家族の広場

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伝統行事の価値 564号

2009-08-03 21:35:48 | Weblog
◆リード:1月に書き初めをやり、2月に豆まきをやり、今日は3月3日雛祭りを祝う予定である。そして、4月には花見…が予定されている。毎年決まった時期に繰り返される日本の(わが家の)伝統行事には、一体どんな価値があるのか。

2009.3.2 伝統行事の価値 564号(写真付きはここをクリック)
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【2月3日豆まき】

 1月2日に「書き初め」をやったと思ったら、2月3日には「豆まき」をやった。
家族全員「福は内! 鬼は外!」

 家中の部屋を回って、こう唱えながら、豆をまいた。

妻「玄関の戸は開けて<鬼は外!>と言わないと、鬼が出て行かないわよ。」
私「そうか。じゃあ、戸を開けて<鬼は外!>だ。」

 去年は私、一昨年は妻が鬼になった。今年は、クニコが保育園で作ってきた鬼のお面をかぶって鬼になった。

 

やり終えたら、本当に邪気が払われた感じがして、すっきりとした気分となった。
 「邪気を払い、福を招き入れる」という豆まきに込めた願いを、家族で共有したこと。そして、ほんの短い時間であっても、心を一つにして一つの行事を、家族全員でやり遂げたことからくる心地よさだと思った。
 

 
【伝統行事の価値 その1】

 1週間あまり前の、2月22日(日)には、家族全員でひな壇を飾った。


 

 今日は、ひな祭りである。そして、この休みには、義母を招待しての「ひな祭り会」を予定している。さらに、4月には「お花見」である。

 このように、毎年決まった時期に繰り返される日本の(わが家の)伝統行事には、一体どんな価値があるのだろうか。

 以前の記事「日本の伝統行事の意味・いわれを話す」に、次のように書いた。

 我が家は、日本の伝統行事ー初詣、書き初め、節分(豆まき)、ひな祭り、お彼岸、お花見…ーを大切に考えている。
 四季折々の日本の伝統行事に、家族みんなで親しむことは、何より楽しいふれあいの機会となり、生活に潤いをもたらすと考えているからだ。

 そればかりでなく、日本の伝統行事のもつ意味に触れたり、四季のすばらしさにふれたりする中で、日本のよさに気づき、大きく言えば日本人としての自覚や誇りを育むことにつながっていくとも考えているからだ。(以上、引用)


 このように書いたように、まず次の二つが考えられる。

一、四季折々の日本の伝統行事に家族みんなで親しむことは、何より楽しいふれあいの機会となり、生活に潤いやメリハリをもたらすからである。

二、日本の伝統行事のもつ意味に触れたり、四季のすばらしさにふれたりする中で、日本のよさに気づき、大きく言えば日本人としての自覚や誇りを育むことにつながっていくからである。

 そして、次のことも考えられよう。

三、各行事独自の願いー例えば、邪気を払う、女の子の成長と幸せをetc.ーを家族で共有し、その実現に向けて行事をやり遂げることで、家族に一体感が生まれ、また心が豊かになるからである。


【毎年繰り返される伝統行事の価値 その2】

 では、毎年毎年繰り返されることには、どんな価値があるか。

 私は、毎年繰り返されること、言い換えれば伝統になっていること、ここに大きな価値があると考えている。

四、毎年のことなので、考える手間を省き、ある意味足かせとなって、実行に移しやすくなる。みんながやるのが当たり前になっていて、参加の同意を得やすい。

 わが家は、月末に来月の計画を立てる定例家族会議を開いているが、伝統行事をやることは当然になっていて、その部分はぱっと決まる。書き初め、豆まき会、雛祭り、お花見…すべてそうである。あとは、いつ・どのようにやるか考えるだけである。
 もし、伝統行事がなかったら、その分を埋めるために、さらに色々考えなければならなくなるだろう。

 「どのようにやるか考えるだけ」と書いたが、実はそれすら余り考えなくてもよい。毎年繰り返されることなので、段取りがほぼ分かっているからだ。だから、繰り返すことは比較的容易なのである。
 家族全員の参加を得、実行しやすいこと。これらは、意外に大きな価値であろう。

 かくて、毎年決まった時期に繰り返されることになる。

 ここで、「繰り返される」と書いたが、そうして毎年毎年「積み重ねる」ことがとても重要なポイントだと考えている。

 なぜなら、積み重ねることで、だんだん子供たちでできるようになり、さらには工夫が生まれてくるからだ。ここに五つ目の価値がある。

 例えば、今回のひな壇飾りにしても、子供たちも大いに力を発揮した。雛祭りの意味にしても、当初はおいしいケーキが食べられるくらいにしか思っていなかっただろうが、現在は「女の子の成長と幸せを願い、祝う行事」だということや、「桃は邪気を払う力があると昔から考えられていたこと」などを知っている。(乳幼児の頃は、意味もわからず、かつ手伝いもほとんど無理であった。)

