◆リード:1月に書き初めをやり、2月に豆まきをやり、今日は3月3日雛祭りを祝う予定である。そして、4月には花見…が予定されている。毎年決まった時期に繰り返される日本の(わが家の)伝統行事には、一体どんな価値があるのか。
2009.3.2 伝統行事の価値 564号(写真付きはここをクリック)
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【2月3日豆まき】
1月2日に「書き初め」をやったと思ったら、2月3日には「豆まき」をやった。
家族全員「福は内! 鬼は外!」
家中の部屋を回って、こう唱えながら、豆をまいた。
妻「玄関の戸は開けて<鬼は外!>と言わないと、鬼が出て行かないわよ。」
私「そうか。じゃあ、戸を開けて<鬼は外!>だ。」
去年は私、一昨年は妻が鬼になった。今年は、クニコが保育園で作ってきた鬼のお面をかぶって鬼になった。
やり終えたら、本当に邪気が払われた感じがして、すっきりとした気分となった。
「邪気を払い、福を招き入れる」という豆まきに込めた願いを、家族で共有したこと。そして、ほんの短い時間であっても、心を一つにして一つの行事を、家族全員でやり遂げたことからくる心地よさだと思った。
【伝統行事の価値 その1】
1週間あまり前の、2月22日(日)には、家族全員でひな壇を飾った。
今日は、ひな祭りである。そして、この休みには、義母を招待しての「ひな祭り会」を予定している。さらに、4月には「お花見」である。
このように、毎年決まった時期に繰り返される日本の(わが家の)伝統行事には、一体どんな価値があるのだろうか。
以前の記事「日本の伝統行事の意味・いわれを話す」に、次のように書いた。
我が家は、日本の伝統行事ー初詣、書き初め、節分(豆まき)、ひな祭り、お彼岸、お花見…ーを大切に考えている。
四季折々の日本の伝統行事に、家族みんなで親しむことは、何より楽しいふれあいの機会となり、生活に潤いをもたらすと考えているからだ。
そればかりでなく、日本の伝統行事のもつ意味に触れたり、四季のすばらしさにふれたりする中で、日本のよさに気づき、大きく言えば日本人としての自覚や誇りを育むことにつながっていくとも考えているからだ。(以上、引用)
このように書いたように、まず次の二つが考えられる。
一、四季折々の日本の伝統行事に家族みんなで親しむことは、何より楽しいふれあいの機会となり、生活に潤いやメリハリをもたらすからである。
二、日本の伝統行事のもつ意味に触れたり、四季のすばらしさにふれたりする中で、日本のよさに気づき、大きく言えば日本人としての自覚や誇りを育むことにつながっていくからである。
そして、次のことも考えられよう。
三、各行事独自の願いー例えば、邪気を払う、女の子の成長と幸せをetc.ーを家族で共有し、その実現に向けて行事をやり遂げることで、家族に一体感が生まれ、また心が豊かになるからである。
【毎年繰り返される伝統行事の価値 その2】
では、毎年毎年繰り返されることには、どんな価値があるか。
私は、毎年繰り返されること、言い換えれば伝統になっていること、ここに大きな価値があると考えている。
四、毎年のことなので、考える手間を省き、ある意味足かせとなって、実行に移しやすくなる。みんながやるのが当たり前になっていて、参加の同意を得やすい。
わが家は、月末に来月の計画を立てる定例家族会議を開いているが、伝統行事をやることは当然になっていて、その部分はぱっと決まる。書き初め、豆まき会、雛祭り、お花見…すべてそうである。あとは、いつ・どのようにやるか考えるだけである。
もし、伝統行事がなかったら、その分を埋めるために、さらに色々考えなければならなくなるだろう。
「どのようにやるか考えるだけ」と書いたが、実はそれすら余り考えなくてもよい。毎年繰り返されることなので、段取りがほぼ分かっているからだ。だから、繰り返すことは比較的容易なのである。
家族全員の参加を得、実行しやすいこと。これらは、意外に大きな価値であろう。
かくて、毎年決まった時期に繰り返されることになる。
ここで、「繰り返される」と書いたが、そうして毎年毎年「積み重ねる」ことがとても重要なポイントだと考えている。
なぜなら、積み重ねることで、だんだん子供たちでできるようになり、さらには工夫が生まれてくるからだ。ここに五つ目の価値がある。
例えば、今回のひな壇飾りにしても、子供たちも大いに力を発揮した。雛祭りの意味にしても、当初はおいしいケーキが食べられるくらいにしか思っていなかっただろうが、現在は「女の子の成長と幸せを願い、祝う行事」だということや、「桃は邪気を払う力があると昔から考えられていたこと」などを知っている。(乳幼児の頃は、意味もわからず、かつ手伝いもほとんど無理であった。)
花見にしても、近年は、子供たちもいっしょに弁当のサンドイッチ作りに励んでいる。
親の方でも、少しずつ自立や工夫が促されるように、心がけているからだ。いや継続していけば、子供たちは自分でもやろうとし、工夫しようとしていく。つまり、自然と自立し、工夫していく。
このように、「毎年決まった時期に繰り返される伝統行事」には、五つもの価値がある。 これからも、日本の伝統行事を、わが家の伝統として取り入れ、継続し積み重ねていこうと思う。
【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」
わが家恒例の伝統行事「書き初め」545
ひな祭り・端午の節句・七夕……季節感のある旧暦!
