アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

令和4(2022年)公募美術団体展その1

2022-03-10 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 去年、中美の本部、支部を共に退会した私ですが、今年の公募展の候補の一つとして考えているのが今秋開催予定の新構造展です。

 その新構造展の東京支部展が、六本木の国立新美術館で開催されたので(写真参照)、2日に行ってきました(すでに会期終了)。

 上野の東京都美術館にせよ、六本木の国立新美術館にせよ、東京開催の全国公募展(本展)の主力となるのが東京支部なので、その支部展を見れば、その公募美術団体の大体の傾向を知ることができます。

 で、新構造の東京支部展(新構造東京展)はどうだったかというと、具象画主体の大作中心の展覧会でした。絵画以外にも、版画、彫刻、工芸、写真があり、見応えがあります。抽象画はほとんどなかったんじゃないかな。ひょっとしたら、一つもなかったかも。そんな印象です。
 
 なお、この新構造東京展は来年から墨田区リバーサイドホール(確かそんな名前でした)へ移るのだそうです。そして今秋開催の新構造展(本展)が上野の東京都美術館から六本木の国立新美術館へ移るという。

 つまりは私が応募を考えている今秋開催の新構造展(本展)は、上野でなく六本木いうことになります(個人的には上野のままでよかったんですが)。

 この東京支部展を見る限り、悪い感じ、嫌な印象はありませんので、私としては応募に前向きです。
 
 今は無所属なので、一般公募にいくらでも応募できます。他にも見ておきたい公募美術団体展があるので、それらを見てどこへ応募するのか、総合的に判断したいと思います。


 付)最初の新型コロナウイルスが流行して以来、長らく美術館へ行ってませんでしたが、これが流行後初の美術館通いとなりました。

 注)オミクロン株流行後の傾向として、人手は平日はかなり少ないですが、土日は多いです。

 蛇足)今年一年はどこの公募展に出すのか下見だけにして、一般公募で出品するのは来年にしてもいいかな、なんて思ったりもしてますが。ただし、そうなると今年は作品を発表する機会に恵まれないことになりすが、それならそれでもいいかなと。

令和3(2021)年公募美術団体展その6

2021-11-29 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 今年の本展(本部展覧会)は既に終了していますが(写真参照)、この本展会期前に東京支部へ退会届を郵送、そして今月下旬、本展会期後に本部へ退会届を郵送しました(支部に続き、本部もすぐに退会したかったんですが、今年の年会費は既に支払っていたので、出品しないとお金が無駄になってしまう)。

 これにて中美を完全に退会したことになります。以前、ひょっとしたらやむなく来年まで、中美本部には在籍するかもしれないと書いたんですが、その理由は、もし今年の本展で何らかの受賞ないし準会員から正会員への推挙、なんてことがあった場合(まずそうしたことはないんですけどね)、今年で中美をやめてしまうのはあまりに感じが悪く、またそうした当てつけは好きでないので、渋々来年までは在籍するということでした。

 幸いそうしたことはなかったので、今年でやめることができました。繰り返しになりますが、私にとって公募美術団体展は自己研鑽の場なのであって、自分の絵の追求を阻害されたり、それにふさわしくないと判断したりした場合には、即やめます。当たり前の話です。

 私にとって公募美術団体展は必要な存在ですが、それが全てではありません。自分の絵が売れないからと、公募美術団体にいて、受賞したり、委員や役員になったりすることが、目標とか生きがいじゃないですよ。しがみついてまでいたいなんて微塵も思っていません。私は忙しいのです。

 私は新たに自分の作品発表の場を探さないといけません。晴れて自由の身ですから、どの公募美術団体展にも出すことができます。ただし裸一貫、一般公募からの仕切り直しなので、当然落選(落選というのは出品者に対して失礼ということなのか、選外という言い方をしてますが)はあり得ます。

 問題はどこの公募美術団体展に出すかということなんですが、今の時代はインターネットなんて便利なものがあるもんで、それで東京都美術館と国立新美術館のホームページで公募展の年間スケジュールを見て、そこから気になった団体のホームページを見て回るという作業を繰り返してます。

 なかなかこれだという団体はないですかねえ。もっとも、こっちもホームぺージを見ているだけなので、おおよそしかわかりませんが。以前に目をつけていた団体が2つほどありましたが、改めて検討してみると、ちょっとどうかなあと。

