アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

屋根の色

2015-09-10 10:47:43 | 随筆(日記、旅行)、お知らせ、こぼれ話
 本当はわが家の屋根修理が終わっているはずなのだが、この長雨のせいで修理そのものが始まっていない。8月31日から始める予定だったのだが、大雨になってしまい、その日の朝に電話があり中止。以降できずじまいだ。もっともこの時期は台風の季節でもあるし、わが家の屋根もかなりの重症だが雨漏りするとかいうでもなし、別に屋根屋も好きで仕事しないわけでなし、こればかりは仕方ない。事前に運び込まれ、庭に積まれた新しい屋根が、ビニールシートに覆われたまま雨に打たれている。
 わが家は築40年近くになるが、屋根の修理をしたことがない。建てた当初から、赤い屋根の家として知られていた。確かになかなか赤い屋根は見かけない。この屋根は一時社会問題になったあのアズペスト。瓦が重いのに対してアズペストは薄くて軽い。わが家の屋根はこの薄い板状の瓦を重ねてある。
 今回屋根が赤から黒へ変わるのを両親が気にしている。できれば色を変えたくなかったらしい。私は両親がそんなに赤い屋根を気に入っているとは知らなかった。私自身に執着はなく、どちらでもいいと思っている。屋根の色を決めたのは両親なのだが、赤は高価ので流行の黒にしたという。おそらく赤を選ぶ人が少ないから高いだけなんじゃなかろうか。普通は黒の方が高いはずである。油絵具じゃあるまいに、などとつい思ってしまう。
 確かに黒い屋根の家は多い。散歩など出歩くときに屋根に注意してみると、その通りだ。でも黒でいいじゃないの。どうして赤がいいのか今度両親に聞いてみようと思う。