家族の広場

家族で幸せに成功したい人のために知恵の詰まった実践集サイトです。『あったかい家族日記』(ブックマーク)と同じ作者です。

窓ガラスを割った反抗挑戦性障害のAさんへの対応 その3 第662号

2009-11-29 06:48:45 | Weblog
◆リード:反抗挑戦性障害のAさん(通常学級在籍)が、□月はじめのある日、石を投げて窓ガラスを割るなど大荒れした。校長も出張中で、放課後、私が保護者と対応した。その後の顛末記。

2009.11.5 窓ガラスを割った反抗挑戦性障害のAさんへの対応 その3 第662号(ここをクリック)


トップページへ


 前々号からの続きである。(前号及び前々号を読んでから本号を読むことを勧める。)

【前々号及び前号のあらまし】

 反抗挑戦性障害のAさんは、(特別支援学級にいる)亀を見たいのに、「5時間目の学習が始まったからダメ」と、私に断られ、大荒れした。
 箇条書きに再録すると……

①教室の戸を何度も激しく叩く。

②「開けろ!」と大声を何度も上げる。

③○年生教室の、廊下に飾ってある粘土作品を壊し、欄間から投げつける。

④グランドへ出て、そこから2階にある特別支援教室に向かって石を投げ、厚~い窓ガラスを割った。
⑤ 特別支援学級で学習していたCさんが、そのガラスの破片でケガをした。

⑥迷惑放送(全校に大きな声で関係のない放送をする)をしそうになるが、指導員さんが止める。

⑦クールダウンさせようとするも、脱走。教務室にあった、収穫したばかりのお米をばらまく。

⑧指導員さんが捕まえようとするも、卓球台を倒し、外を逃げ回る。

 午後2時以降に限っても、これだけ大荒れした。

 そして、午後3時半、Aさんのお母さんが来た。

 校長先生は不在。教頭先生は、私に保護者の対応を任せるという。

 さあ、一体どう対応したらよいのか!!

 校長室には、既にAさんのお母さんが待っている。

 じっくりと考えている時間はないのである。(前号より)

 教室の窓ガラスは割れ、その破片でケガをした子供もいる。
 しかも、当の本人は「先生が悪い。」と言う。

 読者のみなさんなら、どう対応しますか?
(すぐに先を読まないで、3分ほど考えてみてください。)


 この後、Aさんの母親と面談し、結論として次のように対応することとなった。(詳しくは前号を参照のこと)

① Aさんのお小遣いから3万円を弁償する形で、明日夕方お母さんが本人を連れて謝りに来ること。

②ガラスの破片でケガをしたCさんに、今日、お母さんが本人を連れて謝りに行くこと。


【翌日の対応】

 翌朝、さっそく□年生の教室へ行き、粘土作品を壊したことを謝らせた。
 (本来担任の仕事であるが、担任の言うことを聞かないのだから、私が指導した。)

 ガラスの破片でケガをしたCさんに聞くと、昨夜、Aさんは、お母さんと一緒に謝りに来たという。

 あと最大の問題は、ガラス代3万円の弁償である。

 私は、この日の午後出張だったので、その後の様子は、校長先生から聞くこととなった。

 お昼休みに、昨日の段取りでよいかどうか、お母さんから確認の電話が入ったそうだ。
 そして、校長がその通りでよいと答えた。

 午後6時、母親がAさんを連れて校長室に来られた。
 Aさんが、3万円の入った封筒を、謝罪の言葉とともに、校長先生に差し出した。

 校長先生は、3万円の入った封筒を受け取り、1枚ずつ紙幣を数え、確認したそうだ。そして、

校長「壊すと弁償しなくちゃいけなくなるんだから、やっちゃだめなんだよ。」

と言ったそうである。(3万円は、Aさんに知られないよう、後で親に返金した。)

 かくて、学校側とお母さんが協力して、「責任を取る」ということを、Aさんに学ばせることができた。


【Aさんの変容】

 その後のAさんの変容であるが、急激に問題行動がなくなるなどということは、もちろんない。

 しかし、問題行動の歯止めにはなっている。

○ 家庭科室にあったはさみで、たわしを切っていたAさんを見つけ、

私「これ以上切ると、また弁償してもらうよ。」

と言うと、Aさんはたわしを切るのをぴたりと止めた。

○ 同様に、フライ返しをチャンバラのように使っているのを見つけ、

私「壊したら、また弁償だよ。」

と言うと、Aさんはぴたりと止め、元の場所に片づけた。

○ その後、5時間目が始まると、Aさんは、授業の邪魔をしに来ることはなかった。

 もし責任をとらせるという一貫した対応をしなかったら、Aさんの問題行動を止めることは、むずかしくなっていただろう。

 問題行動をなくすことはできない。しかし、その後に適切な対応を取ることで、問題行動を減らすことはできる。

 問題行動は、指導のチャンスなのであり、子供を成長させるよい機会なのである!

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

子供が学校で故意にモノを壊したら……

特別支援学級で子供は成長する! 590号

nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。


◆キーワード:1 保護者への対応  2 反抗挑戦性障害  3 問題行動

◆留意点・その他:

・翌々日、特別支援教室に遊びにきたAさんにこう話しかけた。

私「3万円も払うなんて、大変なことになったんだって。」
Aさん「うん、おこずかいから出した。」
私「大変だったね。先生も、学校の物を壊すようなことをしたら、必死にやめさせるようにするし、Aさんも気をつけようね。」

・ところで、家庭で反抗的なわが子に手を焼いている親は少なくないはずだ。そんな親のために、きっと大変役立つであろう本を紹介する。

『ADHDのペアレントトレーニングーむずかしい子にやさしい子育てー』という本である。著者のシンシア・ウイッタムは、アメリカ、UCLA神経精神医学研究所スタッフ。クリニカル・ソーシャル・ワーカーである。

 訳者あとがきには、次のように書いてある。

「まったくのところ、子どもはわがままで、寄るとさわるとけんか騒ぎ、うるさくて、汚しやでもんくばかりいい、叱れば泣く、わめく、すねるetc.手に負えない存在です。日頃家族の中でバトルが繰り返されている家族の生活を少しでも平和的に過ごせるように、は私たちの願いであります。
 さてこの訳本の原題は、”Win the Whining War & Other Skirmishes" であり、副題として”family peace plan"「ファミリー・ピースプラン」とつけられているのがなんとも嬉しいではありませんか。本書は特にADHDの子どもをもつ親を対象に書かれたものではありませんが、日々しつけに困難しているADHDをもつ子の親にはたいへん参考になると思い翻訳にとりかかりました。
 お読みいただいておわかりのように、親をはじめ子どもたちのまわりにいる大人にとって扱いにくい、育てにくい子どもたちがより好ましい行動がとれるように、そして好ましい行動をふやすように具体的な対処の仕方が順を追って構成されています。……」

