Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

秋田・聖体奉仕会

2013-10-01 11:58:02 | 教会巡り
趣味である「教会巡り」カテゴリーの記事も結構な数になってきました。これからもどんどん開拓していきたいと思います。

9月もついに最後の日、久々に夫婦2人の休日が与えられ、教会巡りの旅に秋田へ出かけました。

目的地は秋田市の聖体奉仕会。秋田駅から20分ほど車を走らせた場所にある、宮大工による純和風建築の聖堂と日本庭園とを持つ修道院です。





すぐ隣にお寺がありましたが、こちらもまるでお寺と見紛うほど。カトリックが日本の精神風土に根付くようにとの願いを込めて建てられたとのことで、堂々たる風格を醸し出しています。

コスモスが咲いて、秋らしくなってきましたね



聖堂では誰でも自由にお祈りができます。売店でシスターとお話することができましたが、この聖堂が建てられたのは11年前とのこと、聖堂内部もまだ木の香りが漂っているような感じがしました。床などもピカピカで感激掃除の苦手な私ですが見習わねば

また、この修道院には有名な「秋田の聖母像」があります。1975年から1981年まで、この聖母像から涙が度々流れるという不思議な出来事があったそうで、つい最近のことなので驚きました。日本だけでなく韓国や東南アジアからの巡礼者も多く訪れるそうで、私たちが来た時も、韓国の団体さんがいらしていました。

「奇跡」に関する見解は人それぞれかもしれません。しかし私たちは、聖母像が涙を流すのを最初に目撃したシスターの言葉がとても心に残りました。以下、売店で購入した本からの引用です。

「私はマリア様が初めて涙を流されたのを一番最初に見つけました。朝のミサの片づけをするために香部屋から聖堂に入り、祭壇の方に歩いて行こうとしたとき、マリア様の両目に涙が浮かんでいるのが見えました。一瞬びっくりし、ああ、やっぱり神様はいらっしゃるという思いに打たれました。と同時に、マリア様は泣くほどに私の苦しみをわかっていて下さったんだという気持ちが湧き起こりました。信者になり、修道院に入会してから私は苦しみの十字架がどんどんふえてきていましたが、それを人に話すことはありませんでしたから…」。

奇跡の出来事を通し、自分と共に歩み、苦しみを分かち合おうとして下さる神様をはっきりと感じられたこと。それはこのシスターにとってきっと何よりの慰めとなったに違いありません。単なる興味本位とは決して違う、「奇跡」の捉え方を考えさせられました。



外には日本庭園「マリア庭園」と、「小羊の苑」という広い庭があります。ここには「十字架の道行」が並んでいます。湯沢台の素晴らしい自然を楽しみながらしばらく散策し、主イエスのご受難に思いを馳せ、心が浄化されていくのを感じながら感謝しつつ修道院を後にしました。

秋田駅へ向かう途中に教会を発見!



カトリック秋田教会。



扉が閉まっていたので外側のみ見学させて頂きました。







帰りに秋田駅近くのジュンク堂に寄る。本屋へ行くといつもキリスト教のコーナーをさりげなくチェックしますが、ジュンク堂のキリスト教コーナーの充実ぶりに驚くだけでなく買ってしまう(笑)

この日買ったものたち。



左。修道院の売店で売っていた『―祈りの巡礼地・秋田―湯沢台の風景』は、『古教会への誘い』の伊藤龍也さんによる、修道院と自然の美しさとを見事に捉えたとても素敵な写真集です。この売り上げは全て震災のための寄付になるそうです。

スペイン製というマリア様のペンダント。優しそうな横顔が気に入り、大伯母にもプレゼントすることにしました。

右。ジュンク堂で買った『知っておきたい!教会の基本』オールカラーで580円は安いと思いつい買ってしまいました。巻末に「訪ねてみたい日本の教会10」というのがあるので、今後の教会巡りの参考にしようと思います。

お天気にも恵まれ、良い休日が過ごせ感謝でした








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