やけに控えめな「石川調書証拠不採用」報道 by永田町異聞

2012年02月24日 | 日記

やけに控えめな「石川調書証拠不採用」報道

http://ameblo.jp/aratakyo/day-20120218.html

 

前宣伝はたいそう賑やかだった。


「石川氏の供述調書を証拠採用するかどうか、2月17日の法廷にご注目」…。


そのわりに、その日を迎えてみると、いずこの局も、どちらの紙面も、なんとも慎ましやかな報道ぶり。


昨夜の報道ステーションなどは、八王子に雪がちらほら舞っているのをライブで長々とレポートしたあと、「その他のニュース」の一つとして、「小沢無罪」に限りなく近づいたと誰もが感じる東京地裁の決定を、急ぎ足で詰め込んだ。


3年前から検察、マスコミ連合軍で繰り広げてきた小沢バッシング。口を開けば「政治とカネ」「天の声」「説明責任」と、ひたすらイメージ先行、根拠もなしにどれだけ騒いできたことか。


ついこの間も、小沢一郎氏が法廷で本人質問に答えると、多くの識者や評論家らが、口々に罵った。


「収支報告書を全く見てない、全て秘書任せだった。そんなことは通らない」(岸井成格)


「小沢を無罪にする裁判官はポンスケだ」(三宅久之)


こういうことを、テレビへの環境適応で利益を得ている連中に言わせて、世間を煽り立てるものだから、予想はできたとはいえ、いざ今回のような小沢有利の形勢になると、報道を控えめにして、ひそかに無罪判決を想定した軌道修正をはからねばならない。


小沢氏への捜査、そして強制起訴そのものに無理があったことを、司法記者クラブの面々がいちばんよく知っているはずだ。


「思考停止」していないとできない定型捜査、「思考停止」していないと書けない定型記事。二種類の「思考停止」が疲労と混乱の中で共鳴しあい、そのつくりだす小沢悪徳ファンタジーがメディアを通して世間に広がった。


そもそも、陸山会による政治資金収支報告書虚偽記載という事件そのものがほとんど虚構にもとづくカラ騒ぎに過ぎなかった。


それは、小沢裁判の法廷で、商法と会計学の権威である弥永真生・筑波大学教授が、収支報告書の土地取得時期を登記時とするほうが適切だとし、裁判官の「16年に取得した土地を17年分の収支報告書に記載してかまわないということですね」という問いに「そうです」と答えたことからもうかがえる。


ところが、小沢一郎という大物を釣り上げるという気持ちにはやり、視野狭窄に陥った東京地検特捜部の面々は、巨額の裏金がゼネコンから渡ったという妄想にとらわれ、実務を担当していた元秘書の口を割らせるべく、虚偽記載事件をでっち上げた。


裏金など動いていないのだから、いくら調べても、検察が狙う捜査の展開になりようがない。ハナから無理な筋立てであった。


検察は事件の本丸攻略をあきらめ、小沢一郎を不起訴にしたが、収支報告書にどう記載するかという元秘書らの事務上の問題は、逮捕した手前からか、事件として生きつづけた。


その共謀を問われて小沢氏は、匿名市民を集めた検察審査会なる新手の権力によって強制起訴された。


石川氏の隠し録音で田代検事の捏造と判明した捜査報告書が検察審査会に提出された一方で、建設業者から聞き取った70通にのぼる小沢有利の取り調べメモは審査員の目に触れないよう操作されていたのだから、強制起訴への誘導が企図されたのは明白だ。


小沢抹殺をもくろむ特捜部の組織的犯罪と批判されても仕方があるまい。


「小沢先生に虚偽記載を報告し了承を得た」と、田代検事が作文した石川衆院議員の供述調書を、証拠として採用しないことに東京地裁が決したというのは、あまりにも当然で、いくら「ポンスケ」と三宅氏に蔑まれようと、大善裁判長もきっぱりこう断言せざるを得なかった。


