突然の旅行記でびっくりされた方もいるかもしれませんが2009年4月から年末で、ステンドグラスの学びのために9ケ月、フランスに滞在しておりました。その時に撮った膨大かつ未整理の写真データが今の今までずっっっっと気になっておりましたが、なかなか手が付けられず…ステンドグラスの写真は資料として全て現像したのですが、旅行写真の整理はほぼ手付かずのままでした。しかし紙で現像となるとお金も収容場所も大変なことになりそうなので、時間がある時にブログに書いて「フランス」カテゴリに入れていくことにしました。このブログを始めたのは帰国後なので、それ以前に私的に残していた記録を基に当時を思い出しながら書いていきます。10年近くも前の話ですので、現在とは異なる部分も多いかもしれませんが、フランス、教会好きな方々の楽しみとなれば幸いです。
私がフランスで初めて遠出をした先は、ピレネー山脈の麓にあるカトリックの巡礼地、ルルドでした。私はカトリックではないのですが、ルルドの存在は高校生位から知っていて、フランスへ行ったら絶対に訪れたい場所の1つでもありました。人口1万5千人ほどの小さな街ですが、今から150年ほど前、この村の少女ベルナデッタに聖母マリアが現れ、聖母の言葉通りにそこから湧き出した泉には病気の治癒効果があると言われ、世界的な巡礼地となっています。
で、イースターの日から始まる名物の蝋燭行列を観たいと思い、イースターの前日、夜行列車に乗るため夜7時ごろにアトリエを出発しました。が…当時の日記によると私は夜行の発車する駅を間違え、通りがかりの人に必死で道を聞きながらやっとのことで辿り着いたようですさらにはルルドへ到着早々、夜行列車の中に眼鏡とガイドブックを置き忘れたことに気付き、怪しい英語でルルド駅員さんに必死で訴えたら眼鏡だけ帰ってきた、と…3月末にフランスへ着いて早々、現地の電車にも2回ほどしか乗っておらず、まだ滞在先の周辺の地理すらもよくわかっていない状況、しかも一人で、よくもあんな大冒険ができたものだと今となっては冷や冷やしますが、若かったからできたことなのでしょうか…。
↑ルルド到着。忘れ物の返却を待つ間に入った、サクレ・クール教会。ベルナデッタが洗礼を受けた教会です。中ではイースターのミサが行われており、讃美歌21にも入っているイースターの曲を耳にして慰められました。
結局ガイドブックは見つからず、眼鏡だけ無事返してもらい、街中へ入りました。ルルドではどこでもこんな感じのお土産物屋さんを目にしました。
サンクチュアリに到着。まずはロザリオ聖堂とその上に建つシュペリウール聖堂を見学。シュペリウール聖堂でこの日2度目のミサに与りました。
広場の中央には大きな白いマリア様がこの時は朝から冷たい雨が降っていましたが、もう少し暖かい、花の咲く季節にまた訪れたいなと思います。
グロット(洞窟)は聖堂の後ろの方にありました。柵の中に並んで、洞窟の傍へ行けるのを待ちます。雨にも関わらず人が沢山で、やっと洞窟の傍まで来て、洞窟の壁を触りながら進み、ガラスの蓋をしてあるマンホールみたいなとこから湧き水が出ているのと、洞窟の上の方から水が滴り落ちてくるのを見ました。ちなみに水を汲む場所は、洞窟の近くに蛇口がいっぱいあって、そこから好きなだけ自由に水を汲むことができます。しかし、重たい水を抱えて歩き回るのはイヤなので、水を汲むのは帰る直前にしました。
洞窟の近くには蝋燭を備える専用の場所もありました。私も旅の無事を感謝して1本。
グロットの近くには沐浴場もあり、折角来たのだからと列に並びました。雨で無茶苦茶寒かったのにものすごい長蛇の列。しかし、1時間近くも並んだと思うんですが結局あまりに人数が多かったために今日はもう終わりと言われ明日の朝イチでまた来ることにしました。
↑聖ピオ10世地下聖堂。聖域の中だけでも沢山の聖堂があり、装飾の華やかな聖堂からシンプルで現代的な聖堂まで、様々なものがありました。インフォメーションでミサ時間の情報もわかるのですが、そんなことを調べるまでもなくあちこちで鐘が鳴り、ミサが執り行われていました。街中にもチャペル付きの病院のようなものが沢山あり、まさに街全体が祈りの場所という感じでした。
ピオ10世聖堂内にあったもの。ガラスのようだけど何だろう?と思い、帰ってからステンドグラスの先生に聞いてみたら「ジェマイユ」というもので、ガラスの小片を重ね合わせて作るものだそうです。
夕ごはんの後、お土産物屋で蝋燭行列用の蝋燭を買いました。値段は50セント、長くて細い蝋燭に風除けの紙がついています。ルルドのお土産物屋さんではどこの店でも夕方になるとこれを出してきます。
何と、蝋燭行列は雨天決行!!雨で寒いにも関わらず大勢の人が集まって来ます。病院の方からは車椅子に乗った人も沢山やって来ました。 どこからともなく蝋燭に火が点けられ、それが周囲の人に渡されて行きます。歩いてる途中でも火が消えたら、近くの人に頼めば大丈夫です。