 花見にしても、近年は、子供たちもいっしょに弁当のサンドイッチ作りに励んでいる。

 親の方でも、少しずつ自立や工夫が促されるように、心がけているからだ。いや継続していけば、子供たちは自分でもやろうとし、工夫しようとしていく。つまり、自然と自立し、工夫していく。

 このように、「毎年決まった時期に繰り返される伝統行事」には、五つもの価値がある。 これからも、日本の伝統行事を、わが家の伝統として取り入れ、継続し積み重ねていこうと思う。



【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

わが家恒例の伝統行事「書き初め」545

ひな祭り・端午の節句・七夕……季節感のある旧暦!

「幸せになる五つの約束」その2 535

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◆キーワード:1 伝統行事の価値  2 日本の伝統行事  3 豆まき

・日本の伝統行事ではないが、2月14日にもらう恒例のバレンタインチョコがある。今年も娘たちからもらった。星型とハート型のチョコである。


必ずやってくる親離れ 563号

2009-08-03 21:32:44 | Weblog
◆リード:2月8日(日)クニコの保育園音楽発表会の後、あるカウンセラーの講演会があった。その中で一つだけ印象に残ったエピソードがあった。やがて必ずやってくる親離れに対してどうすればよいのか。

2009.2.26 必ずやってくる親離れ 563号(ここをクリック)

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 2月8日(日)クニコの保育園音楽発表会の後(そのままの会場で)、あるカウンセラーの講演会があった。
 講師は、3児の母親で、一番下の男子ですら大学受験という状況である。

【心に残ったエピソード】

 その中で一つだけ印象に残ったエピソードがあった。次のことである。

 一番下の男の子が、小2のその日の朝まで、母親である私と一緒に寝ていた。

 ところが、その日帰ってくると突然、

小2男子「お母さん、ボク今日からもうお母さんといっしょに寝ないよ。」

こう宣言したそうだ。

 それまでは、母親である私の耳を触りながら眠るのが常で、「困ったもんだ、まったく。」という気持ちだったのに、すごい衝撃だったそうだ。
 それでもまだ、病気の時は、いっしょに寝られるという状況だった。

 ところが、小5のある日、風邪で休んだ息子といっしょに寝ようとすると、

小5男子「いっしょに寝なくていい。」

こう宣言したそうだ。
 がっくりした母親である講師。

 いつまでも、「お母さん、ねえお母さん…」とは、いかない。やがて子供たちは、巣立っていく。「かわいい盛りの今、かけがえのない今を大切にしましょう」というわけである。

 このエピソードは、講演を聴いていた多くの母親の心をゆさぶったようだ。


【私に置き換えて考えてみると…】

 私も、この点は自覚している。
 
 二度と巻き戻しできない今を大切にすること。
 幸いなことに、私はこれを子育て当初から自覚している。

 このエピソードを、私の場合に置き換えて言えば、例えば次のようになる。

 ある日当然、アキコそしてクニコが「お父さん、もういっしょにお風呂には入らないよ。」と言うであろうことである。
 
 よく「お父さん、おんぶして。」と言われたり、「恐いからお父さんトイレに付いていって。」と、私の手を自分からつないでトイレに行ったりしているクニコだが、ある日突然、そういうことをしなくなるはずである。逆に、「お父さん、あっち行ってて。」となるかもしれない。
 既にアキコは、「お父さん、おんぶして。」といつの間にか言わなくなっている。
 
 絵本の読み聞かせも、アキコにたくさんしてあげた。「お父さん、絵本読んで!」と何度もせがまれ、疲れた体にむち打って(?)絵本を読み聞かせたことも何度もある。
 しかし、アキコが10才を過ぎたある日、読み聞かせをしようとしたら、「お父さん、アキコ一人で読めるからいいよ。」と言われた。それ以来、アキコへの読み聞かせはほとんどしていない。


【必ずやってくる親離れへの心構え】

 子育ての目標を一言で言えば、「子どもの自立」なのだから、子どもの自立度がアップするに反比例して、子育ての必要度は低下する。言い換えれば、親の影響力は低下するわけである。
 やがては、自立して大人そして親になり、今度は自分が子育てする側に回るということ。これは、動物界を含めて全く自然なことである。早い話、今の自分がそうである。

 そうした将来を受け入れた上で、私の子育ての基本的な構えは、二度と巻き戻しできない、今現在のわが子とのかかわりという醍醐味を、十分に味わい楽しむということである。言い換えれば、今の子供との一つ一つのかかわりを大切にしていきたいということである。

 例えば、少々面倒くさいと感じることもあるが、「今しかできないんだ。やがてできなくなるんだ。」と思い直して、おんぶをしてやったり、絵本を読んであげたり、いっしょにお風呂に入ることを楽しんだりしている。

