中国「外相会談したい」日本「わかりません」

時々、孔泉と王毅の動向だけををひたすら追いまくるブログに模様替えしようかなあ、と思うときがありますが、テレビでのアニメ放映などが終わるとキャラクターグッズが売れなくなるのと同様に、2人が異動しちゃうと続けられなくなるので、その誘惑を抑えています。

なぜこういう話をするかというと、今日の外交部定例記者会見のお当番は劉建超だからです。つまらん。

それにしても外交部の更新の遅さは何とかならんもんでしょうか。待てないので、全然使ったことのない中央政府のサイトに行ってみました。文字がでかいし、ページに分かれてるので使い勝手がいいですね。

記者:11月4日、中日外相が電話会談をしたと聞いているが、内容は教えてもらえるのか。中国は現在、APECやその他国際会議で、外相もしくは局長クラスの会談を考えているか。

劉建超:電話の件についてだが、まだ聞いていない。現在、中日関係は困難に直面しているが、この責任は中国にはない。日本は、歴史問題に正しく対処すると言う約束を実際の行動で果たすべきであり、二度と中国人民及び被害国人民の感情を傷つけるような事をしてはならない。これは中日関係改善と発展の必要かつ重要な条件である。

両国外相がAPEC期間中に会談するかについてだが、私は情報を持たない。(ソース

初耳です。どこの記者でしょうか。ていうか延期なんでしょ。

日本政府が外相会談を希望し、日中関係の改善を図ろうとしているという、NHKのニュースを引用した記事が中国で出回っています。日本での記事は削除されていますが、NHKも報道したことはしたようです。他のメディアからそういう話亜g出てこないのは置いておくとして。

この記事は、APEC期間中の外相会談について韓国の[検討していない→検討中→開催合意]と態度がどんどん軟化しているも報じており、やる気を示唆してます。(ソース

安倍官房長官や麻生外相とも対話…中国が意欲示す
 中国共産党対外連絡部の劉洪才副部長は3日、参院議員経験者らが参加した日本からの訪中団(団長・及川一夫元参院議員)と北京で会談し、小泉首相の靖国神社参拝を批判した上で「日中関係の友好的強化を期待する。今度の内閣とも、安倍官房長官や麻生外相を含め友好的な対話を行っていきたい」と述べた。

 訪中団関係者が明らかにした。

 これは、日中首脳会談の可能性への言及を避けながらも、ハイレベルの政治交流への意欲を示したものだ。(ソース

さっきの質問といい、NHKのニュース引用といい、この記事といい、中国は外相会談をしたがってるようですねえ。

それに対し、11月4日の麻生タンはこれ。

(問)APECの場では日中の外相会談は予定されているのでしょうか。

(外務大臣)わかりません(ソース

終わり。放置プレイですか。就任記者会見でもその他大勢の扱いだったように、日中関係ってあんまり重視されてないんですね。まあ、向こうが延期したんですから、向こうがこちらの日程に合わせてもらわないと。こっちも中国だけと会うんじゃないんだから、そんなに暇ではないよ、と。

とりあえず、日中関係を積極的に改善したがっているのは中国のほうみたいですね。


追記(11/09/20:04):すいません。日中外相の電話会談は日経が余裕で報じていました。

日中外相が電話協議、関係改善で一致

 麻生太郎外相は4日、中国の李肇星外相と約15分間電話で協議した。麻生外相からかけたもので「様々な問題があるが、協力関係を築き日中関係発展に共に尽力したい」と述べ、小泉純一郎首相の靖国神社参拝でこじれる日中関係の改善に意欲を表明した。李外相は「歴史をかがみとし未来に向かう精神で麻生外相と共に誠心誠意努力したい」と語った。(ソース