 今現在、当たりをつけている団体が一つだけありまして、近々事務局へ電話してみようかと思っています。

 「本展開催が秋、場所は上野、そして多摩支部がある」というのが自分の理想の公募美術団体なんですが、それは難しそうな状況です。

 このまま下手をすると来年一年は公募展へ一般公募できない事態にもなりかねません。「いい公募展見つけた!」と思ったら、すでに会期終了していて、翌年まで待たないといけないとか、出したい公募展に気づくのが遅くて作品が間に合わなかったとか、そういったことは大いにありそう。

 ですから、今必死になって探しているところです。来年一年はいい公募展を探しつつ、間に合わなければ、コンクールに出すという手もありますが(大昔にコンクールに2回出しましたが、落選いたしました)。

 ほぼどの公募美術団体も本展とは別に支部展をやってますから、まずは東京支部展へ出してみるという考え方もあります。

 何とも言えませんねえ。先に作品を描いてしまうのがいいんでしょうが、サイズ、つまり号数は各公募展によって決まってますので、いい作品ができても規定外で出品できないということになります。

 いずれにせよできるだけ早く、そして遅くとも年内までには、どの公募美術団体に出すのかを決めてしまわないといけません。そして出品作の制作を始めないといけません。

 今はこんな状況です。また何か進展があれば、ご報告いたします。


 付)そっか、今気づいたんだけど、もう12月、年末すぐ来てしまう。急がねば。

 注)油絵が無理なら水彩を出すという手も(それなら制作時間は大幅に短縮できる)。

 蛇足)これで公募展も4団体目を探すことに。中美を含め過去3つの公募美術団体はどれも今一つだったということになります。

令和3(2021)年公募美術団体展その5(第73回中美展その2)

2021-11-22 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 既に会期終了してますが、ごく簡単に報告を。

 私は初日に行ってきました。相変わらず部屋番号が末尾でしたが、自作はそこにちゃんと展示してありました。

 会場で見ると、自作はちょっと全体的に暗かったですかね。もっと画面全体を明るい色調にするべきでしたか。

 自宅で描いているとき、暗いかなあと思って大分明るくしたつもりだったんですが、甘かったですかね。

 これで今年の私の公募美術団体展も終了。すでに来年に向けて動いていますが、詳しい話は後日、また投稿したいと思います。

令和3(2021)年 公募美術団体展その4(第73回中美展その1)

2021-11-08 15:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
第73回中美展
会期:2021年10月10日(水)~16日(火)*15日(月)休館
会場:東京都美術館

 明後日より、東京は上野の、東京都美術館で「第73回中美展」が開催されます。私も準会員で出品しています。

 今春に、同じく東京都美術館で開催された「第42回東京中美展」とは別の三部作もこれで完結です。

 年1作、3年かけて、東京中美展(中美東京支部展)では、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町を、中美展(中美本部展)では、ヴラド三世、ナポレオン、織田信長を描きました。

 今作は織田信長になるわけですが、制作に苦労しました。仕上がった油絵を見れば、別に何てことないですが、これでいいのか随分考えました。結局は単純な構図に収まりましたが、これで正解でした。

 あとは会場でどう見えるかですね。M100号なので、つまりMサイズとはいえ、100号は100号なので、それなりに見栄えすると予想してます。

 会場で作品が目立たず、埋没していなければ、一応成功でしょうか。

 私は明後日の初日に見に行く予定です。開場してすぐくらいの時間に行って、帰りに新宿であちこちに寄って買い物をしてきます。

 今は新型コロナウイルスの影響があるので多くの来場者があるとは思えませんが、各会員、そして一般公募入選者の、年1回の、作品発表の貴重な機会ですので、しっかり見てきたいと思ってます。

 実際に見てきたら、また感想などを書きたいと思います。

 とりあえずの告知でした。


 注)新型コロナウイルスの感染者数次第では開催できないところでした。去年も無事に開催できてます。中美は運が良いです。

 付)初日は混むので行きたくないんですが、アルバイトの休みが水曜と日曜だから、止むを得ず。

 蛇足)久し振りに上野へ行きます。ちょっと楽しみ、っても別に、どこにも寄り道しませんが。

令和3(2021)年 公募美術団体展その3

2021-07-05 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 なかなか時間が取れなくて、会期最終日の6月30日に見に行ってきました。午前中の早い時間ということもあって、会場に人はおらず、静かでした。

 自作2点は会場で埋没することなく、ちゃんとそこにあるという感じでよかったです。確かにMサイズとはいえ、100号は100号なので、会場の壁面に対しては十分な大きさなんですけどね。

