機は、手ごわい強敵である。」
この認識が私にはある。
こんな強敵は相手にしないに限る。その最大の方法は、そもそも買い与えないということなのだ。
【買い与えない理由いろいろ】
これ以外にも、買い与えない理由はある。
1 ゲーム機の画面という仮想空間ではなく、現実の空間(グラウンド、体育館…)で、指で操作するのではなく、体を動かして遊んでほしいから。また、いろいろな遊びに触れ、たくさん覚えてほしいから。
→ アキコは運動能力を育てる大事な時期である。それには、思い切り体を動かして遊ばせることだ。買い与えなかったおかげで、アキコは毎日のように元気よく体(手や足)を動かして遊んだ。
アキコ、クニコは、室内の遊びやゲームもたくさん楽しんだ。室内野球、サッカー、バレーボール、積み木、買い物ごっこ、ジェンガ、ウノ、トランプ、人生ゲーム…。
もしこれまでゲーム機があったら、アキコが楽しんできた、いろいろな室内遊びやゲームに触れようとしたか大いに疑問である。手軽で(相手を見つけなくとも良い)、ずっと楽しいゲーム機に流れてしまい、なんの疑問も感じなかっただろう。
2 ゲーム機の中の仮想上の相手とではなく、現実の相手(友達、家族…)と、生の会話などのやりとりをして遊んでほしいから。
→ 人と話す力、かかわる力は、あくまで人と話す中、かかわる中で育っていくものだ。
アキコが小学校1年生の時、わが家に同級生が14人ほども、遊びに来たことがある。
そのうち6名は男の子だったのだが、それぞれ別々に黙々とDSライトの類をやっていたのだった。約1時間。
当時、主婦をしていた妻は、「あれじゃあ、一緒に遊ぶ意味がないわね。」と言っていたことを思い出す。
3 視力の低下、思考力の低下などを懸念するから。
→ あんな小さな画面をずっと1時間以上も見続けるのだ。眼にいいわけがない。ゲーム脳の問題もあり、思考力が低下すると懸念した。
この8月、妻とアキコは行きつけの床屋に行った。そこでは、買い与えていたDSライトを、子どもから取り上げたばかりだった。
聞けば、3人の子ども(小5、小3、小1)がはまってしまい、視力検査が0.3、0.1、0.3となってしまったからだという。
与えっぱなしで、それを制限するルールがないと、子どもは際限なくやり続け(ゲーム依存症)、当然ながら視力が低下してしまうのだ。
しかも、視力の低下は目に見えるから分かりやすいが、そこまで下がったということは、目に見えない(気づかない)負の影響があったに違いない。
睡眠時間すら奪って、その結果、あくびをして翌日の授業に集中できないということもあったかもしれない。
4 ソフトの内容によっては、暴力性(犯罪)を助長しかねないから。
→ これははっきりと影響がある。あるソフトの登場人物のまねをして、友達をパンチしていた子どもがいた。ある本を読むと読んだ本の影響を受けるように、あるソフトをするとそのソフトの影響を受けるのだ。
もちろん、わが家がゲーム機を買い与えたとすれば、そのようなソフトの購入には歯止めをかけるだろう。
しかし、ソフトの選択・制限は簡単ではない。子どもに任せっきりで、野放しになっている家庭も少なくない。
【ゲーム機は、手ごわい強敵】
再度書く。
「ニンテンドーDSなどのゲーム機は、手ごわい強敵である。」
この認識が私にはある。
当時の私には、親としてそれをコントロール下に置く自信はなかった。
買い与えてコントロール下に置くことは無理でも、そもそも買い与えないことならできる。
かくて、わが家の「ニンテンドーDSなどのゲーム機を買い与えない」という方針となった。
もっていないと、友達との交流に支障が出ると考え、買い与える家庭も多いようだ。
わが家の場合、幸いなことにそんな支障は全くなかった。
友人宅の視力低下の話を聞いたり、温泉で親子の会話をしないでゲーム機に没頭している子どもの姿を見たりするにつけて、正しい方針であったと感じている。
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◆キーワード:1 ゲーム機のマイナス面 2 ゲーム機のルール 3 ニンテンドーDS
◆留意点・その他:
・この方針でずっとやってきたわが家であったが、wii(カラオケJOYSOUND Wii)iを買うことになった。簡単に言えば、カラオケを自宅でするだけのためにである。その顛末記は、今後記事としてアップする予定である。