 つまり、ADHDばかりでなく扱いにくい子どもへの具体的対処法が載っている本なのである。ここに紹介されている方法は、学校現場においても、扱いにくい子どもに対応するうえで、大変有効な方法である。
 わが子とよくバトルしている家庭はもちろん、わが子の対応に手を焼いている親たちに私は強く推薦したい。

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング

ショップ: 楽天ブックス
価格: 1,890 円

窓ガラスを割った反抗挑戦性障害のAさんへの対応 その2 第661号

2009-11-23 07:43:46 | Weblog
◆リード:反抗挑戦性障害のAさん(通常学級在籍)が、□月はじめのある日、石を投げて窓ガラスを割るなど大荒れした。校長も出張中で、放課後、私が保護者と対応することとなった。どう対応したか!?

2009.11.5 窓ガラスを割った反抗挑戦性障害のAさんへの対応 その2 第661号(ここをクリック)

トップページへ

前号からの続きである。(前号を読んでから本号を読むことを勧める。)

【前号のあらまし】

 反抗挑戦性障害のAさんは、(特別支援学級にいる)亀を見たいのに、「5時間目の学習が始まったからダメ」と断られ、大荒れした。
 箇条書きに再録すると……

①教室の戸を何度も激しく叩く。

②「開けろ!」と大声を何度も上げる。

③○年生教室の、廊下に飾ってある粘土作品を壊し、欄間から投げつける。

④グランドへ出て、そこから2階にある特別支援教室に向かって石を投げ、厚~い窓ガラスを割った。
⑤ 特別支援学級で学習していたCさんが、そのガラスの破片でケガをした。

⑥迷惑放送(全校に大きな声で関係のない放送をする)をしそうになるが、指導員さんが止める。

⑦クールダウンさせようとするも、脱走。教務室にあった、収穫したばかりのお米をばらまく。

⑧指導員さんが捕まえようとするも、卓球台を倒し、外を逃げ回る。

 午後2時以降に限っても、これだけ大荒れした。

 そして、午後3時半、Aさんのお母さんが来た。

 校長先生は不在。教頭先生は、私に保護者の対応を任せるという。

 さあ、一体どう対応したらよいのか!!

 校長室には、既にAさんのお母さんが待っている。

 じっくりと考えている時間はないのである。(前号より)

 教室の窓ガラスは割れ、その破片でケガをした子供もいる。
 しかも、当の本人は「先生が悪い。」と言う。

 読者のみなさんなら、どう対応しますか?
(すぐに先を読まないで、3分ほど考えてみてください。)

 
【私の考えた根本原因と基本方針】

 「こうなる前に、ちょっとだけ亀を見せてあげればよかったかな。」
と思いつつ、「ピンチはチャンス」というフレーズが思い浮かんだ。

 「このピンチをチャンスに変えるにはどうしたらよいのか!」

 私は、自問自答していた。

○「臨時の指導員さんは、『亀をすぐに見せてあげなかったから…』と言っていたが、それは、原因ではなくきっかけだ。根本的な原因は、

『思い通りにいかないと何をやってもかまわないという、Aさんの生き方そのもの』

だと考えた。(背景には、そのやり方で今まで思い通りのことが実現してきた、欲求が通ってきたという現実があったことだろう。)

 こう考えると、この場合の最悪の対応は、<思い通りにいかないから大暴れしたら欲求(要求)が通った>となるような対応だな。

○「今回の場合、Aさんにしたことの責任をとってもらうことが、再発防止にもっとも有効」だと考えた。

 つまり、壊した窓ガラス代を弁償することと、ケガをしたBさんに謝ってもらうこと、そして倒した卓球台、壊した粘土作品…について、もとに戻したり、謝ったりしてもらうことである。

 私の中で、基本方針は決まった。
 しかし、これらの対応は、保護者の納得と同意が必要である。
 これからすぐに始まる保護者(Aさんの母親)との面談で、保護者を説得し、協力を得なければならない。

 どう説得するか!?


【保護者との面談ー説得ー】

 対応したのは、特別支援教育コーディネーターである私と指導員のDさんである。

 まず、事実を、Aさんを非難することなく、ありのまま伝えた。

 次に、いろいろ質問する母親に対してていねいに、誠実に答えた。

 そして、Aさんの成長を願い、愛情をもって、きちっとした方針のもとに対応してきたことを具体的な事例を挙げながら伝えた。

 合わせて、母親の思いや苦労など、共感をもってじっくりと聞いた。母親は、途中何度か涙ぐまれた。

 こちらのこれまでの対応から、私たちのことを信頼できると感じたようであった。

 そこで、私は当初から考えていたことを話した。

私「Aさんは、自分の思い通りにいかないと、わざと人が困ることをします。ここでしっかりと責任をとるということを学ばせないと、また同じ事をするでしょう。」

 こう言って、以前担任していたBさんが、学校のバトミントンのラケット壊して、弁償した例を話した。Bさんの親が、おこずかいから弁償させたこと、それ以来ぴたりとBさんが学校の備品を壊すようなことをしなくなったというエピソードを話したのである。

私「この件は、学校側に責任があります。石を投げていることに早く気づいて、体を張って止めれば良かったのです。かといって、このまま責任をとるということを学ばないと、Aさんのこういう行動は治らないでしょう。Aさんが責任をとるということを学ぶために、弁償という形をとることが一番だと思います。お金はあとで、こっそりお母さんに全部返します。本人が弁償させられたと信じればいいのです。」

 こう言って、説得した。

母親「3万円でいいでしょうか。」

 結局、Aさんのお小遣いから3万円を弁償する形で、明日夕方お母さんが本人を連れて謝りに来ることとなった。

私「ガラスの破片でケガをしたCさんには、私はこれから謝りに行きます。」

 こう言ったところ、

母親「私も、あとでAを連れて、一緒に謝りに行きます。」

 こう言った。

 …以上、3時30分から4時15分のことである。


【懇談後…】

 その後、お母さんは、Aさんと一緒に、特別支援教室の割れた窓ガラスを見に行った。

 帰り際、倒した卓球台を、私とSさんで一緒に元に戻した。

 そして、私と指導員のDさんの二人は、ずっと姿が見えなくなるまで、玄関で母親とSさんを見送った。

 この後、私は教務室にいた教頭先生に懇談の結果を伝え、ガラスの破片で頭にケガをしたCさんの家に謝りに行った。(続く)

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

子供が学校で故意にモノを壊したら……

わが子が障害をもっていると知った衝撃! その1 610号

nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。


◆キーワード:1 保護者との対応  2 反抗挑戦性障害  3 器物損壊

◆留意点・その他:

窓ガラスを割った反抗挑戦性障害のAさんへの対応 その1 第660号

2009-11-22 21:40:23 | Weblog
◆リード:反抗挑戦性障害のAさん(通常学級在籍)が、□月はじめのある日、石を投げて窓ガラスを割るなど大荒れした。校長も出張中で、放課後、私が保護者と対応することとなった。どう対応したか!?

