朝晩の寒さが厳しくなり、ワンちゃんのお散歩も大変になってきたなぁと感じております。
本日はペットの食事について考えたいと思います。
というのも、ご飯に対しての質問は非常に多く、また、ご飯のあげ方により病気が悪化することもあるからです
ご飯の与え方でよく言われているのは
3ヶ月齢くらいから成長期は1日3食、その後は1日2食(日本犬は1~2食)
かと思います。
このよく言われた習慣は特に悪くはないと思います。
ですが、なぜこれでよいのでしょうか。
筆者が思う理由としては、
仔犬・子猫は成長期には必要とされる栄養が多い一方で食事を食べるための消化をおこなう器官が成長していないからだと考えております。
つまり、1回にからだの中に入れられる食事の絶対量が少ないため、回数を分ける必要があるということです。
この話を突き詰めると、成犬や成猫にも1日3回以上与える必要が出てくる可能性が出てくるのは理解できますでしょうか
例えば、病気で食事量を多く摂ると嘔吐してしまうとか、胃腸の手術をして一度にあまり食事をたくさんあげられないとか、老犬や老猫で1回の食事量が少なくなってしまった仔、長期間の病気で食事の量が少なかった仔など。
考えれば食事量とは体を維持するのに必要な食事の量なので、個体差や食事の与え方は決まりはないのではないかと思います。
1日の栄養摂取量と食生活による生活習慣病が防げることが出来れば、成犬が1日4食でも問題ないのではないでしょうか。
ただ、食事を食べないから捨てるのはもったいないと、半日間食事を出しっぱなしにしているご家族も多いかと思います。
これは、衛生上あまり勧められません。
なぜなら、ドッグフードもキャットフードも温度・湿度・光によって腐敗したり酸化するため、封を開けたり、お皿にそのまま置いておくと食中毒の原因になってしまう可能性があるのです。
なので、
①封を開けたドライフードは冷蔵庫で保管する(最長でも1か月)
②食べ残しは2-3時間程度で廃棄する
③缶詰(水分量が多いため腐りやすい)は開けたらその日のうちに消費する
のが重要となります。
食欲があまりなく、1回の食事量が少ない場合は3時間程度経ってからまた少し食事をあげるとよいかと思います。
また、食欲が回復してきた動物にいっぺんに食事をたくさん与えると消化管の動きがまだ弱く、胃の中に長時間残ってしまったり、消化管が痙攣して吐いてしまうこともあるので要注意です
食事を増やす際はどんなに調子がよさそうでも前日の2割を超えないようにと考えてます。
また、この話は水などの液体成分にも当てはまると思いますので、飲水量が増えた場合も1回に与える量は少なくして、1時間程度休んでからお水を与えるなど工夫が必要かと思います。
もし、
『少ない水分だと脱水してしまうか心配』
と思われる方
脱水が心配でしたら、近くの動物病院の先生に診てもらいましょう。
程度にもよりますが、消化管が弱っている仔にたくさん飲水してもらうより、点滴の方が良いと筆者は考えます。
蛇足となりますが、ネコちゃんのご飯について、筆者自身は水分量の多いご飯を与える方が尿量が増えるため尿石症予防や腎臓機能に負担をかけにくいと考えております。
勿論ウェットフードは歯に付着する率が高いため、ドライフードを食べている時よりも歯垢は付き易くなりますが、歯磨きを日ごろから行うことにより歯石の付着はある程度抑えられます(歯磨きについては以前のブログを参照ください)。
また、手作り食に関しては賛否両論ありますが、栄養バランスを考えたうえで作る暇がある方は手作り食を与えるのもよいかと思います。
ただ、一方で市販のフードを一切食べない仔に育ってしまい、年を取った際に食事で病気をコントロールできないようなことにならないよう若いうちからドライフードやウェットフードも慣れたほうが良いと考えております。
食事は生き物の体を構成する原料ですので、与え方や食事内容は気を付けて、日々健康に暮らしてほしいですね