 これで3年がかりの三部作も完結。かなり大変な連作でしたが、無事完走できてほっとしてます。


 さて、何か問題が起きたときの対処の仕方にあまりに誠意が感じられないので、この東京支部を辞めることにしました。

 既に退会届は簡易書留で郵送しており、今月14日までの所属になります。

 で、今後なんですが、支部に続き、本部も今年限りで辞める方向で検討しています。

 実は本部も2、3年前でしたか、一度辞めようかなと思ったことがあり、そのときは思いどどまったんですが。

 私にとって公募美術展とは、自分の絵画研鑽の場であって、それに相応しくないと判断すれば、その公募美術団体は辞めます。

 賞を取ったり、正会員になったり、委員や理事になるのが目的なのではありませんので。


 本部については、既に今年の年会費は支払っているので、もし支払ってなければ辞めているところですが、出品します。おそらくこれが本展最後の出品になると思います。

 ですが、東京支部を辞めているので、それに関して支部なり本部なりが何か言ってくるようでしたら、本部も即辞めますが(そうなると年会費は無駄になります)。


 さて、そうなると来年の公募展をどうするのか、という問題が残ります。中美とは縁が切れているわけで、どこかの公募展に一般公募で出品することになります。

 その場合、選外となれば、作品が展示されず、公募展しか発表の場がない(個展やグループ展などをやらない)私としては、公的な活動ができないことになります。

 
 急に忙しくなってました。今のうちから新たな公募展を探しておかないといけません。


 注)なぜ本部を今年で辞めることが確定ではないのか、それは今秋の本展のときにお話しいたします(もし今年で辞めない場合は来年で辞めるということになるんですが)。

 付)現在制作中のM100号(『続々「M100号2枚」制作記』参照)はこのまま仕上げ、予定通り今秋の本展に出品するつもりでいます。

 蛇足)私自身は「公募美術団体展無用論」には反対の立場です。

令和3(2021)年 公募美術団体展その2

2021-06-21 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 どうやら無事、今年の中央美術協会の東京支部展、第42回東京中美展は開催されるみたいです。中止の連絡はありませんし、委託した搬入出業者は一昨日、出品作を引き取っていきました。

 去年は新型コロナウイルス流行の影響で中止。よって用意していた作品は発表できませんでしたので、今年は新たに制作したものと合わせて2点出品しました。

 これで一昨年のM100号と合わせ、三部作が完結。画題はクレオパトラ、楊貴妃、小野小町。つまりは世界三大美女というわけです(ただしこれは日本だけの言い方みたいですが)。

 かなり苦労し、無理をした連作でした。それだけの甲斐があったのかは微妙で、どれも制作時間が不足気味で、実験作に終始した観ありです。

 これとは別個の三部作が本展(毎年秋に開催の本部展覧会、中美展)で進行中。こちらはこれから制作しますが、これも今年で完結します。

 さて、実は一昨年の東京中美展は、父の入院で行けませんでした。で、去年はコロナで中止。なので今年はぜひ見に行きたいと思っています。

 会場でどう見えるのか、ちょっと気になってます。M100号の人物画2点というのは、私としては号数、点数ともに最大規模(昔にF50号2点を出したことがあるだけ)。

 それなりに迫力のある、目立つ作品になっていればなあと思ってますが、どうなっているのか気になってます。


 新型コロナウイルス流行の影響下での開催ですので、いくら会場が上野の東京都美術館という好立地であっても、多くの入場者数は望めないと思いますし、ぜひ見に来て下さい、なんて言える状況ではありません。

 また私個人の事情で言えば、三部作ゆえ、三作並んでいないと狙いがわからないわけで、今回はそのうちの二作目(楊貴妃)と三作目(小野小町)だけの展示となりますので、まあ何ていうか、これだけ見てもなあ、という感じなので、一作目が気になった方は見に来てね、としか言えません。

 ただ単に世界三大美女を描いたわけではなくて、他にも仕掛けがしてある連作になってますので、楽しめる作品になっていると思います(だけど三作揃ってないからねえ、どうも)。

 今回は本当に身内だけの展覧会になりそうですが、内輪の展覧会だからといって意味がない、ということにはならないわけで、しっかり会場で自作を見つめて、次へつなげていきたいと考えています。

 付)明後日が会期初日となります(詳しくは写真の葉書参照)。

 注)授賞式は行われますが、懇親会は中止だそうです。

 蛇足)開催は運が良かっただけだと思います。もしオリンピックがなくて、非常事態宣言延長となれば、中止になっていました。

令和3(2021)年 公募美術団体展 その1

2021-05-28 03:00:00 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 先週、中美東京支部から封書が届き、年会費の請求がありました。去年は支部展が新型コロナウイルス流行の影響で中止になったにもかかわらず、通常の年会費の支払いでした。