2009.11.5 窓ガラスを割った反抗挑戦性障害のAさんへの対応 その1 第660号(ここをクリック)

トップページへ

 通常学級に在籍するAさんは、4月担任が替わって以来、学級(学校)になかなか適応できないでいる。
 □月から、算数は教務主任、国語は教頭先生が指導に当たっている。
 それでも、なかなかおさまらない。担任はもちろん、校長先生、教頭先生の言うことも聞かない。
 
 現在のところ、Aさんに言うことを聞かせることができるのは、全校で二人だけ。
 前担任(すばらしく指導力のある先生である)と私だけである。


【荒れた午前中・お昼】

 □月の市音楽発表会があったこの日。
 Aさんは大荒れした。

○市音楽発表会で、他校の女の子に指を指されたと言って、その子に暴言を吐き続け、その後消毒液を投げつけ、泣かせる。
→ 教頭以下その子とその学校関係者に謝る。本人は相手が悪いという。

○給食準備の時間、疲れたから、食器運びはしないという。
→ 途中まで私が運んでやり、途中から一緒に運び、最後に一人でやらせる。

○歯磨きの時間にランチルームから出て、家庭科室に行き、洗濯洗剤を洗濯機に入れる。
→ 私が気づいて、洗剤を戻させ、謝らせる。

 このように、落ち着かない午前中・お昼であった。


【大荒れした午後】

 午後2時過ぎ、Aさんは特別支援教室に来た。
 特別支援教室にいる亀を、また見たいと言う。(昼休みも見ていたのだが)
 
私は「亀を見たいんだね。うーん、もう2時で5時間目の学習が始まったからダメだな。6時間目ならいいよ。」

 この対応で一旦は納得しかけたのだが、
A「3分間だけ、今見たい。」と言う。

私「5時間目はダメだな。6時間目ならいいよ。」

一旦は納得しかけるも、
「3分だけ亀を見たい。」と言う。

私「5時間目はダメだな。6時間目ね。」と言って、戸を閉める。(鍵をかける)

 ここから、彼が大荒れした。
 私がかまわず授業をしていると、

①教室の戸を何度も激しく叩く。

②「開けろ!」と大声を何度も上げる。

③○年生教室の、廊下に飾ってある粘土作品を壊し、欄間から投げつける。粘土バクダンである。

 こんな行動が始まった。

 たまりかねた指導員のBさんが、
●亀を水槽ごともって廊下に行く。

 それでも、既に時遅しで、Aさんの荒れた行動はおさまらない。

 私は、かまわず授業を続けた。

④すると、Aさんはグランドへ出て、そこから2階にある特別支援教室に向かって石を投げ始めた。
 
 私は、「ピシ! ピシ! ピシ!」という音が何の音か、はじめのうちわからなかった。石が窓ガラスにぶつかっている音だったのである。

 そのうち、窓ガラスが割れた。あの厚~い窓ガラスに穴があき、ひびが入ったのである。

私「やってくれたな! これでただでは済まない!」(学校内だけで処理ということはできない。)

⑤ 特別支援学級で学習していたCさんが「先生、痛い。」

と言う。割れたガラスの破片が頭に当たっていたのだ。幸いほんの少し血がにじむ程度であったが……。

私「やってくれたな! ガラス割り(の対応)だけでも大変なのに!」

 さらに、事態が進行している。
 指導員さん二人がAさんを追いかけている。

⑥迷惑放送(全校に大きな声で関係のない放送をする)をしそうになるが、指導員さんが止める。

⑦クールダウンさせようとするも、脱走。教務室にあった、収穫したばかりのお米をばらまく。

⑧指導員さんが捕まえようとするも、卓球台を倒し、外を逃げ回る。

 こんなふうに、大暴れしてくれた。


【ようやく落ち着いたところで…】

 私が、保健室にCさんを連れて行き、見てもらっていると、教頭先生が来て、

教頭「Aさんの保護者に連絡を取りました。3時半頃学校に来られるということなので、先生対応をお願いします。」

と言われた。

 さて、Aさんは、3時頃ようやく落ち着き、なぜか私のいる特別支援教室に来た。
 そして、ブロックで遊び始めた。

私「6時間目だからいていいよ。」と言って、しばしブロックで遊ぶAさんを見る。

私「ブロックはおもしろいかい。」

Aさん「うん。」(と言いながらブロック遊びを続ける。)

私「(ブロックの作品が)うまいね。」

私「ガラスは割ったし、粘土は投げたし、米をばらまくし…派手にやってくれたね。」

Aさん「先生が悪いんじゃん。」

私「もしかしたら、きみは、自分の思い通りにいかないと、何をやってもいいと思っているのじゃないの。」

Aさん(首をふる。)

私「そうかな。先生からは、そう見えるけど。Cさんも、ガラスの破片が当たってけがしてしまったよ。 このままじゃ、済まないな。お家の人に来てもらうことになるだろうね。」

Aさん「やだあ!それだけは止めて!」

私「もしかしたら、きみは、お父さんに叱られるのがこわいのかな。」

Aさん「こわいよ。だからそれだけは止めて。」

私「う~ん、無理だな~。もう教頭先生が電話で家に連絡したんだよ。 やったことには責任をとらなきゃね。あの窓ガラスは高いんだよ、たぶん3,4万はすると思うよ。」

 そうこうしているうちに、3時半、Aさんのお母さんが来た。
 教務主任が私と交代し、Aさんを見る。
 校長先生は不在。教頭先生は、私に保護者の対応を任せるという。

 さあ、一体どう対応したらよいのか!!

