刻しるべ

乗馬クラブでは落ちこぼれ。でも馬が大好き。馬といるだけで幸せなMy乗馬ライフ

タイキブリザードが逝った

2014-08-20 23:18:17 | 
8月19日のYahooの新着情報を見て、絶句した
「タイキブリザードが突然死」

なんで、なんで、まだそんな年齢じゃないはずなのに
何が起きたの

彼がいた霧島のホーストラストのフェイスブックに最後が書かれていた。
18日の朝には元気だったのに、
夕飼の時に倒れて、そのまま逝ってしまったとのこと

いつも一緒にいたゲイルが、夕飼の後、
タイキを探して、いななきながら放牧地中を駆け回っていたって・・
ゲイルは、私よりもっと悲しいんだよね・・

フェイスブックには、たくさんのコメントが寄せられていた
みんな、普通の馬とは違うタイキの強さ、賢さ、優しさに魅せられていたんだ・・


初めて北海道でタイキブリザードに会った時からずっと好きだった
G1優勝の彼は、功労馬として専用の牧草地を持っていた
柵まできた彼に、ひたすら草を摘んではあげ続けた
艶やかで黒い馬体は威風堂々としていて、
じっとこちらを見つめる眼からは、知性と威厳が溢れていた

鹿児島に移ったと聞いて、2回追っかけて会いに行った
最後にタイキに会ったのは、一昨年。
今年も会いに行く予定だったのに
まだ23歳、もう逝ってしまうなんて・・寂しいよ


競走馬のデータベースサイト「ネット競馬コム」でも
掲示板の書き込みが200件を超えている
タイキがG1の安田記念を勝ったのは、1997年、17年も前のこと
しかも、G1優勝はこの1回だけ
なのに、引退してからも、こんなにたくさんの人の心の中で愛され続けてきたタイキ

ホーストラストで幸せだったよね
きっと、虹の橋を渡るときも、
惚れ惚れするくらい、堂々と駆けていったんだろうね

馬の美しさ、気高さ、優しさを教えてくれた
タイキ、ありがとう

オルフェーブルのラストラン

2013-12-31 16:46:43 | 
2013年12月22日、1泊2日で沖縄に行った。

そう、この日は今年最後のG1レース、今年の人気投票で選ばれた馬たちによる有馬記念の日!
競馬はでよく見るけど、馬券はめったに買わない
でも、今年の有馬記念は、
あの、オルフェーブルが出る

オルフェーブルはとってもとっても大好きな馬だ
陽光を一身に集め、たてがみと尾を金色になびかせながら走る
それはそれは美しい光り輝く黄金の馬


初めて見たときから、忘れられない

そのオルフェーブルの引退レースだから、当然馬券を買った
それも、大奮発して1万円も!
オルフェーブルの相手の軸は葦毛のゴールドシップ
1番人気と2番人気の馬なんで、配当は少ない。
でもいいんだ、何しろオルフェーブルの引退レースなんだから

当日、那覇空港に飛行機が到着したのは12時過ぎ
レンタカーを借りて、沖縄本島北部の本部にあるホテルに向かった
ナビの到着予定時刻は4時。
実際のドライブでは、ナビより30分は早く着くから、3時45分のレースには十分間に合う
・・・と思っていたら、ナンと、有馬記念のスタートは3時25分

ぎょえ~っ
なんくるないさ~とのんびり走る沖縄ナンバーの車をどんどん追い越し
それでも、高速を出たら、すでに3時10分前
ナビの到着時間は3時40分
チェックインの手間を考えると、3時15分には着きたい
なんくるないさ~~とテロテロ走る地元の車の間を
前が開いた、一気に前に出るぞ~とか叫びながら
縫う様に走って、ホテルに3時10分に到着

やったあ~間に合った、ホッ、
なのにフロントの説明がメチャ丁寧!
「朝食は8時くらいが一番込むので、10時までやってますから9時くらいでも大丈夫です」
「そうですか、わかりました」にっこりと答えながら、カウンターの下では足で蹴りを入れていた
飛ぶように10階の部屋に飛び込み、
バルコニーから広がる東シナ海の青い海、青い空には眼もくれず
TVをつけた。
ちょうど本馬場に入ったところ。
カメラが捉えたオルフェーブルを見た瞬間、
しまったと思った

画面の中のオルフェーブルは
太く逞しい首、その下の胸筋は大きく2つに割れて盛り上がっている
なんという筋肉、他の馬と全然違う
堂々とした別世界の存在、そう見える
ああ~こんな馬が勝たないはずがないやん

