◆リード:スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣ファミリー』こそは、家族で成功したい人すべてにお薦めしたい名著である。7年ほど前、妻にも是非読んでもらいたいと思い、私としては珍しく妻に読むように薦めた。繰り返し薦める私に、閉口した妻は「子供が小さくて(アキコ2歳)読んでいる時間がないの!」と言った。私が採った秘策とは!?
2007.1.26 我が子との宝物のような思い出 トップページへ
今から7年近く前の4月のことである。私は、現職のまま2年間ある大学院で学ぶこととなった。
時間的にゆとりのできた私は、予てから思っていたことを一つ実行に移した。
それは、妻にスティーブン・R・コヴィー『7つの習慣ファミリー』を読んでもらうことである。(『7つの習慣』の著者であるコヴィー氏による7つの習慣家族実践編である)。
この『7つの習慣ファミリー』こそは、家族で成功したい人すべてにお薦めしたい名著であり、私のとってのバイブルである。
妻にも是非とも読んでもらいたいと思っていたので、私としては珍しく妻に是非読むように薦めた。
私「なあ、このファミリーという本は、すばらしくいいんだよ。読まないか。」
妻「う~ん。 やめとくわ。」
別の日に。
私「とっても役に立つ本だよ。とにかく読み始めてみなよ。」
妻「(本をぱらぱらとめくって)う~ん、やめとくわ。」
また別の日に。
私「なあ、いい本何だよ。読んでくれよ。」(ボクがこんなに頼んでるのに……)
妻「アキコはまだ小さいの(当時2歳)。 読んでいる時間がないのよ。 自分の(プライベートな)時間なんかとれないのよ。」
私(……。)
どうしても妻にも『ファミリー』を読んでもらいたい。でも、子供が小さくていつも一緒にいなくてはならないので、妻は「時間がない。」という。
「寝かしつけてから、少しずつ読めばいいだろう。要は読む気がないからだ!」という思いもよぎったが、これを言ってはおしまいと思い、別の策を練った。よし時間がないというなら、私が時間を創ってあげよう!
私「タカちゃん、ボクが(大学の授業が空いている時間帯に)2時間アキコをみるよ。そのうち1時間はゆったりと自分のプライベートの時間に使って、もう1時間は『ファミリー』を読んでくれないか。」
妻「それならいいわよ。」
というわけで、妻は『7つの習慣ファミリー』を読み始めた。
私は、その間、約束通りアキコと二人で過ごすことになった。
さて、ここからが本題の我が子との宝物のような懐かしい思い出である。
お決まりのコースは、まずは肩車をしてのキャンパス散策である。キャンパス内に森もあったので、そこを巡るのだ。アキコの体の重みを心地よく感じながら、アキコの頭に木がぶつからないように気をつけて歩いたことを思い出す。
それから、キャンパスの周囲も一緒に歩いた。
雪解け水の流れる小川のほとりを歩いていると、魚が泳いでいた。周りには、フキノトウがたくさんあった。
今でも懐かしくかつ楽しい思い出として残っているのは、水路に草の葉を流してアキコと遊んだことである。
私「ほら、おもしろい。お船だよ。」
こう言って、水路の周りにある葉をとって水路に落とす。葉は結構な行きおいで流れていく。
それを見たアキコも、私と同じように葉をとって水路に落とす。(当時、アキコはまだ話し言葉が出ていなかった。)
こんな遊びを繰り返した。
そのうち、アマガエルを発見!
