刻しるべ

乗馬クラブでは落ちこぼれ。でも馬が大好き。馬といるだけで幸せなMy乗馬ライフ

オルフェーブルのラストラン

2013-12-31 16:46:43 | 
2013年12月22日、1泊2日で沖縄に行った。

そう、この日は今年最後のG1レース、今年の人気投票で選ばれた馬たちによる有馬記念の日!
競馬はでよく見るけど、馬券はめったに買わない
でも、今年の有馬記念は、
あの、オルフェーブルが出る

オルフェーブルはとってもとっても大好きな馬だ
陽光を一身に集め、たてがみと尾を金色になびかせながら走る
それはそれは美しい光り輝く黄金の馬


初めて見たときから、忘れられない

そのオルフェーブルの引退レースだから、当然馬券を買った
それも、大奮発して1万円も!
オルフェーブルの相手の軸は葦毛のゴールドシップ
1番人気と2番人気の馬なんで、配当は少ない。
でもいいんだ、何しろオルフェーブルの引退レースなんだから

当日、那覇空港に飛行機が到着したのは12時過ぎ
レンタカーを借りて、沖縄本島北部の本部にあるホテルに向かった
ナビの到着予定時刻は4時。
実際のドライブでは、ナビより30分は早く着くから、3時45分のレースには十分間に合う
・・・と思っていたら、ナンと、有馬記念のスタートは3時25分

ぎょえ~っ
なんくるないさ~とのんびり走る沖縄ナンバーの車をどんどん追い越し
それでも、高速を出たら、すでに3時10分前
ナビの到着時間は3時40分
チェックインの手間を考えると、3時15分には着きたい
なんくるないさ~~とテロテロ走る地元の車の間を
前が開いた、一気に前に出るぞ~とか叫びながら
縫う様に走って、ホテルに3時10分に到着

やったあ~間に合った、ホッ、
なのにフロントの説明がメチャ丁寧!
「朝食は8時くらいが一番込むので、10時までやってますから9時くらいでも大丈夫です」
「そうですか、わかりました」にっこりと答えながら、カウンターの下では足で蹴りを入れていた
飛ぶように10階の部屋に飛び込み、
バルコニーから広がる東シナ海の青い海、青い空には眼もくれず
TVをつけた。
ちょうど本馬場に入ったところ。
カメラが捉えたオルフェーブルを見た瞬間、
しまったと思った

画面の中のオルフェーブルは
太く逞しい首、その下の胸筋は大きく2つに割れて盛り上がっている
なんという筋肉、他の馬と全然違う
堂々とした別世界の存在、そう見える
ああ~こんな馬が勝たないはずがないやん

・・・実は、私は、てんで白い馬に弱い
白馬がいるだけと、どうしてもそれに乗りたいし、眼が離せない
というわけで、馬券を買う時になって、
実は、葦毛のゴールドシップを1番にオルフェーブルを2番の軸にした馬券に変更したのだった
でもTVの中の彼は馬格が違う・・
そう確信した

結果は
4コーナー手前からぐいぐい前に出てきたオルフェーブルが
直線でも宙を飛ぶように伸びて、2着に8馬身差をつけて圧勝


馬自らが、走る喜びを全身からほとばしらせながらゴールを駆け抜けた


馬券の方は、元は取れなかったけど、そんなことどうでもいい、
この馬のラストランを見ることができて、ほんとうにハッピーだった

天翔る金色の馬は
北海道の社台でスタリオンになる
いつか会いに行きたい



今回の沖縄での馬ネタをもう一つ

2日目、世界遺産の今帰仁城(ナキジングスク)に行った

ここは13世紀に造られ、1416年に滅ぼされた城郭で
くねくねと続く高い石垣で、本丸や祭事の広場、女官達のエリアなどが区切られている
その中に「大隅」といって、馬を飼い兵馬を訓練した場所の跡が残っている

そこを見下ろしながら、当時の様子を想像してみると楽しかった

現在の沖縄の乗馬クラブに来るのは、
やまとんちゅーばかりで、うちなーんちゅ(沖縄人)はあまり馬に興味が無いって聞いてたので
沖縄でも、昔は馬が身近にいたってことが
ちょっと意外な発見

入口の平郎門から入ると、早くも寒避桜が開いていた 
やっぱり冬は沖縄が暖かくていいなあ

来年は午年、真面目に精進して馬生活を充実させたい
ちなみに、沖縄語の「なんくるないさ~」は、
単なる「どうってことないさ~、どうにかなるさ~」という意味ではなく、
「精一杯やれば、あとは何とかなるもんだ」ということらしい。
目標を持ってみようかな