喫茶【たんぽぽ】

喫茶【たんぽぽ】《日常の非日常》

ぐるっとパス②

2024年01月17日 10時18分32秒 | Weblog
 ぐるっとパス美術館巡りの二回目。今日は下町墨田区の「すみだ北斎美術館」と江東区「深川江戸資料館」に行ってきました。
 まずは切符。すみだ北斎美術館は都営大江戸線両国駅から5分。深川江戸資料館へは同じく都営大江戸線清澄白河駅から3分。ということで、
「都営まるごと切符1DayPss」を購入。

 前から一度是非行ってみたかった「すみだ北斎美術館」。


残念ながらすみだ北斎美術館は基本撮影禁止のため、詳しくはHPをご覧ください。
 前回の千葉市美術館に続いて、浮世絵の絵をたくさん見てきましたが、外国の方もたくさん来場していて、日本の浮世絵の素晴らしさが日本のみならず、海外でも
とても評判になる理由がよく解ったような気がします。
 絵そのものも繊細で素晴らしいけれど、版画として彫り師、刷り師、製本などそれぞれの職人の仕事の緻密なことが本当に素晴らしいと感じました。
 また、武士だけでなく、一般の町民(ごく一部ではあろうけれど)でも娯楽として、教養として、目にすることができたという文化に感動すら感じました。
一番驚いたのは「北斎のアトリエ」として設営された再現模型でした。北斎が絵筆を持ち、布団をかぶりながら絵を描いている姿です。その姿を娘の阿栄があきれたように
見つめる姿や、くしゃくしゃにした紙が屑籠からあふれるように散らばった部屋。六畳一間の狭い部屋でこんなに世界に知れ渡るとも知らずに一生懸命描いている鬼気迫る姿に
本当に感動しました。北斎の門人の一人が描いた絵を基に再現したとのこと、リアルでまるで本当にそこにタイムスリップしたんじゃないかと思うぐらいの衝撃を感じました。
ホームページ>展示>常設展の中にもその写真が載っていますので是非ご覧になってみてください。
 今回それほど混雑はしていなかったのでゆっくり作品を見ることはできたのですが、一通り見て回って気づいたときには二時間があっという間に過ぎてしまっていました。
年をとると薄暗いし、細かいし、もっと明るいところで拡大してゆっくり解説本を片手に眺めてみたいものです。
 12時を少し回ってしまいおなかも空いたので大江戸線築地市場駅へ。

すごい人の列。どこも高くて、人も大勢並んでいるし、風は冷たいし、で、築地場外市場から道路を隔てたところに「魚月(なずき)」という日本料理店があって、
ランチがそこそこでお鮨もあったのでそちらで昼食にしました。魚月ランチ1,560円、鮨御膳1800円。大変満足\(^o^)/
 次に清澄白河駅へ戻り、「深川江戸資料館」へ。

 ここは江戸の町の暮らしぶりを実感できる資料館で、昭和中頃生まれの人にはなんとなく子供の頃こんな長屋があったな、共同井戸もあり、便所も外にあったり、
一日の時間を電気の明るさ調整で表していたり、猫の鳴き声、物売りの声、火の用心の掛け声が聞こえて来たり、まさに昭和初期までこれに近い雰囲気があったな、
と思わせる街並みが再現されていました。また鬼平で見たような堀端の船宿の様子などこちらも本当にリアルな再現でした。
 中では説明していただける方も幾人かいらっしゃり、年配の方が良く来られて、同じように昭和の初期の頃もこんな感じだったと懐かしそうにお話しされる方も
多いのだとか。65歳以上の下町に住んでいた方なら思い当たるところも数多く見受けられるのではと一度は行ってみてください。
 そんこんなでタイムスリップした一日を楽しく過ごしました。
 ところで、現実に戻り、今回、常設展と特別展のすべてを見るには「ぐるっとパス」よりも65歳以上の割引券の方が得だということで、そちらを購入。
今回「ぐるっとパス」を購入してみたものの、改めてパンフレットをよく検討してみると、パスで無料になるもの(常設展、特別展、企画展)はごく一部で、
ほとんどは割引で、それも100円200円ぐらいしか引かれない。結局は一つ一つ各美術館の企画展・特別展を見に行った方が得策だったことが判明しました。
 ま、使い方次第でしょうけど私にとっては65歳以上の割引や、本当に興味ある美術展だけに絞って行った方が結局はお得だったという結論でした。
それでも、美術に接する機会としてはこれが無ければあえて美術館巡りなどしなかっただろうけれど・・・。(^-^;
 まだ有効期限はあるので、さらにあちこち足を延ばしてみたいと思っています。しかし、美術館のはしごって意外と疲れますよ。二三軒回るだけで1万歩は越えますから。

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