 校長室には、既にAさんのお母さんが待っている。

 じっくりと考えている時間はないのである。(続く)



【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

指導員(介助員)さんの仕事 655号

わが子が障害をもっていると知った衝撃! その1 610号

特別支援学級介助員として働き始めた妻

子育ての心構えとポイント

かわいい子に育てよう!

nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。

◆キーワード:1 対応  2 反抗挑戦性障害  3 子供の荒れ

◆留意点・その他:


「週刊seeあったかい家族日記第9号」 659号

2009-11-10 06:08:49 | Weblog
◆リード:今週は、①父と子塾  ②母と子の料理教室  ③『家族カウンセリングの技法』を読むなどがあった。

2009.11.8 「週刊seeあったかい家族日記第9号」 659号(ここをクリック)

ー①父と子塾  ②母と子の料理教室  ③『家族カウンセリングの技法』を読むetc.ー

トップページへ


■11月1日(日)
○朝食後、月例家族会議「10月のふり返りと11月の家族計画立案」を行った。いつになく、学校行事、家族イベントが多かった。cf.「学校行事、家族イベントいっぱいの10月 656号」

○久しぶりの父と子塾。父と子塾がしばらく(1ヶ月弱。)なかったので、学習のめあて立てと評価がなく、子供たちの学習がルーズになりがちだった。妻「やっぱり父と子塾で、学習のめあてを立てなきゃダメね。」と10月中に言っていたが、裏返せば、その意味でも父と子塾は、役割を果たしていたことになる。ベネッセのチャレンジ学習の遅れ取り戻し作戦を開始。

○子供たちは、3時過ぎ、妻の実家に行った。(それまではしっかり勉強)

○休みの日、子供がマンガを見て良いのは、1時から5時までに決めている。夜8時、アキコ、クニコは、プラカードを作り、二人で「子どもにマンガを!今はマンガのじだい!…」デモをする。協力し合って、プラカードを作り、かつチームワーク良くデモをしていた。思わず吹き出しそうになる。しかし、ルールの変更はしなかった。


■11月2日(月)
・クニコ:100日読み聞かせパート2の第58日目。


■11月3日(火)文化の日
○6時間もかけて、『家族カウンセリングの技法ー家族を援助するアドラー心理学ー』(一光社)を読んだ。必要に迫られて読んだのであるが、実践に役立つ、示唆に富む本であった。私は読書好きで読むのが速いのだが、これだけの時間をかけて1冊の本を読んだのは、久しぶりである。ラインを引きながら、1章読んだら、またラインを引いたところを中心にまた読み返すという具合にていねいに読んだ。いずれ、要点をまとめるつもりである。

○お昼は、母と子の料理教室で、のり巻きとサンドイッチを作った。それを家族みんなで食べた。

○妻とアキコ、クニコは、午前中、市民マラソンを参観し、午後には祖母とSATYに買い物に行った。

・クニコ:100日読み聞かせパート2の第59日目。ちなみに、今回読んであげた本は、以前にも読んであげたことがあるのだが、『100万回生きたねこ』であった。


■11月4日(水)
○アキコがソロバンに行っている間、クニコのリクエストで、トランプのスピードをする。はじめのうち私の調子が悪く、3連勝(ハンデ有り)したのに気をよくしたのか、10回ほども続けてやった。しまいには、私のカンが戻り、私は勝てた。


■11月5日(木)
○夕食時、ふと気がつくと、クニコが食べきれない魚のフライをこっそり私の皿にあげていた。(クニコ以外全部食べ終わっていた。)妻に言われて、「お父さんが残した。」とウソをついた。私と妻は、「ウソはいけない。」ことをじっくりと話した。クニコは泣いていた。


■11 月6日(金)
○県立A病院小児科部長のB医師による、「ADHDのペアレント・トレーニングに学ぶ」という講演を聴きに行く。とても参考になったので、ペアレント・トレーニング関連のお勧め書籍を2冊楽天ブックスで注文した。


■11月7日(土)
○午前中、7時30分から9時過ぎまで、勤務校の資源回収に参加。

○父と子塾:論語以外にも、保健のビデオを2本見せる。「目ってだいじだね」「ポンカンマンの健康がいちばん」の2本である。各15分である。
 特に、2本目の「ポンカンマンの健康がいちばん」には、お母さんの言うことを聞かず、DSに熱中して寝不足気味、野菜嫌いの子が登場する。おそらく、少なからぬ家庭で似たような状況なのではないか。
 ①早寝早起き ②十分な睡眠と休養 ③好き嫌いしないで栄養のバランスのとれた食事を摂る ④適度な運動 ⑤歯磨き…等、大切なことは、分かっていても、どうやって子供を躾けるかに困っているのだろうなと思う。
 もっとも、最近は親自体が野菜が嫌いで、そもそも食卓にのぼらないことも多いそうだ。そういう子は、当然野菜嫌いになっていく。

○昼食後、アキコと洗車。アキコには、洗車のお手伝い代100円をやる。アキコは、このお金でプリクラ(3人ないし4人で割り勘するという)をする予定ということだ。

○アキコは、小数のわり算がなかなか分からないでいて、困っていることがあった。これは、小5算数の中(小学校算数の中)で、最もむずかしいところである。
 私は教え、見てあげた。その結果、この「小数のわり算」のテストで100点だったという。なんでもクラスで3人だけとか。教えたかいがあった。

○アキコは、最近ハリーポッターの本にはまっている。7日間で2巻、10日間で3巻を読み、現在4巻に挑戦している。とてもおもしろいそうだ。おかげでハリーポッターのHP上にあった「呪文一覧」を印刷する羽目になった。

・クニコ:100日読み聞かせパート2の第60日目。

【関連記事】あったかい家族日記検索HP『家族の広場へ』

わが子が初めてバイトした日 624号

wiiの使い方のルールをどうするか!? 621号

DSなどのゲーム機を買い与えない理由 615号

わが家の「ゲームのルール」 531号

親の迷い「わが子ににローラースケートを与えるか!?」 519号

 「テレビ・ゲームの時間をきめよう」キャンペーン

よかったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています。




◆キーワード:①父と子塾  ②母と子の料理教室  ③『家族カウンセリングの技法』

◆留意点・その他:

「週刊seeあったかい家族日記第8号」 658号

2009-11-05 05:16:48 | Weblog
◆リード:今週は、①○小フェスティバル(文化祭&学習発表会) ②秋の福島旅行  ③お婆ちゃんたちとアキコ、クニコとの福島旅行 などがあった。

2009.11.1 「週刊seeあったかい家族日記第8号」 658号(ここをクリック)

ー○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)、秋の福島旅行etc.ー

トップページへ


■10月25日(日)
○○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)。義母と実母を招待。一緒にバザー会場で食事をする。アキコ・クニコの文化祭作品(絵と工作)よりも、学習発表会の方がおもしろかった。アキコは、合奏でエレクトーンを弾いていたし、クニコは劇「おおきなかぶ」でナレーションをやっていた。私はしっかりとビデオカメラを回していた。