私はさっと捕まえて見せた。私の握った手の中で、アマガエルは苦しそうにもがいていた。
アキコは、「貸して。」というように、私からアマガエルを取った。そして、おもしろい玩具を得たようにそれで遊んだのだった。
ほどなくして、なんとアキコは自分でアマガエルをさっと捕まえたのだった! それも、2匹、3匹と……。
アキコの小さな手の中でもがくアマガエルたちを見て、「アキコは強い子だ!」と思ったことを思い出す。
そして、そのままお家へアマガエルを持ち帰ったのだった。
この葉落とし遊びとアマガエル捕まえ遊びは、キャンパス散策と並んで定番となった。
ある時、キャンパス散策をしていると、野外のグランドに出た。
そこには、一面にタンポポが咲いていた。
空は青空。雲一つないスカイブルー。
ぽかぽかのいい天気だ。
目の前には、真っ黄色のタンポポの花が一面に咲いている。
アキコと私は、そこに腰を下ろし、しばし見とれていた。
ふと見ると、タネというか綿毛をつけたタンポポもたくさんある。
よーし。
私「アキコ、見てごらん。」
こう言って、綿毛を吹いて、飛ばしてみせた。
春の暖かい風に乗って、綿毛は遠くまで落下傘のように飛んでいった。
それを見ていたアキコは、「おもしろそう!」と思ったに違いない。
すぐに私をまねて、タンポポをとっては綿毛を吹いて飛ばしていた。
繰り返し、繰り返し、繰り返し……。
もう7年近くも前のことなのに、鮮やかにそのシーンを思い出すことができる。
真っ黄色のタンポポの花。アキコのふくらんだほっぺ。口をとがらせて吹いたとたん、ぱっと飛び散った綿毛。青空の中に舞うようにして飛んでいったたくさんの綿毛。心地よい暖かい春の日差し……。
この懐かしくも素晴らしい思い出は、一生の宝物として私のまぶたの奥、胸の中に収まっている。
妻にプライベートな時間と『ファミリー』を読む時間を与えたつもりの私であったが、アキコと一対一の宝物のような思い出、素晴らしい瞬間をもらった私であった。
※ところで、前回紹介したように、ブログ「あったかい家族日記」300記事達成を記念して、『家族の幸せを創り出すセミナー』(全3回ないし4回)を開催します。
セミナーと本は違います。本からでは決して習得できない内容です。当然、手法や構成も違います。
心を込めてセミナーを実施します。どなたか参加したい方はいませんか。
【関連記事】あったかい家族日記「『家族の幸せを創り出すセミナー』のご案内」
※ 本記事は、ソネットブログ『あったかい家族日記』をもとにしています。
その『あったかい家族日記』は、七田眞氏よりオススメブログとして推薦されています。
最新版ないし写真付き版は、トップページより『あったかい家族日記』最新記事をクリックしてください。
◆キーワード:1 一対一の時間 2 ふれあいタイム 3 我が子との思い出
◆留意点・その他:
・以前にもこのブログで紹介したが、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣ファミリー』こそは、家族で成功したい人すべてにお薦めしたい名著であり、バイブルである。
キングベアー出版で、1890円である。
なお、現在は新訳でこの書名であるが、当時は上下の2冊に分かれており、書名もただの『ファミリー』であった。
・我が子との一対一の時間。これはお互いの絆を深めるのにとっても有効な機会となる。そして、本文にあるように、貴重な思い出となるのである。
・この場合、妻は『ファミリー』上下2冊を読み終えるのに、5回以上かかったと記憶している。妻の読書のスピードが遅かったことにも、結果としては感謝である。
2007.1.26 我が子との宝物のような思い出 トップページへ
今から7年近く前の4月のことである。私は、現職のまま2年間ある大学院で学ぶこととなった。
時間的にゆとりのできた私は、予てから思っていたことを一つ実行に移した。
それは、妻にスティーブン・R・コヴィー『7つの習慣ファミリー』を読んでもらうことである。(『7つの習慣』の著者であるコヴィー氏による7つの習慣家族実践編である)。
この『7つの習慣ファミリー』こそは、家族で成功したい人すべてにお薦めしたい名著であり、私のとってのバイブルである。
妻にも是非とも読んでもらいたいと思っていたので、私としては珍しく妻に是非読むように薦めた。
私「なあ、このファミリーという本は、すばらしくいいんだよ。読まないか。」
妻「う~ん。 やめとくわ。」
別の日に。
私「とっても役に立つ本だよ。とにかく読み始めてみなよ。」
妻「(本をぱらぱらとめくって)う~ん、やめとくわ。」
また別の日に。
私「なあ、いい本何だよ。読んでくれよ。」(ボクがこんなに頼んでるのに……)
妻「アキコはまだ小さいの(当時2歳)。 読んでいる時間がないのよ。 自分の(プライベートな)時間なんかとれないのよ。」
私(……。)
どうしても妻にも『ファミリー』を読んでもらいたい。でも、子供が小さくていつも一緒にいなくてはならないので、妻は「時間がない。」という。
「寝かしつけてから、少しずつ読めばいいだろう。要は読む気がないからだ!」という思いもよぎったが、これを言ってはおしまいと思い、別の策を練った。よし時間がないというなら、私が時間を創ってあげよう!
