AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。今日はノミについて

2017-08-06 17:43:49 | 病気について
ARどうぶつ病院の盛田です。
ここ数日はジメジメした暑い日が続きますね。


こんな日には彼らの活動も活発になります。
そう、ノミちゃんです!
今日はノミについて考えましょう!!

先ずは生態から
ノミの成体は約1.5~3㎜程度。感染している動物のおなかなどよく見れば体を走っているのは見えます‼
通常ネコやイヌ、ヒトを刺すノミはネコノミで、哺乳類全般に感染します。
イヌのみやヒトノミもおりますが、彼らは犬だけとか、ヒトだけとか選り好みするので、最近は見かけなくなってます。
そして、暗いところが好き。動きは結構素早く、数メートルなら1分もかからず移動できます。
ジャンプ力も脅威の15~30㎝(垂直方向)、一回の跳躍で10㎝程進むこともできます。1mなら約10回の跳躍…人の服にくっつくのもそれほど難しいことではないことはお解かりいただけますでしょうか
乾燥には弱いですが、湿気があれば低温状況下でも数か月生きられます( ;゚Д゚)
(冬だからノミはいないと安心はできないのです)

ノミは温度が25度くらい、湿度が65%くらいがちょうどよい環境のようで、この環境下では卵から大人になるまで18~21日と言われております。ハツカネズミとおんなじですね( ´艸`)
でも、繁殖力は比ではありません。成ノミのメスは一日平均30個程度の卵を産み、生涯通して考えると1匹で500個前後の卵を産むのです( ;゚Д゚)ノ
500個の卵が20日前後で成虫になると考えたら2~3か月で…
と恐ろしい事態になることが容易に想像できます😓



バイエル薬品株式会社様HPより http://www.bayer-pet.jp/

次はノミによる症状や病気について
ノミは動物から吸血する際に血液を固まりにくくするため分泌物を出します。
これがアレルギー源となり『ノミに刺されると痒くなる』となるのです。
なので、体がアレルギー物質と認識していない間はノミに刺されても痒くなりません。
痒みが出てくるのは体がアレルゲンを認識した後なので、場合によってはノミに感染してから数か月後に皮膚炎が起こることもあります(そのころには家中にノミが大繁殖…)
ノミアレルギー性皮膚炎という状態はノミが寄生してから時間がだいぶ経った後に起こる可能性もあると覚えておいてください



また、皆さんご存知の瓜実条虫(サナダムシ)もノミと動物達の間で生活環がまわっています。
つまり、サナダムシが猫ちゃんやワンちゃん、人に感染していた場合はノミが必ずいると(もしくは居た)と考えられるのです!!
サナダムシは卵の状態でノミの幼虫に入り1か月で動物に感染できるまでに成長し、ノミが人間やワンちゃんの口に入って(( ゚Д゚)‼)腸管に寄生し、約1か月で片節(卵が詰まっている虫体の一部)が便の中に出てきます
なので、サナダムシが出た場合、1か月以上前からノミに感染していた証明にもなるのです(-_-;)
その他猫ひっかき病の細菌を媒介したり、ペストを媒介するなど、ノミは色々な感染症を媒介する敏腕ブローカーといっても過言ではありません



前述したようにノミは移動能力も高く、二酸化炭素がある方向(呼吸している動物の方向)に向かって進む傾向があるので、「うちの子は散歩に行かないから」とか、「近くに草むらや公園はないから」などといった状況でも、家の近くにノラ猫ちゃんが居たとか、ネズミがいたなどあれば、野良ネコちゃんから落ちたノミがペットや家族のいる家の中に侵入することは十分考えられます。

混合ワクチンや狂犬病などの予防接種と同じようにノミ予防に関してもペットが快適な生活を送るためには必要な予防のひとつだと思います。
定期的なノミ・マダニ予防については次回のブログにて書いていきたいと思います。
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