・・・実は、私は、てんで白い馬に弱い
白馬がいるだけと、どうしてもそれに乗りたいし、眼が離せない
というわけで、馬券を買う時になって、
実は、葦毛のゴールドシップを1番にオルフェーブルを2番の軸にした馬券に変更したのだった
でもTVの中の彼は馬格が違う・・
そう確信した

結果は
4コーナー手前からぐいぐい前に出てきたオルフェーブルが
直線でも宙を飛ぶように伸びて、2着に8馬身差をつけて圧勝


馬自らが、走る喜びを全身からほとばしらせながらゴールを駆け抜けた


馬券の方は、元は取れなかったけど、そんなことどうでもいい、
この馬のラストランを見ることができて、ほんとうにハッピーだった

天翔る金色の馬は
北海道の社台でスタリオンになる
いつか会いに行きたい



今回の沖縄での馬ネタをもう一つ

2日目、世界遺産の今帰仁城(ナキジングスク)に行った

ここは13世紀に造られ、1416年に滅ぼされた城郭で
くねくねと続く高い石垣で、本丸や祭事の広場、女官達のエリアなどが区切られている
その中に「大隅」といって、馬を飼い兵馬を訓練した場所の跡が残っている

そこを見下ろしながら、当時の様子を想像してみると楽しかった

現在の沖縄の乗馬クラブに来るのは、
やまとんちゅーばかりで、うちなーんちゅ(沖縄人)はあまり馬に興味が無いって聞いてたので
沖縄でも、昔は馬が身近にいたってことが
ちょっと意外な発見

入口の平郎門から入ると、早くも寒避桜が開いていた 
やっぱり冬は沖縄が暖かくていいなあ

来年は午年、真面目に精進して馬生活を充実させたい
ちなみに、沖縄語の「なんくるないさ~」は、
単なる「どうってことないさ~、どうにかなるさ~」という意味ではなく、
「精一杯やれば、あとは何とかなるもんだ」ということらしい。
目標を持ってみようかな

タイキブリザード2012年

2012-11-11 14:31:13 | 
霧島にタイキブリザードに会いに行ってきた

前に2010年5月のブログにも書いたけど、
タイキブリザードに初めて会ったのは、北海道日高のケンタッキーファーム。
G1優勝をしたJRAの年金付功労馬で生涯獲得賞金5億円を越えるタイキは、
青々とした美味しそうな牧草が密生する専用牧草地を持っていた。
当時17歳になっていたタイキは、
その年齢とはとても思えない張りのある鹿毛の黒光りする大きな馬で、
その眼力は強く、くいとうなじを上げて寄って来る様子からは、
G1馬のプライドが感じられた。

何より、カメラを向けると、必ずカメラ目線、さすがスター馬

2009年にケンタッキーファームが倒産して
タイキが鹿児島のアート牧場に移ったのを知って
2010年に再びタイキに会うために霧島に行った。
広い広い放牧場の中で、
数十頭の養老馬達との集団生活で
すっかり環境が変わってしまったタイキは面影もなかった

あれから2年、今年10月29日に、タイキとの3度目の再開を果たせた。

前日は秋の天皇賞の開催日で、タイキはトーホーレーサーって馬と2頭で
熊本の八代ウィンズへJRA主催イベントでのお仕事のために出張していた。
そのおかげで、手入れされていた馬体はとても綺麗だった
ウィンズでは、パドック風の場所で自らぐるぐると歩き始めて、
往年の名馬を見に来たおじ様方に大人気だったとか。
そして、相変わらず、シャッター音がすると、必ずそちらに振り向いていたとか

そんなお仕事を終えて、霧島ののんびりした生活に戻ってきたタイキ、
実はここでも、カメラを向けるとカメラ目線になることは、すでに有名。
で、一緒に記念撮影すると、やっぱりカメラの方を向いてるわ~

生活にも慣れたのか、前とは打って変わって元気な様子。
毛色が少し茶色くなった?
ずっと毎日、太陽にあたってるから日焼けしたのかな?

近づいても嫌がりもせず、かといって擦り寄ってくるわけでもなく
自分で距離を決めてる感じ。
群れではリーダー的存在で、弱い子が餌を食べれるようにしてあげてるって話も聞いた。
今まで出会った中で、一番強い精神と知性を持っている馬かもしれない。
そんなタイキに、3回目にして、やっと、初めて顔を寄せることができた。

嬉しい

タイキも、もう21歳。
この恵まれた環境の中で、人生(馬生?)を全うできるといいね


京馬車

2011-06-21 00:17:27 | 
グルーポンの割引の中で、「京馬車」を発見


京都の観光名所「保津川下り」の乗船場まで、馬車で連れてってくれるもの。
保津川下りは京都の有名な急流下りで、
亀岡~嵐山までの約16キロを、船頭さんの見事な竿さばきで下る。