・クニコ:100日読み聞かせパート2の第53日目。

■10月26日(月)代休日
○代休日を活かして、アキコ、クニコは、実母・義母と一緒に福島旅行へ。読売旅行が企画したバス旅行だ。五色沼、中津川渓谷散策、浄土平、リンゴ狩り等々の盛りだくさんの素晴らしいコースだ。おばあちゃんたちにとってもステキな思い出になることを願い、晴天を祈っていたのであるが、あいにくの天気であった。だが、たくさんのおみやげや、裏磐梯ロイヤルホテルランチバイキングもあって、アキコ、クニコは楽しかったようだ。

○アキコが、突然
「お父さんとお母さんがS○Xして、アキコが産まれたのか。」と言う。なんでも、友達のAさんに教えてもらったという。
私「そんなのこの間の性教育で、教えていたじゃないか。」
アキコ「S○Xという言葉はなかったよ。」
私「S○Xのことを、日本語で「○交」と言うんだよ。日本語で確かに教えていたよ。」
 この間、学校の性教育の授業+お友達の話で、S○Xの基本的な意味を、アキコは理解したらしい。
 性の問題を軽く見ては絶対にいけない。折をみて、よく話そうと思っている。


■10月27日(火) 
○アキコを少林寺拳法クラブに車で送る。(帰りは妻)
・クニコ:100日読み聞かせパート2の第54日目。


■10月28日(水)
○1日出張。諸富祥彦氏のカウンセリング講座を受ける。大学院で諸富氏の集中講座を受けたことがあるが、久しぶりの氏の講座の受講である。やっぱり学ぶべきことが多い。

・クニコ:100日読み聞かせパート2の第55日目。


■10月29日(木)
○授業研究(5年生の公開授業)。勤務校では、年1回全員が公開授業をして学び合っている。お互いが切磋琢磨し、指導力をあげること。プロとして当然の構えである。

○昨日できなかった諸富祥彦氏のカウンセリング講座の学びを整理する。研修のあとの学びの整理は、必須である。

・クニコ:100日読み聞かせパート2の第56日目。


■10 月30日(金)
○11月3日までの天気予報を見ると、明日しか晴天はないということで、急遽明日、福島県に旅行に行くことに決める。(7時30分出発。日帰りコース。)

・アキコを少林寺拳法クラブに車で送る。(帰りは妻)
・クニコ:100日読み聞かせパート2の第57日目。

■10月31日(土)
○福島県裏磐梯方面に日帰り旅行。中津川渓谷、浄土平、中瀬沼、五色沼を散策し、ゴールドラインを通って、帰宅した。
 実は、このコースは、結婚2ヶ月程前に、妻とデートしたコースである。
 私がそのことを話したら、アキコ・クニコは興味津々で聞いていた。

私「ここでキスしたよな。」
妻「知らない。」
アキコ・クニコ「えー、そうなんだ!」

 クニコは、翌日おばあちゃんの家にお泊まりに行った折に、さっそくおばあちゃんにこのことを報告していた。
 妻「お父さんたら、全く余計なことを教えて。」と言っていた。


【関連記事】あったかい家族日記検索HP『家族の広場へ』

わが子(5歳)の作品展ー作品の出来映えをどう評価したかー

妻や子どもの話をしっかりと聞くー家族の信頼を高めるちょっとした習慣ー

よかったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています。




◆キーワード:1 ○小フェスティバル(文化祭&学習発表会) 2 秋の福島旅行  3 お婆ちゃんたちとアキコ、クニコとの福島旅行

◆留意点・その他


義母からのプレゼント 657号

2009-11-04 04:21:15 | Weblog
◆リード:義母から愛飲しているメーカーのコーヒーをいただいた。妻の母親で最も大切な親戚なだけに、私なりに大切にしてきた。よく考えてみれば、義母から同じくらいまたはそれ以上に大切にされていた。

2009.11.2 義母からのプレゼント 657号(ここをクリック)

トップページへ



【義母に対する構え】

 おそらくは結婚当初から、義母の誕生日を祝うなど、妻の母親を大切にするという基本方針でやってきた。

 それは、親思いの妻を大切に思っているからであるし、ここまで妻を育てていただいた義母への感謝の気持ちからであるし、私の母親も妻から大切にしてほしいからである。

 それに、車で5分という同じ市内に妻の実家はあり、最も大切で最も近い親戚であるわけなので、通常の場合はもちろん、いざというとき助け合うためでもある。


【義母から届いたプレゼント】

 さて、私がずっと愛飲してきた「きくのIFCコーヒー」(めいらくグループ)が、近隣のスーパーで扱わなくなってしまった。

 やむなくUCC上島珈琲などの製品を飲んでみたが、めいらくグループの「きくのIFCコーヒー」を長年愛飲してきたせいか、どうしてもなじめない。

 そんな折、義母から「きくのIFCコーヒーのコロンビアブレンド」が、わが家に届いた。
 なんでも、普段は扱っていない商品なのに、たまたま義母の行くスーパーでも扱っていたそうだ。それも、バーゲン価格で。妻から、私が困っていることを聞かされていた義母は、まとめ買いをして私にプレゼントしてくれたのだった。

 久しぶりにお気に入りの「きくのIFCコーヒー」を飲みながら、「やっぱりこれじゃないと!」と思いつつ、心地よいひとときを再びもつことができた喜びに浸っていた。

 そして、義母に感謝した。


【義母に感謝すべきたくさんのこと】
 
 考えてみれば、義母には感謝すべきことがたくさんある。

 第一は、妻を産み、ここまで育ててくれたことである。

 第二は、アキコ、クニコをかわいがってくれることである。アキコ、クニコをどこかに連れて行ってくれたり、好きな衣類などを買ってくれたりしてくれる。とりわけ、入学祝いといっては、学習机を買うお金を出してくれたり、七五三といっては写真代を支払ってもおつりがくるようなお金を出してくれたりしてくれている。
 ただ、アキコ、クニコがかわいいあまり、アキコ、クニコの好きな甘いお菓子をよく食べさせるのは少々閉口するが。

 第三に、妻がリラックスできるように、妻の愚痴を聞いたり、自宅に帰ったら歓待したりしてくれている。妻にとっては、ほっとできる場所なのだ。

 第四に、実母と仲よくしてくれていることである。定期的に一緒にプールに行っているし、一緒に旅行に行くこともある。これは、実母の気配りも大きいかもしれない。

 そして、今回改めて気がついたのが、私自身も大切にしてくれていることである。
 考えてみれば、私が好きな巨峰を買ってきてくれるなど、いろいろ気配りをしてもらっている。

 本当にありがたいことだ!