「このような取り調べは違法不当で許容できない」。


指定弁護士は唯一ともいえる証拠を失って論告の書きようがなくなった。道理が通じる世界なら、これで小沢無罪はほぼ100%決まったようなものだ。


しかし、裁判官と検察官のなれあいの根深さを感じさせた元秘書三人の有罪判決を経験しただけに、小沢サイドとしてはゆめゆめ楽観は禁物であろう。


あの陸山会裁判の登石裁判長ではないにせよ、東京地裁には証拠がなくても「推認」で、あっさりと人を有罪と決めつける奥の手がひそんでいるかもしれぬ。


新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)


昨日のテレビ朝日の報道ステ-ションは 本当に酷かった!

2012年02月21日 | 日記

昨日のテレビ朝日の報道ステ-ションは 本当に酷かった!  (もりのくま)
http://www.asyura2.com/12/senkyo126/msg/530.html


 

http://maiko.cocolog-nifty.com/kuma/2012/02/post-bf89.html


February 19, 2012

昨日のテレビ朝日の報道ステ-ションは本当に酷かったと思います。

小沢裁判の証拠の認定を一番先に報じるべきであるはずですが、AKB48の中国人気や木嶋事件など、国民に殆んど関係無い事を延々と流し、小沢裁判の事は、ほんの一部だけ報じました。キャスタ-の古館は小沢氏が起訴されたり、4億の原資の問題の時は大騒ぎした事を完全に忘れた様です。

また今日の読売テレビのウエークアップも同じ様に酷いものでした。司会の辛坊 治郎氏は以前、小沢氏が裁判の被告人質問にたった時に、4億の原資を明解に説明しなければ、政治責任が有るとわけのわからない事を述べて、激しく非難していましたが、昨日の小沢裁判で、大善裁判長は調書も「録音によると、調書の文面は供述内容に基づかずに一方的に作成したとうかがわれる。違法不当で許容できない」とも述べ、特捜部の捜査のあり方に強い口調で疑問を呈したにも関わらず、全く報道しませんでした。


これが、現在のマスコミの正体と云う事が、一連の報道姿勢から良く解りました。

今回の、小沢裁判第14回公判について郷原信郎元検事が明解に述べています。郷原信郎 (@nobuogohara) 郷原信郎 ツイブログ⇒ http://tl.gd/fvb62s
http://www.twitlonger.com/show/fvb62s


小沢氏公判での証拠却下決定、注目すべきは、虚偽公文書作成の犯意と偽証の認定、特捜部の組織的な不当取調べの認定


 本日の小沢氏の公判で、東京地裁大善文男裁判長は石川知裕衆議院議員ら元秘書3人の供述調書の多くについて証拠採用を却下した。元代表の関与を認めた石川氏の調書についても、任意性、特信性を否定して請求を却下した。
 
決定書全文を入手して読んだが、石川氏らの供述調書の請求を却下したという結論もさることながら、重要なことは、その理由の中で、取調検察官の田代検事の法廷証言の信用性についても踏み込んだ判断をしたことである。

特に、田代検事が市民団体から虚偽公文書作成罪で告発されている石川氏の取調べ状況についての捜査報告書の問題に関して「記憶の混同が生じたとの説明はにわかに信用できない」と述べているのは、事実上、田代検事の偽証と虚偽公文書作成の犯意を認めたものと言え、東京地検の告発事件の捜査に決定的な影響を与えるものと思われる。
 

しかも、決定書では、その田代検事の後に石川氏の取調べを担当した吉田副部長も取調べで石川氏に圧力をかける行為を行っていたことを認め、田代検事の不当な取調べが、個人的なものではなく、組織的なものであったことまで認定している。
 
今回の証拠決定は、検察、とりわけ特捜検察にとって衝撃的なものであろう。
市民団体の告発事件は、最高検から東京地検刑事部に回付されたとのことだが、東京地検刑事部は、今回の東京地裁の決定を受けて、早急に、捜査に着手することになるだろう。