その乗船場まで嵯峨野トロッコ列車の亀岡駅から
約25分の田舎の道のりを
の~んびりと馬車で行くのが「京馬車」
昨年の11月に営業が始まっていたみたい。
http://www.kyobasha.jp/




京馬車のHPを見て、
2年前、夏の北海道、十勝千年の森のことを思い出した。
あ~この馬車のこと、そう言えば
十勝で外乗に行ったとき、聞いたよな~
牧場の人が、
「京都で馬車をやるんで、それ用の馬を探して欲しいって頼まれてるんだ」
「なんか、川下りの駅まで馬車でいくらしいよ」
そう言って、今から、ばんば競馬のばんば馬を見に行くと言っていた。

京馬車は2台あって、大きいほうの馬車を引く馬は、1t 近いばんば馬だ
そうか、この子達が十勝からやってきたんや~

牧場のある十勝千年の森は、
千年かけて、北海道の原生林を取り戻そうと
植林を始めた壮大なプロジェクトの地。
その中に乗馬セラピーによる教育活動を行っている
「森の牧場」があって、
この牧場では、雄大な十勝の山中を道産子で外乗出来る

それはそれは素晴らしい十勝の自然の中を
ちょっぴり熊に出会わないかと心配しながら
楽しく走ることができる
木漏れ日溢れる森の中で、下馬して、ちょっとコーヒーブレイク
これは、もう、最高
絶対お奨めの外乗デス

ブログには、綺麗な十勝の写真がいっぱいです
ぜひ、ご覧あれ
http://blogs.yahoo.co.jp/minnachigatteminnaii27/MYBLOG/yblog.html

ブルキングが逝った

2011-06-03 23:56:08 | 
去年の5月、霧島のホーストラストで出会ったブルキングが
4月10日に老衰で33歳の生涯を閉じた。

 

人懐っこくて、すぐ友達になって
放牧場内にあるコテージまで遊びに来てくれた「じいじ」

どうしてももう1度会いたくって
今年の5月に行くつもりだったけど、
結局、霧島の噴火を心配して行き先を熊本に変更した。

その時、もう、「じいじ」は天国に旅立ってたんだ・・・
牧場では、甘えて、くっついてきて、わずか数時間一緒にいただけだったのに
ずっと、心から離れない馬だった。

沢山の人に愛された「じいじ」
天国でもあの優しい眼をして幸せでいてね。
素敵な出会いをありがとう、じいじ!

眠るように亡くなった最後の様子は
霧島のホーストラストのブログに載っています
http://horsetrust.blog93.fc2.com/blog-entry-87.html#comment

寝転がる馬

2011-05-30 22:44:42 | 
前回書いた由布院の外乗で乗った白馬の「しゅうまい」、
実は、途中の平らな尾根で休憩したとき、いきなりゴロンゴロンと寝転んでしまった。

このときの私の動作は機敏だった。
「しゅうまい」が前足を折りたたみ、右半身を下にして横に寝転んだその時、
私は右足が地面に着くやいなや、
左に飛び上がり、横になった馬体の左側を飛び越えて
一切馬に触れることなく、反対側に降り立った。
その頃には「しゅうまい」は背骨を軸にして、
右に左にゴロンゴロンと砂浴びをしていた。

天気のいい日、馬場がふかふかな時、
馬は結構ゴロンゴロン寝転ぶのが好きだ。








私の行っているクラブには
馬場で寝転ぶ常習犯がいる。障害馬クリちゃんである。
レッスン中に隙をみては、あっという間に寝転ぶクリ。
その度、乗っていた人がこかされたり、鞍を傷だらけにされるのを何度も見た。

5月の夏日になった土曜日。
その日に私が乗る馬がクリちゃんだった。
クリとは、何か、そりが合わない。
合わないって言ってるのに、嫌がらせのようによくあたる

絶対寝ようとするのはわかっていたので、
障害を1頭づつ飛ぶ順番待ちの間じゅう
決して前足を折り曲げないようにと、頭を上げさせ、
話しかけたり首筋をポンポンたたいて、乗り手に意識を集中させていた。

なのに、なのに、なんということでしょう
クリは後ろ足から座り込み、横になったのです。
今回も、湯布院での「しゅうまい」で身に着けた機敏な動作で馬体から避難すると同時に
「許されへん
と、怒りにかられた私は、クリにゴロンゴロンする暇を与えず、直ちに
起きんかい」と引き起こしたのである。
小ぶりなクリは、私の剣幕に恐れをなしたのか、すぐさま起き上がり
私の鞍は、無事傷つくことなくレッスンに復帰できたのです。