 これからも、最も大切な親戚として大切にし、助け合っていくつもりである。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

義母の誕生日プレゼントをどうするか?!625号

義母の誕生日祝いをどうするか?! 515号ー祖父母を大切にする意義ー


義母の誕生日を祝う!76

よかったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています。


◆キーワード:1 義母に感謝  2 義母  3 義母との関係

◆留意点・その他:

・11月1日(日)の夜、妻と二人で来年の結婚記念日(=勤労感謝の日)には、両方の親を連れて、秋の京都旅行に出かけることに決めた。

私「来年の秋(結婚記念日の前後)には、両方の親を連れて、京都旅行に行こう。親もいつまでも元気じゃない。(旅行できるくらい)元気なうちに親孝行したいんだ。」

妻「だったら、夏の旅行は一泊ぐらいにして節約しないといけないわよ。 それに、来年は(今年と違って連休とならず)22日は月曜日よ。」

私「大丈夫。来年も校長はかわらない。普段の勤務評定はボクは良好だから。年度当初から親孝行したいということで、校長にお願いしておく。アキコもクニコも、この日は学校を休めばいい。」

 来年の秋まで、両方の親共に元気でいて欲しいものだ。

家族の伝統は自分たちで創る!656号-学校行事、家族イベントいっぱいの10月-

2009-11-03 08:17:37 | Weblog
◆リード:11月1日、月例家族会議を行った。内容は、10月の家族経営のふり返りと、11月の家族経営計画の立案である。ふり返ってみると、学校行事、家族イベントが盛りだくさんの10月であった。

2009.11.1 学校行事、家族イベントいっぱいの10月 656号(ここをクリック)

ー家族の伝統は自分たちで創る!ー

トップページへ


 11月1日(日)の朝食後、月例家族会議「10月のふり返りと11月の家族計画立案」を行った。

 10月は、「○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)」やマラソン大会などの学校行事があったり、ヤマハの音楽発表会があったり、実母の誕生日であったりして、例年、学校行事、家族イベント盛りだくさんの月である。

 今年は、例年以上に、学校行事、家族イベント盛りだくさんの月となった。


【10月のふり返り】

 まずは、10月の家族カレンダーを見ながら、10月どんなことがあったか、ふり返った。

私「10月は、どんなことがあったかな。」

アキコ・クニコ「○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)! マラソン大会!」

アキコ「26日におばあちゃんとあーちゃんと福島(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.)に旅行に行ったこと。」

クニコ「七五三で写真を撮ったこと。工作教室!」

妻「ボクシング観戦もあったわね。」

アキコ「昨日、また家族で福島(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.)に旅行に行ったこと。」

妻「おばあちゃんたちと福島に旅行に行って、1週間も経たないうちに、また福島に旅行に行ったもんね。」

私「おばあちゃんたちと行った時(○小フェスティバルの代休日)は、雨だったけど、今回は晴れだったからよかっただろ。」

アキコ・クニコ「うん。でも、おばあちゃんたちと行った時も、楽しかったよ。」

私「今月、心に残ったベストスリーは何かな?」

■クニコ
①○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)

②マラソン大会(姉妹ダブル優勝)

③おばあちゃんとあーちゃんと行った福島旅行(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.で、読売旅行企画の日帰り旅行) 
③および 七五三(同位)

⑤工作教室

⑥家族4人で行った福島旅行(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.) 

⑦ボクシング観戦

⑧○山公園(学校の授業で行った)

■アキコ
①○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)

②マラソン大会(姉妹ダブル優勝)

③おばあちゃんとあーちゃんと行った福島旅行(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.で、読売旅行企画の日帰り旅行) 
③および 家族4人で行った福島旅行(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.) 

⑤あーちゃんとおじちゃん(私の実母と義兄)の誕生日祝い


■妻
①マラソン大会(姉妹ダブル優勝)

②○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)

③七五三

④家族4人で行った福島旅行(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.) 

⑤おじちゃん、あーちゃんの誕生日祝い
⑤およびボクシング観戦(同位)

■私ファーザー
①マラソン大会(姉妹ダブル優勝)

②○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)

③七五三

④家族4人で行った福島旅行(五色沼、中津川渓谷、浄土平etc.) 

⑤おじちゃん、あーちゃんの誕生日祝い(同位)
⑤および伴一孝氏、大森修氏の授業の腕をあげるためのセミナー参加 

⑦ボクシング観戦

 今回は、10月定番の「○小フェスティバル(文化祭&学習発表会)」、「マラソン大会」の他に、七五三、福島日帰り旅行、あーちゃん・おじちゃんの誕生日祝い、ボクリング観戦…などがあり、本当に学校行事、家族イベント盛りだくさんの10月となった。

 今、もう一度ふり返ってみれば、駅前の商店街の祭り参加したり、サツマイモ掘りなどもしていた。そのような活動すらかすんでしまうほど、学校行事、家族イベント盛りだくさんの10月であった。

 
【妻と話した子供の頃】

 11月1日(日)は、午前中に「父と子塾」をし、午後もしばし学習をした後、アキコ・クニコは、近所に住む妻の実家に行った。

 妻と二人きりで夕食を食べながら、子供の頃の話になった。

私「10月は本当にいろいろな学校行事やら、家族旅行やらたくさんあったな。」

妻「私が子供の頃は、ほとんどどこにも連れて行ってもらえなかったわ。」

私「ボクもだよ。夏休みに海水浴に連れて行ってもらうくらいだったな。今のように道路事情もよくなくて、海水浴の帰りは道路が混雑して渋滞していたな。砂混じりのサンダルを履いて、車の中でじっとしていたのを思い出すな。」

妻「お父さんも、お母さんも仕事に忙しくてどこにも連れて行ってもらえなかったわ。アキコ(クニコ)は、恵まれているわ。夏の旅行だって、一泊ぐらいな家はたくさんあるわよ。」

私「そうだな。福島はボクが好きなせいなせいもあるけど、アキコはもう7、8回行ってるよな。」

 妻も私も、子供の頃、家族旅行をしたことはほとんど記憶になかった。
 それに比べて、アキコ、クニコは、四季の旅行が当たり前になっている。


【四季の旅行が当たり前になっている理由は?!】

 なぜ妻と私が子供の頃は、家族旅行をした経験がほとんどなくて、アキコ、クニコは四季の旅行が当たり前になっているのか?! 自問自答してみた。

① 金銭的に余裕があるから?! 
 それも、もちろんあるだろう。しかし、余裕がないならないなりに、お金をかけないで旅行する方法はいくらでもある。
 逆に、金銭的に余裕があっても、旅行をしない家庭はあるだろう。

② 時間的に余裕があるから?!