 支払い後に支部展中止が決まったとはいえ、年会費についての何の説明もなしで、払い戻しの話もない。全額とは言わないが、一部でも払い戻しがあってもいいはず。


 で、今年の年会費はどうするのかなあと思っていたら、今年は約半額でした。

 今年の支部展は来月下旬の開催で、現時点では開催の方向です(見出し画像参照)。

 つまり去年は支部展を開催できなかったにもかかわらず、年会費は全額だったので、今年は支部展を開催するものの、去年開催できなかったのを考慮し、半額にするという。

 でもね、もしこれで今年も支部展が開催されなかった場合はどうなるのかについての説明はなし。

 開催できると私も思いますが、しかし本当のところ、どうなるかわからないわけで、何らかの説明があって然るべし。


 こういうところが中美東京支部のダメなところですね。とにかく金銭が一番トラブルになりやすいわけで、ちゃんとしないといけない。

 要はだらしない支部で、きちんとしてない(支部の皆さん、私よりもだいぶ年齢が上、人生の先輩のはずなんですけどね)。

 危機感なくて大いに結構。それで支部が回るならそれもよし。

 ですがそうした運営を続けていると、かつての中美多摩支部みたいに廃部になります。

 会員の皆さんのお金を預かって支部を運営しているという緊張感がなさすぎでしょう。


 私は今年の年会費は通常通り、全額納入だと思ってましたから、半額というのは意外でした。

 考え方としては悪くないですが、いずれにせよ説明が必要でしょう。要は誠意の問題ですね。

 これで無事、今年の支部展が開催されればいいんですが、もしできないとなると、2年連続で高額の年会費請求になるわけで、詐欺めいた話になりかねない。

 その場合、救済措置で銀座の画廊で小品展をやるとか、そういったことも必要になるんじゃないかと思うのだが、どうするのか(たぶん何もしないでしょう)。

 運営側は常に最悪の事態を考えて行動するべきだと思いますが、どうでしょうか。

令和2(2021)年 公募美術団体展 その5(第72回中美展 その2)

2020-11-16 05:39:11 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 第72回中美展は、今月の10日から15日までの6日間、上野の東京都美術館で開催されました。私は会期2日目の11日水曜に母と見に行ってきました。

 案の定、新型コロナウイルスの影響で、館内にはほとんど人がいませんでした。で、いざ中美展の会場へ入ってみると、これまた人がいない。

 しかし、いつも見に行くと人がいないことが多いので、実際の来場者数が例年より少なかったのかどうかは何とも言えず(混むのは初日と最終日というのが通例なので)。

 さて、肝心の私の作品は、いつも通りの出口付近で発見。もうね、ほぼ毎年この辺に展示されるので、もはやここが定位置と考えておくのがよろしいかと(それで結構)。

 会場で見た感じも悪くなく、私としては納得の仕上がり。今作を元に来年は大きく飛躍できそうだなと。ところが母が会場で見るより、家で見たときの方が良いと言い出す(どっちも変わらないでしょう)。

 母の意外な感想にちょっと戸惑った私でした。おそらく照明の関係で見え方が変わるので、そのせいじゃないかと(家で見たときは人物の顔が明るく見え、その方が良かったらしい)。

 今回の中美展全体の印象としては、去年よりも充実している印象。ところが会場で受け取った図録を見て衝撃が。

 展示点数は例年通り約350点なんですが、何と会員数が30名も減っている。つまりはそれだけ中美を辞めた人がいるわけで、恐らくは新型コロナウイルスの影響で経済的に苦しくなったためでしょう(年末に届く機関誌で詳しいことはわかるはず)。

 うーん、ちょっとこれは大変な事態。いきなり30人もいなくなってしまうのは只事ではない。それで年会費が2千円値上げになったというわけなのか(妙に合点がいった私)。

 無事に開催されてよかったと安堵していたんですが、会員数減という別の大きな問題を抱えることになりました。

 私にできることは中美という団体に留まり、作品を制作し発表することしかできませんが、それを続けてささやかながらの貢献をしていきたいと思っています。

 付)「絵画制作記」の予定でしたが、変更いたしました。

令和2(2021)年 公募美術団体展 その4(第72回中美展 その1)

2020-10-27 05:32:42 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 会期2週間前なので告知をば。

 私の所属する中央美術協会の本部展(本展)、第72回中美展が上野の東京都美術館で、来月の11月10日火曜から15日の日曜までの6日間開催されます。

 開会時間は、午前9時30分から午後5時30分(入場は午後5時まで)で、また最終日は午後2時で閉会(入場は午後1時30分まで)となっております。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、支部展(第42回東京中美展)は中止になってしまったので、個展やグループ展を一切やらない私にとって、貴重な年2回の作品発表の場が1回となってしまいました。

