かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

仏教に起源する言葉

2013-06-21 20:27:23 | 如是我聞
ご門徒さんから、

時々、こんな質問をされることがあります。

「門徒式章は、どんなとき着けるものなのですか」

「この前、知人のお通夜に行ったとき、私は門徒式章を着けて
 いたんですが、ほとんどの人が着けておられませんでした。
 だから、かえって私の方が目立ちすぎて、なぜか、
 気まずい思いをしたのですが」

【道具】

大工道具や商売道具のように、今では、
日常使う用具を道具と呼んでいますが、
もとは「仏修行のための用」という意味で、
修行僧の持ち物を道具といいました。
原始仏教以来、修行僧の持ちものは
「六物(ろくもつ)」といいました。
六物とは、三種類の衣服と食器の鉢、
それに坐具と飲み水を漉すための袋です。
修行生活に必要な最低のものです。
「無用の長物」という言葉があります。
あってもかえって邪魔になるものの意味です。
(くらしの仏教語豆辞典 辻本敬順)


そこで、最初に書いた、よくある質問の話に戻します。

浄土真宗のご門徒が仏事にご出席される時には、

各自が浄土真宗の念珠と聖典を、できれば門徒式章を

携行するようにしましょう。

「門徒式章」を着ければ、一般社会でも通用する正装です。

「門徒式章(もんとしきしょう)」は 以前は正装として

「肩衣」を用いていましたが、

大きく持ち運びに不便なため、簡略化されたもので

男女問わずに用います。子ども用の式章もあります。



仏事に出席される場合の、必携道具とは、

念珠と聖典と門徒式章です。

お通夜やお葬儀のとき、携帯が鳴る音を聞くことが

ありますが、携帯こそ、仏事に参列するときには

「無用の長物」です。

ご遺族の方に対しても、失礼になります。

電源を切るか、マナーモードにしておきましょう。



広島ブログ
 
きょうも来てくださって、ありがとうございます
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