 私の親も、妻の親も、仕事に忙しかったのは確かである。昔は、土曜日も休みではなく、働いていた。1週間に6日間働いて、1日はゆっくりと休養したいのも、確かだったろう。
 しかし、連休もあったはずで、やる気さえあれば、時間は作れたはずである。

 一番の理由は、家族の文化(伝統)の違いである!

 私は、こう考えている。

 私は、「あったかい家族」をめざし、この姿を具現するために、「誕生日や祝日を祝う伝統」「行事に参加する伝統」「四季の旅行の伝統」を創ることを決め、結婚当初から実行してきたからである。(cf.「家族の憲法」http://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2007-07-28)

 この「あったかい家族」を具現するために創った「四季の旅行の伝統」が、毎年毎年繰り返され、家族の文化となっているからである。

 お金があっても、時間的なゆとりがあっても、四季の旅行をしようという発想がない限り、そのような意思が働かない限り、実行はおぼつかない。

 現状のわが家は、四季の旅行をすることが伝統化しており、家族の文化となっている。
 だから、春になれば「花見はいつ、どこに行くか。」ということが話題となり、夏になれば「夏の泊を伴う旅行は、いつ、どこに行くか。」ということが話題となる。
 四季の旅行をすること自体は、前提となっているのである。
 親も子も心から楽しみにしているのである。

 このことが、どれだけ家庭生活に潤いを与え、家族の絆を深め、仕事で疲れた心身をリフレッシュし、明日への英気を養っているか!

 学校行事、家族イベントが盛りだくさんの10月となったことも、「四季の旅行の伝統」以外に先の様々な伝統ー誕生日を祝う伝統、行事に参加する伝統、一緒に働く伝統(サツマイモ掘り)ーが機能しているからである。

 これらの家族の伝統は、親がそうであったかどうかに関係なく、自分たちの家族で新しく創造していけばいいのである。

 自分たちで創っていけばいいのである。

 私は、こう考えて家族経営をしてきた。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

「家族のビジョンを創るということ」

「どんな父親でありたいか!ー父親としてのアイデンティティー」

ミレニアム『東北1週間の旅』(2000年夏に行った東北一周旅行記である。このとき、アキコが10歳になったら、再び白神山地を訪れることを決めていた。)

お金をかけなくとも、家族と十分楽しめる←去年の文化の日の過ごし方

家族の絆を深めた家族旅行その3

よかったらnice! ブログを書く意欲は、あなたのnice!に支えられています。


◆キーワード:1 四季の旅行の伝統  2 家族の伝統  3 定例家族会議

◆留意点・その他:

指導員(介助員)さんの仕事 655号ー登山のガイドにたとえて説明ー

2009-11-02 04:44:48 | Weblog
◆リード:反抗挑戦性障害のAさんの指導が大変だということで、10月5日から特別に指導員さんが当校に配属された。そして、3週間が経過。特別支援教育コーディネーターでもある私は、指導員(介助員)さんの仕事(内容・心構えetc.)について説明した。

2009.10.26 指導員(介助員)さんの仕事 655号(ここをクリック)

ー登山のガイドにたとえて説明ー

トップページへ


 反抗挑戦性障害のAさん(通常学級に在籍)の指導が大変だということで、10月5日から特別に指導員Bさんが当校に配属された。
 Bさんは、これまで教育関係の仕事をしたことがない、30代の母親である。配属当初には、Aさんの実態や、Aさんとのかかわり方などを中心に、仕事内容を話していた。

 3週間が経過し、指導員(介助員)さんの仕事のアウトラインを、特別支援教育コーディネーターでもある私の方で説明することにした。
 これまで教育関係の仕事をしたことがないBさんに、どのように説明したら、分かりやすいか?!
 私は、9月に行った全校登山になぞらえて、指導員(介助員)さんの仕事のアウトラインを説明した。時間は、30分間である。


【指導員の基本的役割と心構え】

 Bさんを前にして私は、リュックを背負ったAさんのイラストと、その斜め後ろにB指導員さんのイラストを描き、その前方にこれから登る山を画用紙に描いた。

私「指導員さんの仕事は、山登りのガイドとしての役割なんです。母親としてAさんの側にいて一緒に山登りをするというイメージですね。」

私「山は学習課題のことで、山頂に着くというのは、学習課題を達成するということのたとえなんです。そこで、一番大切なことは、Aさんは登れるだけの力ー能力や意欲ーをもっていると、心から信じることなんです。私がサポートしながら登ることで、Aさんは必ず山頂まで行けると、信じることなんです。」


【登山のしおり1「●ねらい」】

私「あらゆる学習活動には、ねらいがあります。

 遠足でも、登山でも「しおり」があります。その最初に書いてあることが、●ねらいです。登山でいえば、①最後までがんばり通す体力と気力を育む とか ②励まし合って登る とか ③自然に触れ親しむ などがありました。

 指導員として、あらかじめ「しおり」を読んだり、教師に聞いたりして、山頂すなわちねらいを知っておく必要があります。どこまでいけば、ねらいを達成したことになるのか、知っておく必要があるのです。」


【登山のしおり2「●行程・地図」」】

私「「しおり」には、●行程や地図がのっています。どんな道順で山頂まで行くのか。いつまでに山頂に着くのかなど、これらも大切な情報です。

 この辺りは、ガケがあって危険だとか、分かれ道・迷いやすい所はどこか、見晴らしがよい見所はどこか、途中で休憩できそうな所はどこかなど、子供ばかりでなく指導員さんも、もちろん事前によく頭に入れておく必要があります。」


【登山のしおり3「●持ち物の用意」】

私「「しおり」には、必ず●持ち物がのっています。水筒、敷物、お弁当…などですね。これに当たるのが、筆記用具であり、教科書やノート、ドリル…ですね。

 Aさんの場合、朝ランドセルが出っぱなしになっていたり、教科書やドリルがなかなか用意できなかったり、よくしますね。
 低学年なら、リュックに水筒・敷物・お弁当などを詰めることを、親がやってあげたり、親が子供と一緒にやってあげたりします。それと同じく、Aさんの場合も、自分で用意できなければ、やってあげ、あるいはい一緒にやってあげ、徐々に一人でできるようにしていくわけです。」


【登山のしおり4「●ルールを守る」】

私「「しおり」には、必ず●ルールがのっています。たとえば、①安全についてのルール「石や木など、危ないから投げない」。 ②おやつは、休憩中に食べる。 ③励まし合って登る。あいさつをきちんとする…などですね。
 これに当たるのが、Aさんと約束したルール「悪口、大声、授業のじゃま 注意しても聞けない場合は、教室の外へ出てクールダウン。授業中、他の教室に入りません。……」です。
 これらは、しっかりと頭に入れて指導に当たる必要があります。そして、守らせる必要があります。