 ですが、今作でようやくですが、念願の私の画風が確立されました。画風というのは、私自身が納得のいく絵画制作手順を掴んだということで、これにより納得のいく仕上がり、望みの色味を出せるようなった、ということを意味します。

 長かったね、ここまで。どぶに捨てた22年。でも苦労の甲斐あって無駄に費やしたことにならずに済みました(だからどぶに捨てたことにはなりませんでした、危ない、危ない)。

 もう油絵でどうしたらいいのか、描くのに、つまりどう描き進めたらいいのか、悩むということはなくなりました。完全になくなりました。

 よって今作は、自分にとって非常に納得のいく仕上がりで満足しています。だから自信作といっていいんですが、でもこれではまだ甘い。甘いんですよ。

 だから来年の支部展、本展出品作で、油絵制作手順の再確認をし、さらに磨きをかけて、しっかりと身に着けたいと考えています。

 でもね、もう頭の中ではわかっている、解決してしまっていることなので、何も新しいことに挑戦するのではなく、ほんとの再確認です。軽く確かめる程度の話(「ああ、これでやっぱり正しいよね」っていう)。あくまで制作手順の確認に過ぎません。

 で、私が獲得したことってのは、実はほんの些細なことなんです、実は。それに気づいた。気づくのに時間がかかった。ただそれだけ。じゃあもっと早く気づいたのか、気づくことはできたのかというと、それは違うわけで、やっぱり長い年月が必要だったというのが実感です。

 だから私が地元の絵画教室に通い出してから22年間、やはりこれだけの時間は必要でした。そう思います。

 そんなわけで、私にとって今年の中美展はとても感慨深いものになります。東京都美術館という広い会場でどう見えるのか楽しみですが、私の作品だけ一際色彩が目立っていることでしょう。だから一目でわかると思います。「あっ、これだけ、この作品だけ何か違う」という。

 今年は新型コロナウイルスの影響で来場者も少ないと思いますが、とにかく本展が開催されることで救われました(もし開催されなかったら、今年一年の私の成果が何も発表できないことになってました)。

 来場者の皆さんが、私の絵を見て、わざわざ足を運んだだけのことはあったと思ってもらえたら嬉しいんですが、どうなるのかしらん。


 付)去年から両親は高齢のため、見に来ないことになっているんですが、今年は母が私と一緒に見に行くそうです。

 注)今作では甘い、の意は、細部描写がしづらい制作手順なので、それを改善しないといけないということなんですが、それも解決済みです。

 蛇足)尤も今作はわざと細部は描かない方針になってますが(それを多分勘違いする人がいるんだろうなと内心ほくそ笑んでいるんですけどね)。

令和2(2020)年 公募美術団体展 その3(中美関連展中止)

2020-05-18 05:35:40 | 展覧会、美術館、公募展、貸画廊、貸ギャラリー
 新型コロナウイルスの影響で、私の所属する公募美術団体、中美(中央美術協会)関連の展覧会が続々と中止になってます。

 中止の葉書が立て続けに自宅に届きました。ご覧ください。










 と、こんな感じです。中美だけでなく、どこの公募美術団体も同じだと思います。せっかくの作品の発表の場が失われているわけで、つらいばかりです。

 さすがに秋の本展は開催されそうですが、実際のところ、それもちょっとわかりません(たぶん大丈夫でしょう)。

 困ったことに、美術館というのは、見事に「三密(密閉、密室、密接)」になっているわけで、こればっかりはどうしようもない。

 主催者側はどうしても神経質にならざるを得ず、よって展覧会は中止になってしまうのはやむを得ない。

 問題はこうした事態がいつまで続くかですね。いつまでもというわけにはいかないでしょうから、夏の終わりには開催され始めるんじゃないかと。

 どのみち夏は暑いので、公共の美術館の企画展を除いて、個展やグループ展はこの時期を避けることが多い。

 遅くとも夏で新型コロナウイルスが収束してくれると助かるんですが。

 おそらくこれからも自宅にこうした中美関連の展覧会中止の葉書が届くことになると思います。受け取る方もつらいです。


 付)「絵画制作記」の予定を変更しました。

 注)ということは、また描いていないわけで、私も支部展中止でまだ元気が出てません。

 蛇足)明後日の水曜に描くつもりでいますが、これも毎度の台詞になってしまいましたね。