私「タカちゃん、ボクが(大学の授業が空いている時間帯に)2時間アキコをみるよ。そのうち1時間はゆったりと自分のプライベートの時間に使って、もう1時間は『ファミリー』を読んでくれないか。」
妻「それならいいわよ。」
というわけで、妻は『7つの習慣ファミリー』を読み始めた。
私は、その間、約束通りアキコと二人で過ごすことになった。
さて、ここからが本題の我が子との宝物のような懐かしい思い出である。
お決まりのコースは、まずは肩車をしてのキャンパス散策である。キャンパス内に森もあったので、そこを巡るのだ。アキコの体の重みを心地よく感じながら、アキコの頭に木がぶつからないように気をつけて歩いたことを思い出す。
それから、キャンパスの周囲も一緒に歩いた。
雪解け水の流れる小川のほとりを歩いていると、魚が泳いでいた。周りには、フキノトウがたくさんあった。
今でも懐かしくかつ楽しい思い出として残っているのは、水路に草の葉を流してアキコと遊んだことである。
私「ほら、おもしろい。お船だよ。」
こう言って、水路の周りにある葉をとって水路に落とす。葉は結構な行きおいで流れていく。
それを見たアキコも、私と同じように葉をとって水路に落とす。(当時、アキコはまだ話し言葉が出ていなかった。)
こんな遊びを繰り返した。
そのうち、アマガエルを発見!
私はさっと捕まえて見せた。私の握った手の中で、アマガエルは苦しそうにもがいていた。
アキコは、「貸して。」というように、私からアマガエルを取った。そして、おもしろい玩具を得たようにそれで遊んだのだった。
ほどなくして、なんとアキコは自分でアマガエルをさっと捕まえたのだった! それも、2匹、3匹と……。
アキコの小さな手の中でもがくアマガエルたちを見て、「アキコは強い子だ!」と思ったことを思い出す。
そして、そのままお家へアマガエルを持ち帰ったのだった。
この葉落とし遊びとアマガエル捕まえ遊びは、キャンパス散策と並んで定番となった。
ある時、キャンパス散策をしていると、野外のグランドに出た。
そこには、一面にタンポポが咲いていた。
空は青空。雲一つないスカイブルー。
ぽかぽかのいい天気だ。
目の前には、真っ黄色のタンポポの花が一面に咲いている。
アキコと私は、そこに腰を下ろし、しばし見とれていた。
ふと見ると、タネというか綿毛をつけたタンポポもたくさんある。
よーし。
私「アキコ、見てごらん。」
こう言って、綿毛を吹いて、飛ばしてみせた。
春の暖かい風に乗って、綿毛は遠くまで落下傘のように飛んでいった。
それを見ていたアキコは、「おもしろそう!」と思ったに違いない。
すぐに私をまねて、タンポポをとっては綿毛を吹いて飛ばしていた。
繰り返し、繰り返し、繰り返し……。
もう7年近くも前のことなのに、鮮やかにそのシーンを思い出すことができる。
真っ黄色のタンポポの花。アキコのふくらんだほっぺ。口をとがらせて吹いたとたん、ぱっと飛び散った綿毛。青空の中に舞うようにして飛んでいったたくさんの綿毛。心地よい暖かい春の日差し……。
この懐かしくも素晴らしい思い出は、一生の宝物として私のまぶたの奥、胸の中に収まっている。
妻にプライベートな時間と『ファミリー』を読む時間を与えたつもりの私であったが、アキコと一対一の宝物のような思い出、素晴らしい瞬間をもらった私であった。
※ところで、前回紹介したように、ブログ「あったかい家族日記」300記事達成を記念して、『家族の幸せを創り出すセミナー』(全3回ないし4回)を開催します。
セミナーと本は違います。本からでは決して習得できない内容です。当然、手法や構成も違います。
心を込めてセミナーを実施します。どなたか参加したい方はいませんか。
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その『あったかい家族日記』は、七田眞氏よりオススメブログとして推薦されています。
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◆留意点・その他:
・以前にもこのブログで紹介したが、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣ファミリー』こそは、家族で成功したい人すべてにお薦めしたい名著であり、バイブルである。
キングベアー出版で、1890円である。
なお、現在は新訳でこの書名であるが、当時は上下の2冊に分かれており、書名もただの『ファミリー』であった。
・我が子との一対一の時間。これはお互いの絆を深めるのにとっても有効な機会となる。そして、本文にあるように、貴重な思い出となるのである。
・この場合、妻は『ファミリー』上下2冊を読み終えるのに、5回以上かかったと記憶している。妻の読書のスピードが遅かったことにも、結果としては感謝である。