【登山中の役割1「安全への配慮」】

私「さて、実際に登山(学習)が始まりました。登山道では、ガケのある危険な所もあります。しおりで確認済みですが、実地でも当然声をかけたり、手を引いたりして注意を喚起し、危険を回避できるように促します。

 また、石を投げるような危険行為をした場合、「下から登ってくる人に当たるとケガをします。危ないから止めなさい。」と注意しますね。それでも、言うことを聞かない場合、手をつかみ、石を取り上げるでしょう。つまり、言葉で注意しても聞けない場合は、身体的に止めさせることもするでしょう。
 それと同じように、Aさんが友達に暴力を振るったりした場合、言葉で注意しても聞けない場合は、身体的に止めさせなければいけないのです。」


【登山中の役割2「ルールを守らせる」】

私「①安全についてのルール「石や木など、危ないから投げない」というルール以外にも、②おやつは、休憩中に食べる。 ③励まし合って登る。あいさつをきちんとする などのルールがあります。

 Aさんの場合、まだ食べてはいけない時間なのにおやつを食べたり、あいさつがきちんとできなかったり、遅れがちな友達にひどい言葉をかけたりする場合もあります。

 その都度、「もうすぐ休憩できる場所だから、それまで待とうね。」と声をかけたり、あいさつする姿を見せて、お手本を示したりして、ルールを守るように促す役割があります。」


【登山中の役割3「集中しやすい環境をつくる」】

私「登山(学習)に集中しやすい環境を整えることも、大切な役割です。
 登山の途中で、Aさんがクワガタムシを見つけたとします。そのクワガタムシと遊んだり、他にムシがいないかと探し回ったりしたとしたら、登山に集中できなくなりますね。 そうすると、友達とどんどん離れていき、時間通りに山頂に行けなかったり、最悪リタイヤということになります。

 そうして場合、●ペース&リードが有効です。いきなり手を引っ張って登山に向かわせるのではなく、まずAさんのペースに合わせて一緒にクワガタと遊ぶのです。そして、Aさんがある程度満足したところで、「さあ、お昼までに山頂に着いて弁当を食べるんだったよね(行程の確認)。そろそろ行こうか。」と山頂へ向けてリードするといいのです。

 場合によっては、もっと楽しいディズニーランドへの道に行ってしまう場合もあります。そうすると、登山より楽しいでしょうから、登山は放棄ということになってしまいます。
 総合学習の時間、Aさんだけパソコンのゲームサイトに熱中していたことがありましたが、例えばそういう状態です。
 
 そうならないように、あらかじめそちらへの道を見えないように閉ざしておく必要があります。もちろん、行きそうになったら、「ディズニーランドに行きたいよ(パソコンゲームがしたいよ)。」と言っても、止める必要があります。

 登山中に、蚊がおそってくる場合もあります。これは危険というより、気になって集中できにくくなります。事前に虫除けスプレーをするとか、蚊を退治するとかの必要があります。
 実際、授業中、トンボが入ってきただけで集中できなくなる場合があります。そうした場合、トンボを出す、そもそも入れないようにすることで、Aさんが集中しやすい環境をつくるわけです。


【登山中の役割4「認め・励ます・共感する」】

私「山登りですから、途中苦しくなってくる場合があります。「先生、疲れた。」とか「もう歩きたくない。」とか言う場合です。

 そうした場合、

「疲れたね。今、三合目まで歩いたんだよ。もう少し行くと、ベンチがあるから、そこで一緒に休もうか。」「腰を下ろして、水を飲もうか。」と言ったり、

「水筒だけ、重そうだから持ってあげようか。」と言ったりします。

 Aさんの場合、できるのに面倒だから人にさせる傾向が強いから、そう言うワガママを聞かないようにと言ってきましたが、本当に辛い場合は、「持ってあげる」こともありです。

「もう五合目まで来たよ。がんばったね。もう少しだよ。」
 こう言って、認め・励ますことも、大切な仕事です。

 あと、見晴らしのよいところにきたら、あるいは山頂に着いたら、一緒になって
「先生、すごい、海が見える。」
「本当だ。海が見えるね。すごいね。」
と共感することも、大切な仕事です。


【登山中の役割4「現状をフィードバックする」】

Aさん「先生、あと山頂までどのくらい(距離・時間)で着くの。
 今、どこにいるの。何合目。
 休憩(山頂)までどのくらい。
 分かれ道があるけど、どっちに行けばいいの。
 道に迷ったみたいだけど、どっちに行けばいいの。」

 こんな質問(表情)が子供からよく出ます。
 つまり、自分の現状や先行き(見通し)について知りたいのです。正確な道筋について知りたいのです。そうでないと、不安なのです。

 そんなとき、「地図のこの辺りにいるよ。」「今8合目だよ。あと10分ぐらい歩けば、山頂だよ。」「あっちでは、山頂に行けないよ。こっちの道だよ。」…このように、子供が置かれている現状についてフィードバックします。

 そうすることで、山頂に着けるようにサポートすることも、指導員の仕事です。


【教師の仕事、指導員の仕事】

しおり(学習計画)をつくり、先頭に立って全体をリードするのは、教師の仕事である。

 そのしおりに沿って、ガイド&母親のように、子供が無事・楽しく山頂まで行けるようにサポートすることが、指導員さんの仕事である。

 指導員さんの仕事は、ガイドの専門性と母親のようなあたたかさ・強さが要求される専門職であり、大切な仕事である。

 教職経験の全くない(市の景気対策として、本来事務職としての採用された)Bさんに、指導員さんの仕事がイメージできるように、学習活動を登山になぞらえて説明してみた。

※ 読者には、指導員さんはほとんどおられないと思うが、参考までに記事としてアップした。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

わが子が障害をもっていると知った衝撃! その1 610号

特別支援学級介助員として働き始めた妻

子育ての心構えとポイント

かわいい子に育てよう!

nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。


◆キーワード:1 指導員・介助員の仕事  2 特別支援教育  3 登山

◆留意点・その他:

・私の勤務する市では、指導員と呼び、妻の勤務する市では、介助員と呼んでいる。簡単に言えば、メインの教師の仕事をサポートする仕事である。これでは、余りにおおざっぱなので、今回の話をしたわけである。

・指導員のBさんには、山や道、クワガタ、蚊、石、何合目かを示す標識、分かれ道…などのイラストを描きながら、約30分間、説明した。Bさんは、うなずきながら話を聞いていた。翌日聞いたら、「わかりやすかった。」と言っていた。