本日はペットの食事について考えたいと思います。
というのも、ご飯に対しての質問は非常に多く、また、ご飯のあげ方により病気が悪化することもあるからです
ご飯の与え方でよく言われているのは
3ヶ月齢くらいから成長期は1日3食、その後は1日2食(日本犬は1~2食)
かと思います。
このよく言われた習慣は特に悪くはないと思います。
ですが、なぜこれでよいのでしょうか。
筆者が思う理由としては、
仔犬・子猫は成長期には必要とされる栄養が多い一方で食事を食べるための消化をおこなう器官が成長していないからだと考えております。
つまり、1回にからだの中に入れられる食事の絶対量が少ないため、回数を分ける必要があるということです。
この話を突き詰めると、成犬や成猫にも1日3回以上与える必要が出てくる可能性が出てくるのは理解できますでしょうか
例えば、病気で食事量を多く摂ると嘔吐してしまうとか、胃腸の手術をして一度にあまり食事をたくさんあげられないとか、老犬や老猫で1回の食事量が少なくなってしまった仔、長期間の病気で食事の量が少なかった仔など。
考えれば食事量とは体を維持するのに必要な食事の量なので、個体差や食事の与え方は決まりはないのではないかと思います。
1日の栄養摂取量と食生活による生活習慣病が防げることが出来れば、成犬が1日4食でも問題ないのではないでしょうか。
ただ、食事を食べないから捨てるのはもったいないと、半日間食事を出しっぱなしにしているご家族も多いかと思います。
これは、衛生上あまり勧められません。
なぜなら、ドッグフードもキャットフードも温度・湿度・光によって腐敗したり酸化するため、封を開けたり、お皿にそのまま置いておくと食中毒の原因になってしまう可能性があるのです。
なので、
①封を開けたドライフードは冷蔵庫で保管する(最長でも1か月)
②食べ残しは2-3時間程度で廃棄する
③缶詰(水分量が多いため腐りやすい)は開けたらその日のうちに消費する
のが重要となります。
食欲があまりなく、1回の食事量が少ない場合は3時間程度経ってからまた少し食事をあげるとよいかと思います。
また、食欲が回復してきた動物にいっぺんに食事をたくさん与えると消化管の動きがまだ弱く、胃の中に長時間残ってしまったり、消化管が痙攣して吐いてしまうこともあるので要注意です
食事を増やす際はどんなに調子がよさそうでも前日の2割を超えないようにと考えてます。
また、この話は水などの液体成分にも当てはまると思いますので、飲水量が増えた場合も1回に与える量は少なくして、1時間程度休んでからお水を与えるなど工夫が必要かと思います。
もし、
『少ない水分だと脱水してしまうか心配』
と思われる方
脱水が心配でしたら、近くの動物病院の先生に診てもらいましょう。
程度にもよりますが、消化管が弱っている仔にたくさん飲水してもらうより、点滴の方が良いと筆者は考えます。
蛇足となりますが、ネコちゃんのご飯について、筆者自身は水分量の多いご飯を与える方が尿量が増えるため尿石症予防や腎臓機能に負担をかけにくいと考えております。
勿論ウェットフードは歯に付着する率が高いため、ドライフードを食べている時よりも歯垢は付き易くなりますが、歯磨きを日ごろから行うことにより歯石の付着はある程度抑えられます(歯磨きについては以前のブログを参照ください)。
また、手作り食に関しては賛否両論ありますが、栄養バランスを考えたうえで作る暇がある方は手作り食を与えるのもよいかと思います。
ただ、一方で市販のフードを一切食べない仔に育ってしまい、年を取った際に食事で病気をコントロールできないようなことにならないよう若いうちからドライフードやウェットフードも慣れたほうが良いと考えております。
食事は生き物の体を構成する原料ですので、与え方や食事内容は気を付けて、日々健康に暮らしてほしいですね