Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ブールジュ大聖堂 2009.9.8

2019-05-31 12:15:01 | フランス
まだ5月とは思えないほど暑い日が続きました久々の「私が見てきたステンドグラス」。今回はフランス・ブールジュ大聖堂です。

2009年9月8日、ステンドグラスの課外授業でブールジュのサンテティエンヌ大聖堂を訪れました。ブールジュはフランスのほぼ中央に位置する街で、「サンテティエンヌ」とは聖ステファノのこと。新約聖書の使徒言行録に出てくる、キリスト教最初の殉教者です。

 

ブールジュ大聖堂はシャルトル大聖堂とほぼ同時期に工事が行われ、シャルトル同様世界遺産に登録されています。そして、シャルトルと共に13世紀のステンドグラスが大量に残っている数少ない教会堂の1つでもあります。シャルトル大聖堂のステンドグラスは「シャルトルブルー」と呼ばれる美しい青色で有名なのですが、これに対してブールジュのステンドグラスは赤の美しさでよく知られています。シャルトルで働いた同じ職人の手になるものが含まれているそうです。

 

シャルトル大聖堂の内部は結構暗かったのですが、ブールジュの大聖堂は入った瞬間「あ、明るいな!」という印象を受けました。内陣を囲むステンドグラスは、殆どが13世紀に作られたオリジナルとのことです。シャルトルと違って窓が結構低い位置に設けられているので、双眼鏡なしでも何が描かれているのかよく見えました。

 

↑バラ窓とパイプオルガン

 

 



↑模写の課題でよく見かける「エジプトのマリア」。

 

高校時代、世界史の資料集の表紙になっていたので見覚えのあった「最後の審判」。窓全体を見るといくつもの場面が4枚の花弁をもつ花の形にまとめられ、積み重なっているのがわかります。



 

左側は「最後の晩餐」。右側は…おお、ここにも洗足の場面が!ちゃんと正面から撮っておけば良かった!



こちらも有名な「受胎告知」。これは少し時代が後になって15世紀のものです。



天使がいっぱい!



ステファノの殉教。



そしてこんな現代チックなかわいらしい窓も。



大聖堂見学の後昼食を含め3時まで自由時間だったので、聖堂前の公園でお弁当を食べてから街を散策しに行きました。



街中で「ノートルダム教会」という小さな(と言っても、大聖堂に比べれば、ですよ)教会を発見したので入ってみました。ドアが開いていたので勿論入らないワケがなく…ここも美しい絵付けのステンドがいっぱい入っていました。

ちなみに入り口のマリア様やドアの上部から何やらトゲのようなモノがいっぱい出ているのですが、これは鳩が止まらないように、とのことだそうです。駅なんかもこうなってるらしいのですが、初めて知りました…。

   

 



 

 



帰りに先生が「サンセール」という白ワインの有名な村へ寄って下さいました。丘の上からの眺めは最高!白ワインもちゃんと買って来ましたよ



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