まず各国語(英仏独と他いくつか)で「Welcome」の挨拶があり、祈りの言葉が始まりました。しかし、残念ながら日本語はなかった。でも恐らくロザリオの祈りと、カトリック聖歌「あめのきさき」を歌っていたものと思います。ぼちぼちと解散する人が出て来た頃に、ロザリオ聖堂上のエントランスに登ってみました。雨だったけど川を挟んで蝋燭が点々と沢山点っている様子はとても綺麗で感動しました
夜のマリア様。ルルド2日目の様子は次回に続きます
私がフランスで初めて遠出をした先は、ピレネー山脈の麓にあるカトリックの巡礼地、ルルドでした。私はカトリックではないのですが、ルルドの存在は高校生位から知っていて、フランスへ行ったら絶対に訪れたい場所の1つでもありました。人口1万5千人ほどの小さな街ですが、今から150年ほど前、この村の少女ベルナデッタに聖母マリアが現れ、聖母の言葉通りにそこから湧き出した泉には病気の治癒効果があると言われ、世界的な巡礼地となっています。
で、イースターの日から始まる名物の蝋燭行列を観たいと思い、イースターの前日、夜行列車に乗るため夜7時ごろにアトリエを出発しました。が…当時の日記によると私は夜行の発車する駅を間違え、通りがかりの人に必死で道を聞きながらやっとのことで辿り着いたようですさらにはルルドへ到着早々、夜行列車の中に眼鏡とガイドブックを置き忘れたことに気付き、怪しい英語でルルド駅員さんに必死で訴えたら眼鏡だけ帰ってきた、と…3月末にフランスへ着いて早々、現地の電車にも2回ほどしか乗っておらず、まだ滞在先の周辺の地理すらもよくわかっていない状況、しかも一人で、よくもあんな大冒険ができたものだと今となっては冷や冷やしますが、若かったからできたことなのでしょうか…。
↑ルルド到着。忘れ物の返却を待つ間に入った、サクレ・クール教会。ベルナデッタが洗礼を受けた教会です。中ではイースターのミサが行われており、讃美歌21にも入っているイースターの曲を耳にして慰められました。
結局ガイドブックは見つからず、眼鏡だけ無事返してもらい、街中へ入りました。ルルドではどこでもこんな感じのお土産物屋さんを目にしました。
サンクチュアリに到着。まずはロザリオ聖堂とその上に建つシュペリウール聖堂を見学。シュペリウール聖堂でこの日2度目のミサに与りました。
広場の中央には大きな白いマリア様がこの時は朝から冷たい雨が降っていましたが、もう少し暖かい、花の咲く季節にまた訪れたいなと思います。
グロット(洞窟)は聖堂の後ろの方にありました。柵の中に並んで、洞窟の傍へ行けるのを待ちます。雨にも関わらず人が沢山で、やっと洞窟の傍まで来て、洞窟の壁を触りながら進み、ガラスの蓋をしてあるマンホールみたいなとこから湧き水が出ているのと、洞窟の上の方から水が滴り落ちてくるのを見ました。ちなみに水を汲む場所は、洞窟の近くに蛇口がいっぱいあって、そこから好きなだけ自由に水を汲むことができます。しかし、重たい水を抱えて歩き回るのはイヤなので、水を汲むのは帰る直前にしました。
洞窟の近くには蝋燭を備える専用の場所もありました。私も旅の無事を感謝して1本。
グロットの近くには沐浴場もあり、折角来たのだからと列に並びました。雨で無茶苦茶寒かったのにものすごい長蛇の列。しかし、1時間近くも並んだと思うんですが結局あまりに人数が多かったために今日はもう終わりと言われ明日の朝イチでまた来ることにしました。
↑聖ピオ10世地下聖堂。聖域の中だけでも沢山の聖堂があり、装飾の華やかな聖堂からシンプルで現代的な聖堂まで、様々なものがありました。インフォメーションでミサ時間の情報もわかるのですが、そんなことを調べるまでもなくあちこちで鐘が鳴り、ミサが執り行われていました。街中にもチャペル付きの病院のようなものが沢山あり、まさに街全体が祈りの場所という感じでした。
ピオ10世聖堂内にあったもの。ガラスのようだけど何だろう?と思い、帰ってからステンドグラスの先生に聞いてみたら「ジェマイユ」というもので、ガラスの小片を重ね合わせて作るものだそうです。
夕ごはんの後、お土産物屋で蝋燭行列用の蝋燭を買いました。値段は50セント、長くて細い蝋燭に風除けの紙がついています。ルルドのお土産物屋さんではどこの店でも夕方になるとこれを出してきます。
何と、蝋燭行列は雨天決行!!雨で寒いにも関わらず大勢の人が集まって来ます。病院の方からは車椅子に乗った人も沢山やって来ました。 どこからともなく蝋燭に火が点けられ、それが周囲の人に渡されて行きます。歩いてる途中でも火が消えたら、近くの人に頼めば大丈夫です。
まず各国語(英仏独と他いくつか)で「Welcome」の挨拶があり、祈りの言葉が始まりました。しかし、残念ながら日本語はなかった。でも恐らくロザリオの祈りと、カトリック聖歌「あめのきさき」を歌っていたものと思います。ぼちぼちと解散する人が出て来た頃に、ロザリオ聖堂上のエントランスに登ってみました。雨だったけど川を挟んで蝋燭が点々と沢山点っている様子はとても綺麗で感動しました
夜のマリア様。ルルド2日目の様子は次回に続きます