ありがとう、新庄。

９２年、確かオマリーの欠場で出番が回ってきて、最初の打席でいきなりホームランを打ったんだっけ。横浜戦、あ、当時は大洋か。懐かしいなぁ。
あの年、絶対優勝できると思ってた。シーズン終盤のデーゲームの広島戦、ダイビングキャッチのファインプレーの後に、大野投手からサヨナラ２ランをかっとばして、お立ち台で言った。「優勝します！」
・・・できませんでした（笑）。
そういえば、お立ち台で「明日も勝つ！」と新庄が言うたびに連敗してたっけ（笑）。

新庄にまつわる思い出は数え切れませんが、私が一番好きな新庄のプレーは、外野からのレーザービームでした。サードにランナーがいるとき、「センターにフライ上げろっ！」と念じてました。たまに力入りすぎて大暴投！なんてこともあったけど、センターからの矢のようなバックホームでランナーを刺すときのあの快感はたまらなかったなぁ。守備であれだけわくわくさせられる選手はそうはいないと思う。

ヒーローインタビューでの引退宣言は、いかにも新庄らしい。なんでこの時期に？という声もあるけれど、本人がいろいろ思い悩んだ末の結論だったと思うから、私は否定しようとは思いません。これまでの言動から、自分勝手な破天荒に見られることもしばしばあるけれど、新庄ほどファンや球界全体のことを考えてくれて、しかもそれをあっけらかんと実行に移せる選手はいないと思う。決して思いつきなんかじゃなく、常に周りのことを考え、気を遣って、でもそれを感じさせずに行動してきた。だからこそ、あんなにたくさんの人に愛されてきたんじゃないかな。
「これからはパリーグの時代です！」。日ハムの入団会見で新庄はそう言った。本当にその通りになったね。やっぱり新庄はパリーグに行ってよかった。阪神にいた頃よりも、輝いていた気がする。

５月に甲子園での日ハムとの交流戦に行く予定です。そこでしっかりと新庄の姿をこの目に焼き付けてこようと思います。今年も「オレを育ててくれたこの球場に感謝打法」でホームラン打ってくれたらいいな。


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