この本は英国貴族の暮らしについて書かれているので、どこまで18世紀フランスの貴族の実態に当てはまるか悩むところ。それでも脳内変換してあれこれ妄想を楽しんでいる。
使用人たちが働いたり生活する空間と、彼らが仕える貴族たちの生活空間は厳密に分けられていた。使用人たちが働いていた部屋は、どのようなものがあったのか?
キッチン
スカラリー(scullery) 洗い場
スティル・ルーム(still room) ジャム類やお茶のためのパイなどを作ったり、昼夜問わず料理に使うスープストックのために野菜を煮立てている、もう1つの台所
パントリー(pantry) 執事の管理するグラス、カトラリー、金属器を収納する部屋
ナイフ・ルーム(knife room) 念入りに研いだり磨いたりする必要のある、象牙や骨製の柄のついたナイフを収納する部屋
ローンドリー (laundry) 洗濯室 洗うだけでなく、特殊なリネンのひだに合わせた特別なアイロンなども用意されていた
チャイナ・ルーム(china room) 女中頭が管理する陶磁器類を収めた部屋
セラー (cellar) ワインの貯蔵庫 大きな屋敷には自家醸造したビールを、樽で貯蔵するビヤセラーもある。
サーヴァンツ・ホール(servants' hall) 使用人の食堂
↓ 朝食を運ぶメイド 使用人専用の階段を使用。階段を下りているということは、食べ終えた食器類を下げているのかな?
↓ 使用人たちの寝室 ヴィクトリア時代のもの
↓ 1860年に建てられたBrodsworth Hall 内にある、使用人たちの寝室。こちらは相部屋。
↓ Brodsworth Hall の煌びやかな客間。使用人たちの寝室と対比すると、天と地の差!
↓ 1795年、Wales に建てられたお屋敷 Lianerchaeron の使用人寝室。屋根裏部屋かな?
アンドレはジャルジェ家で一人部屋をあてがわれていたか、あるいはほかの男性使用人との相部屋?またはばあやと一緒の家族部屋?
↓ オスカルに頼まれて彼女の部屋に行く時は、使用人専用階段や廊下を通っていったか?でも出動前夜の様子を見ると彼は特別待遇を与えられており、将軍一家と同じ階段や廊下を使用できる権限を得ていたかもしれない。ジャルジェ家の使用人達の中でもアンドレは将軍から相当厚い信頼を得ており、他の使用人とは一線を画していたに違いない。
読んでくださり、本当にありがとうございます。
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