 一方でもう一つ心がけたいことは、その時々の子どもにふさわしい親の役割を果たすということ、言い換えれば今の子どもの発達課題にあったサポートをすることである。

 親の役割は思った以上に長く続くような気がしている。
 なぜなら、子どもは成長途上であり、ある課題をクリアーすれば、また別の課題が出てくるからである。身辺自立ができるようになり、その面での親のサポートが要らなくなっても、今度は学習面のサポートが必要になってくる。金銭指導、ケータイ電話の使い方、受験、異性との交際、就職……その時その時で親のサポートを必要とする重要な課題がたくさんありそうだ。
 
 その時々の子どもの発達課題へのサポートを真摯に行っていくこと、絵本の読み聞かせ、自由研究へのサポート、金銭指導……それなりに楽しみながら真摯に行ってきたつもりだ。 
 今後もそういう構えで、子育てをしていくつもりである。

 先に紹介した講師は、一番下の男子が大学受験の日、「これから受験会場に入るよ。…」とケータイ電話で連絡してきたそうだ。

 しっかりとサポートしていくことで、親子の絆・信頼関係が強くなる。
 そうすれば、たとえ自立、やがて巣立ちを迎えても、わが子と深い会話ができる。
 そして、きっと大人同士の関係でのつながりがもてるだろう。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

子どもが巣立った後、一体何が残るのか 558

子育てにがんばれるのは何故か 557

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*総合順位では、100位台から600位台を行ったり来たりしている本ブログだが、育児テーマに限っては、初日は2位、今日は3位であった。意外に健闘!?

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姉が妹に教えて作る「バレンタインチョコ」 562号

2009-08-03 21:30:25 | Weblog
◆リード:姉のアキコ(小4)が妹のクニコ(年長)に、バレンタインチョコの作り方を教えながら作った。妻が風邪を引いてできなかったこともあるが、アキコの成長を感じた。

2009.2.15 姉が妹に教えて作る「バレンタインチョコ」 562号(写真付きはここをクリック)
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クニコ「ねえ、バレンタインチョコ作りたい!」
妻「お母さん、まだ風邪引いてるからねー。」
私「まだ保育園だろ、作らなくてもいいんじゃないか。」
クニコ「もう○ちゃんと、□ちゃんにやる約束しているの。」
アキコ「クニコ、お姉ちゃんがいっしょに作ってあげようか。」
クニコ「うん、うれしい!」

 こんなわけで、風邪を引いている母の代わりに、アキコがクニコに教えながらバレンタインチョコを作ることになった。

 
【写真で見るバレンタインチョコが出来上がるまで】

 姉のアキコ(小4)が妹のクニコ(年長)に、バレンタインチョコの作り方を教えながら作った様子を時系列で紹介すると……。

① 道具と材料を用意した後、イチゴ板チョコを細かく砕いてみせるアキコ



② お姉ちゃんをまね、自分もイチゴ板チョコを細かく砕くクニコ




③ 砕いたイチゴチョコを鍋で溶かすアキコ。火を使うのでクニコにはさせられない。



※ チョコを溶かす玩具を去年買ったのだが、すぐに電池が切れ、余り使い物にならなかった。今年は、一回り大きい鍋にお湯を沸かし、そのお湯の中に小さめの鍋を入れ、その中にチョコを入れて溶かした。

④ 板チョコが溶けるのを待つクニコ




⑤ お姉ちゃんがハートマークに型入れしたのをまね、自分も型入れするクニコ



⑥ 今度はホワイト板チョコを細かく砕くクニコ



⑦ いっしょに後片付けをするアキコとクニコ



⑧ ハートマークのイチゴチョコ、ホワイトチョコを一つの袋に入れて完成




【アキコの成長ぶりに感心する妻】

 さて、その夜、完成したバレンタインチョコを見た妻は、しみじみとこう言った。

妻「アキコは、火も使えるようになって、大人になったわね~。 これなら、自分で味噌汁を温めて飲めるわね。」


 妻といっしょにバレンタインチョコを作っていたアキコは、いつの間にか同じようにしてバレンタインチョコを作ることができた。しかも、自分が母から教わったと同じように妹に作って見せながら(教えながら)。

【関連記事】 「家族の広場」

兄弟・姉妹関係の基本

自分からお手伝いをした子供たちー年上の子を立てながらほめるー

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◆キーワード:1 教え合い 2 兄弟姉妹  3 バレンタインチョコ

・「学ぶ」ことの基本は、「まねる」ことだ。もう一つ言えば、繰り返すことだ。これを「学習」という。(学ぶは「まねぶ」からできた言葉だ。習うという字の意味は、ひなが飛ぶために羽をばたつかせて繰り返しけいこすることからできた言葉だ。)そうすると、やはり親は、まねる対象となる「手本」を示すことがとっても大事だ。