その様子を見ていた指導員さんに
すぐ起きたね~と褒められた
クリはもうこりごり、そう思っていたのに、次の週、またクリだった

被災馬支援

2011-04-27 23:47:48 | 
思えば東日本大震災の被害の大きさは、津波によるものが大半
大津波は、その及んだ範囲の全てをなめつくし
震度7の地震を生き延びた人や家畜を容赦なく襲っていった

何とか助かったものの馬や牛、犬や猫達の多くが放置されてしまった
決して見捨てて置き去りにしたわけではなく、
断腸の思いで残さざるを得なかった飼い主の思いはどんなであろう・・・

そんな馬達を何とか助けたいとの思いが
多くの活動を生んでいる。

NPO法人「引退馬協会」では、被災馬の本格的な支援をおこなっていて、
運営するサイト「被災馬INFO」では、
被災した馬達の引き受け支援や、情報収集、救助などの活動を見ることができる。
被災馬支援基金も設置されている。

http://www.rha.or.jp/hisaiba-info/

ぜひ、一読して欲しいです。


ほんの少しでも支援を

2011-03-28 00:53:37 | 
仙台のクレインでは、55頭の内37頭が無事で良かったです。
でも、他の乗馬クラブでは、もっと悲惨な現実を迎えています。

もちろん、多くの被災者の方々がぎりぎりの生活をしている中で
人への支援が最優先。
わかっているけど
せっかく助かった馬達へも、ほんの少しだけでも支援をしてあげることが出来ないかと・・・

そんな思いから
馬を支援する義捐金のブログを紹介します。

http://ameblo.jp/yukotakemiya/entry-10842389219.html

横浜のアバロンヒルサイドファームのブログで、
被災したベルシーサイドファームの現地でのとてもつらい現実を伝えてくれています。
馬って・・・
あの優しい目、あのお茶目な仕草、何より心を癒してくれる大きさ。

どうか、少しだけでも、馬達への支援をよろしくお願いします。

初めての街頭募金

2011-03-18 22:53:55 | 
東日本大地震の被災地に向けて
大阪にいながら、今、出来ることってほとんど無いけど、
今日の夕方、生まれて初めて、
募金箱を持って駅のコンコースに立った

市役所の街頭募金に参加して
30人くらいが、いくつものグループに分かれて、
私は、募金のプラカードを持つ人と
拡声器で通行人に呼びかける人と一緒に立った。
最初は気恥ずかしくて、
「よろしくお願いします」
「ありがとうございます」
が、なかなかはっきり言えない。

でも、そうしている間にも
すごく沢山の人が募金してくれて、びっくり
6時過ぎと少し早かったので
子供から大人まで、お勤めの人、学生、買い物客、バスの乗客、
いろんな人が財布を取り出しながら、近づいて来てくれる。

小さなお子さんがお母さんから渡された硬貨を入れてくれたり、
小学生達が何人もわざわざ募金するためにこちらまで回ってきてくれたり、
「寒いけど頑張ってください」と励ましてくれた人、
千円札を入れてくれた人も多かった。
中には、両手で抱えるほどの500円硬貨を入れたビニール袋を渡しながら、
「孫にやろうと貯めていたけど、送ってあげてよ」
そう言った男性もいた
本当にありがとうございました。

終って片付けていると
アルコールの臭いをプンプンさせながら近づいてきて
「払いたい奴は銀行や郵便局から振込みするんや、こんなことしやがって」
とからんできた男の人がいた
沢山の人から暖かく優しい気持ちをもらった後だったので、
なんとなく、すごく可哀相な感じがした。

東北巨大地震

2011-03-14 00:13:49 | 
東日本巨大地震の被災者の方々にお見舞い申し上げます。

ニュースで馬が流木に挟まれていて
それを助けようとしている人達の映像を見た
その背中には「CRANE」の文字。

仙台には2箇所のクレインがある
乗馬クラブクレイン仙台泉パークタウンと乗馬クラブクレイン仙台海岸公園で、
両方とも営業停止している(当たり前か・・・)。
このうち、クレイン仙台海岸公園は
仙台市の若林地区、津波が遡った名取川のすぐ近くの海岸沿いにあって、
何度も津波が押し寄せる映像が流された地域にある

45頭いた馬達の安否はまだ不明
噂では20頭余りが助かったとか、でも正確な情報じゃない
TVに映っていた馬は、鹿毛のジョグじゃないかって書き込みを見た
救出されたけど、
怪我が心配
1頭でも多くのが助かっていますように

クレインでは
全国のクレインから応援スタッフが救援に向かうらしいけど、
現地に入れるんかな
とにかく、馬達も助けてあげて欲しいです