ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

介護保険

2007年04月05日 | Weblog
 介護認定審査会の認定交付式があった。介護保険制度が平成12年にスタートしたが、今年度の審査委員を委嘱させて頂いた。あらためて特別会計の中で国保、老人保健、介護保険の予算の占める割合の大きさに驚く。500億4850万円のなかで、国保177億円、老健129億円、介護88億円となっているトータル394億円強で78.8%の割合になっている。いかに経費がかかっているかということである。福祉六法という有名な法律がある。このなかで児童福祉法は早く出来た。昭和22年である。終戦後まもなく、街にいわゆる浮浪児が溢れていた。この子供達を救うためである。老人福祉法が出来たのが昭和38年であった。昭和40年のデータによると足利市の老人(65歳以上)は9,905人であった。当時の人口は150,259人だから高齢化率は約6.6%となる。今年の3月は高齢者が36,097人だからその率は約22.8%となる。この数字からいかに高齢化率が進んだことが理解出来ると思う。要支援、要介護の認定を受けた人が現在5,293人いるという。この方達を公費で生活の一部をお世話しないといけない。非常に大変なことであると思う。わが国には憲法25条で「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とうたっている。だから必須義務でこの事業も進めなくてはならない。しかし年をとったら役所でなんでも面倒見てくれるという感覚は出来るだけ捨てなくてはならない。出来る限り自立をめざし努力しなくてはならない。

Yes Butの精神

2007年04月02日 | Weblog
 本日、市役所の新年度が始まり、先ず辞令交付式があった。新規採用23名を含み、全部で200人以上に辞令の交付を行った。
 各階級別に行い、交付後、私の自論である「No Becauseではなく、Yes Butの精神で仕事に従事してほしい。何事もPositiveに考えてもらいたい。」とあいさつを行った。
 私は常に前向きで物事を考えたい。ストレスがたまらないと前のブログに書いたが、誤ったことをしたらすぐに反省してやりなおせばよいのである。あまり気負い過ぎはいけないが、進取の気象は常にもたないといけない。退嬰(たいえい)は許されないのである。
 市民の方から「最近の市職員は随分変わってきた、やる気になってきた」と言われるのが最も嬉しい。
 桜も満開、『さまざまなこと思い出す桜かな 芭蕉』
今年の桜にもいろいろな思い出を託したい。思い出に残る仕事をしていきたい。

ピアノコンチェルトの夕べ

2007年04月01日 | Weblog
 久しぶりにサントリーホールに行った。県市長会と全国市長会の用件を済ませてから慌しい行程だった。いつも感じるのだが、素晴らしいホールである。あまり使用されていないと思うが、パイプオルガンが真正面にずっしり構えているのは、誠に恰好がいい。
 この日は、「ピティナ40周年記念ピアノコンチェルトの夕べ」の催しで、須藤梨菜さん(副知事の次女)が、オーケストラのNHK交響楽団とリストの「ピアノコンチェルト第1番」の曲目を演奏した。リストは難曲で有名である。相当努力したと思う。見事に弾きこなした。感動すら覚えたのである。よくここまで練習をしたものである。
 私が若い頃、毎日コンクールというものがあった。課題曲がある。バイオリンでいうとせいぜいメンデルスゾーンのコンチェルトであったが、今ではこの曲は本当に幼い子どもが弾きこなす。ピアノでいうと、当時はとてもラフマニノフのコンチェルトなど世界でも数十人しか弾けなかったらしい。今ではこれが課題曲となっているのだから、いかに技術的に高度になったということになる。だから、音楽で身をたてるのは非常に難しい。私は単なる音楽愛好者、(自称)音楽評論家でよかったと思う。