白鳥 2022-11-20 09:42:06 | 日記 白鳥や揃い法被の野菜売り季語 白鳥 カモ目カモ科ハクチョウ属の鳥。アジア北方で繁殖し、日本に渡来して湖沼や海湾で越冬する。越冬中も家族関係は続く。色や大きさ、飛翔や遊弋の姿もよくをもって、古来より特別視されてきた。歳時記抜粋。 掲句 白鳥との取り合わせの句。近くの沼に連日、数百の白鳥が飛来してくる。休日には近郷近在の人々がそれを見に来る。その人々を目当てに当地の農協職員とか、関係業種が安値で野菜を売っている。初冬の風物詩。
山茶花 2022-11-19 08:40:59 | 日記 山茶花やゆっくり通る車椅子季語 山茶花 ツバキ科。椿に似るが椿より小ぶりで、晩秋より初冬にかけて紅色あるいは白色の五弁の花をつける。葉は常緑色で艶がある。暖地では山野に自生もするが庭木や生垣にも利用されている。花弁が地面に散り敷いたさまや寒風にはらはらと散っていくさまは寂しいなかにも風情がある。掲句 山茶花の咲いている住宅地の道や公園の中を、小春日の光を浴びながら散歩している人が多くなった。車椅子の人も目立つこの頃である。
花八つ手 2022-11-18 14:59:05 | 日記 雨音のいつしか変わり花八手花八つ手 季語 八つ手の花の傍題 八つ手はウコギ科の常緑灌木。暖地では山林に自生するが、庭木にも多く用いられる。2mほどの高さに達し、葉が七つから八つに裂けた掌状であることからその名があり、別名「天狗の羽団扇」とも称される。初冬の頃、花茎が伸びて枝分かれし、その先に黄白色のごく小さな花を球状に付ける。冬ざれの住宅地を歩いていると、塀際や裏口の脇などに地味な花などをつけている。 歳時記抜粋。掲句 時雨の季節で何度もぱらぱらと降ってくる。その都度 八つ手の葉が知らせてくれる。確認のため窓を開けて外を見れば八つ手の花が微笑んでいる。というわけ。
七五三 2022-11-17 09:02:51 | 日記 泣き虫も今日はヒーロー七五三季語 七五三 七五三の祝の傍題。11月15日。数え3歳と5歳の男児。3歳と7歳の女児のお祝い。近世初期まで主として禁中・堂上に伝わっていた髪置・袴着・帯解くなどの諸行事などが江戸の民間に普及し、氏神へ詣でることで氏子の一員とみなされる行事へと発展した。当日の境内はめでたい絵を描いた千歳飴の袋を下げた子供たちとそれと負けないくらい着飾った両親・祖父母たちでにぎわう。歳時記抜粋。掲句 少子化の影響で子供の数が少なくなり、かっての七五三の宮参りの光景の賑やかさも見られなくなった。主役は勿論子供。子供たちの衣装に趣向をこらしたものもあり、第三者にも楽しいものもある。泣き虫の子供が漫画の勇ましい主人公の衣装を着けてはしゃいでいる光景を詠んだ。
しぐれ忌 2022-11-16 09:43:05 | 日記 恋の句の出番待ってるしぐれの忌季語 しぐれ忌は芭蕉忌の傍題。陰暦10月12日。俳人芭蕉の忌日。芭蕉は上方の旅の途中、大阪で客氏した(51歳)10月は時雨月でもあり芭蕉自身、時雨の風情を好んで、名句も多いことから、しぐれ忌とよばれている。掲句 恋の句は連句の中での一部。江戸時代には俳句はなく連句である。俳句は明治になってから使われた言葉で、連句の最初の句を指す。連句は575の長句と77の短句を交互につなぎ合わせた即興物語で、数人で創作される。中には百韻という延々と続くものもあった。芭蕉は36句で終わる「歌仙」という形式を作り出しそれを広めた。連句は4、5人で行われる。歌仙には月、花、恋、季節、時事、などを詠む場所が決められている。歌仙では恋の句は6句ぐらいで、誰もがそれへの投句をまっている。俳句ではいつでも詠めるのでご安心を。。