17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

牡丹

2015-05-23 20:59:56 | 日記
牡丹
 牡丹散りて打ちかさなりぬ二三片  蕪村
 美しき名前を首に牡丹咲く      拙


 ボタン園には豪華な花をつけた牡丹が、これまた豪勢な名前をつけられている。牡丹は中国北西部に
自生しているそうで、中国を代表している花らしく、画数の多い漢字で、美人らしい名前とか、神秘的なもの 神仏化したもの多いようだ。俗に名前負けという言葉もあるが、中には該当するものもあるかも。
下司の勘繰りか。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
牡丹 (願船)
2015-05-24 17:04:57
牡丹散りて打ちかさなりぬ二三片  蕪村

 何度読んでも美しい句だなと思います。静かな動きを感じます。そして動きの完結した後の絵画的表現は蕪村ならではのものだと思います。自分もこのような表現方法を見習って作りたいものです。

   美しき名前を首に牡丹咲く   阿部

 牡丹の散り様を詠った蕪村の句に対して、阿部句では咲いている牡丹を詠っている。一読して美しい名前のプレートが茎に吊りさがっている景が浮んでくる。『ボタン園には豪華な花をつけた牡丹が、これまた豪勢な名前をつけられている。牡丹は中国北西部に自生しているそうで、中国を代表している花らしく、画数の多い漢字で、美人らしい名前とか、神秘的なもの 神仏化したもの多いようだ』という作者の説明を読ませてもらうと、「美しき名前」の由来がより明らかになる。この句が詠っている牡丹は中国種の豪華なものであり、その名前も中国流の華麗なものであるようだ。今を盛りと咲いている牡丹を謳歌するような句であるが、これに続けて蕪村の前句を味わうと、美しくもあわれな命の姿がしみじみと分るような気がしてくる。
 
返信する
有難うございました (阿部)
2015-05-25 16:57:51
願船さん嬉しいコメントを有難うございました。
色即是空の世界までは気づきませんでした。牡丹は燃えるときも上品だそうですね。(まだ見たことはありません。
)
返信する

コメントを投稿