「幸せになる五つの約束」その2 535
※ 本記事は、ソネットブログ『あったかい家族日記』をもとにしています。
その『あったかい家族日記』は、七田眞氏よりオススメブログとして推薦されています。
最新版ないし写真付き版は、トップページより『あったかい家族日記』最新記事をクリックしてください。
◆キーワード:1 伝統行事の価値 2 日本の伝統行事 3 豆まき
・日本の伝統行事ではないが、2月14日にもらう恒例のバレンタインチョコがある。今年も娘たちからもらった。星型とハート型のチョコである。
2009.3.2 伝統行事の価値 564号(写真付きはここをクリック)
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【2月3日豆まき】
1月2日に「書き初め」をやったと思ったら、2月3日には「豆まき」をやった。
家族全員「福は内! 鬼は外!」
家中の部屋を回って、こう唱えながら、豆をまいた。
妻「玄関の戸は開けて<鬼は外!>と言わないと、鬼が出て行かないわよ。」
私「そうか。じゃあ、戸を開けて<鬼は外!>だ。」
去年は私、一昨年は妻が鬼になった。今年は、クニコが保育園で作ってきた鬼のお面をかぶって鬼になった。
やり終えたら、本当に邪気が払われた感じがして、すっきりとした気分となった。
「邪気を払い、福を招き入れる」という豆まきに込めた願いを、家族で共有したこと。そして、ほんの短い時間であっても、心を一つにして一つの行事を、家族全員でやり遂げたことからくる心地よさだと思った。
【伝統行事の価値 その1】
1週間あまり前の、2月22日(日)には、家族全員でひな壇を飾った。
今日は、ひな祭りである。そして、この休みには、義母を招待しての「ひな祭り会」を予定している。さらに、4月には「お花見」である。
このように、毎年決まった時期に繰り返される日本の(わが家の)伝統行事には、一体どんな価値があるのだろうか。
以前の記事「日本の伝統行事の意味・いわれを話す」に、次のように書いた。
我が家は、日本の伝統行事ー初詣、書き初め、節分(豆まき)、ひな祭り、お彼岸、お花見…ーを大切に考えている。
四季折々の日本の伝統行事に、家族みんなで親しむことは、何より楽しいふれあいの機会となり、生活に潤いをもたらすと考えているからだ。
そればかりでなく、日本の伝統行事のもつ意味に触れたり、四季のすばらしさにふれたりする中で、日本のよさに気づき、大きく言えば日本人としての自覚や誇りを育むことにつながっていくとも考えているからだ。(以上、引用)
このように書いたように、まず次の二つが考えられる。
一、四季折々の日本の伝統行事に家族みんなで親しむことは、何より楽しいふれあいの機会となり、生活に潤いやメリハリをもたらすからである。
二、日本の伝統行事のもつ意味に触れたり、四季のすばらしさにふれたりする中で、日本のよさに気づき、大きく言えば日本人としての自覚や誇りを育むことにつながっていくからである。
そして、次のことも考えられよう。
三、各行事独自の願いー例えば、邪気を払う、女の子の成長と幸せをetc.ーを家族で共有し、その実現に向けて行事をやり遂げることで、家族に一体感が生まれ、また心が豊かになるからである。
【毎年繰り返される伝統行事の価値 その2】
では、毎年毎年繰り返されることには、どんな価値があるか。
私は、毎年繰り返されること、言い換えれば伝統になっていること、ここに大きな価値があると考えている。
四、毎年のことなので、考える手間を省き、ある意味足かせとなって、実行に移しやすくなる。みんながやるのが当たり前になっていて、参加の同意を得やすい。
わが家は、月末に来月の計画を立てる定例家族会議を開いているが、伝統行事をやることは当然になっていて、その部分はぱっと決まる。書き初め、豆まき会、雛祭り、お花見…すべてそうである。あとは、いつ・どのようにやるか考えるだけである。
もし、伝統行事がなかったら、その分を埋めるために、さらに色々考えなければならなくなるだろう。
「どのようにやるか考えるだけ」と書いたが、実はそれすら余り考えなくてもよい。毎年繰り返されることなので、段取りがほぼ分かっているからだ。だから、繰り返すことは比較的容易なのである。
家族全員の参加を得、実行しやすいこと。これらは、意外に大きな価値であろう。
かくて、毎年決まった時期に繰り返されることになる。
ここで、「繰り返される」と書いたが、そうして毎年毎年「積み重ねる」ことがとても重要なポイントだと考えている。
なぜなら、積み重ねることで、だんだん子供たちでできるようになり、さらには工夫が生まれてくるからだ。ここに五つ目の価値がある。
例えば、今回のひな壇飾りにしても、子供たちも大いに力を発揮した。雛祭りの意味にしても、当初はおいしいケーキが食べられるくらいにしか思っていなかっただろうが、現在は「女の子の成長と幸せを願い、祝う行事」だということや、「桃は邪気を払う力があると昔から考えられていたこと」などを知っている。(乳幼児の頃は、意味もわからず、かつ手伝いもほとんど無理であった。)
花見にしても、近年は、子供たちもいっしょに弁当のサンドイッチ作りに励んでいる。
親の方でも、少しずつ自立や工夫が促されるように、心がけているからだ。いや継続していけば、子供たちは自分でもやろうとし、工夫しようとしていく。つまり、自然と自立し、工夫していく。
このように、「毎年決まった時期に繰り返される伝統行事」には、五つもの価値がある。 これからも、日本の伝統行事を、わが家の伝統として取り入れ、継続し積み重ねていこうと思う。
【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」
わが家恒例の伝統行事「書き初め」545
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「幸せになる五つの約束」その2 535
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その『あったかい家族日記』は、七田眞氏よりオススメブログとして推薦されています。
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・日本の伝統行事ではないが、2月14日にもらう恒例のバレンタインチョコがある。今年も娘たちからもらった。星型とハート型のチョコである。