麻生タソ、自分から電話しておいて、「わかりません」ですか。

劉建超は劉建超で、知らねえってのも「中国国内では報道されて無いので、知らない事にしておいてください」という意味ですね。いや、ボカしておきたいんでしょうけど。

で、今日新華網で「小泉首相、中韓との関係改善に努力」なる記事を発見。今のところ日本語のメディアで報道しているのは、今のところCRI(北京放送)だけなんですが。この仕事の早さは、やる気の表れと見るべきでしょう。
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王毅閣下は文化の日も工作活動

王毅も地味に工作活動してるみたいです。3日、文化の日は防衛大学校で日中関係や母国の軍事費について講演したそうです。

中日両国はともにアジアの大国であり、国内総生産(GDP)は東アジア全体の83%を占め、人口は70%を占める。

国連ミレニアム開発目標の実現、気候変化、伝染病対策、アフリカの発展、石油価格と為替レートの安定、軍縮、中東の和平プロセス、文明対話などの問題において、中日両国には共通の利益が多く――

中国の軍事予算の審議・承認は全国人民代表大会(全人代)に委ねられており、(軍事予算は)公開された透明なものだ。

笑うところはこの辺(ソース)ですが、人件費の格差を無視して、中国の軍事費は日本の3分の2とか言ってるのは、恥をかくだけなのでいい加減止めたほうが良いかと。

ところでこの写真は何?

http://news.sina.com.cn/c/2005-11-03/03567341226s.shtml

防衛大学で「世界反ファシズム戦争勝利60周年記念」とか書いてある垂れ幕掲げたて公演してたんですか、この人。その前にはもちろん抗日戦争勝利という名の妄想が書かれてるんでしょうね、やっぱり。
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李登輝訪日も国家機密化か

3日の中国紙、李登輝の李の字もないよ。

「あのような中日関係に悪い影響しか与えない人間を、日本が訪問を許す事がないよう、日本は間違った選択を取ってまた中国人民の感情を傷つけないよう望む」とか何とか孔泉が言うのを楽しみにしていた、外交部の定例記者会見ですが、なんと李登輝についての言及がありません。テキストがやけに短いのでおそらくなかったことにされていると思われますが。

先月17日に行われた小泉首相の靖国神社参拝は、超速報体制で臨んでいたのに、この違いは何?王毅よ、御注進が足りんぞ!10分おきに電話を掛けまくれ!"戦争メーカー"が訪日するぞ!

香港も揃って無視。探した限りでは大公報が"李登輝来年4月に再来日の可能性"と題した記事を披露しているだけです。

台湾前"総統"李登輝は、今日出席した「日本李登輝学校台湾研修団」の卒業式後に、来年4月の東京訪問を示唆し、「計画はしているし、行きたい。しかし他人が行けとか行くなとかではない」と話した。(ソース


これだけ。それに引き換え見よ、台湾のこのはしゃぎっぷりを。

 李登輝氏、来年4月に東京訪問か?「周りが行かせてくれるか」(東森新聞報)
http://tw.news.yahoo.com/051103/195/2hlmv.html
 李登輝氏、来年四月に訪日予定(中央社)
http://tw.news.yahoo.com/051103/43/2hl5k.html
 日本メディア:李登輝、来年4月に訪日と明かす 日本の親台閣僚「訪日の良い機会」(台湾日報)
http://tw.news.yahoo.com/051103/46/2hiwh.html
 李氏:「李登輝訪日に好機」日本の親台閣僚
http://tw.news.yahoo.com/051102/43/2hhlq.html

奥の細道に行きたい、第三次小泉内閣を評価している、派閥の時代は終わった、麻生新外相には日本独立外交を期待、などなど。

さて、突然アンタッチャブルな話題になったのは何故か。まだ半年先だからとしても、完全無視する理由にはなりませんよね。まさか扱う価値なし?昨年末にアレだけ騒ぎ、日本の主権に関わるビザ発給に口を出し、報復措置をチラつかせたのは記憶に新しいところ。

細田官房長官が「李氏訪日は日中関係に影響なし」と発言したり、日本はあまりに相手しなさ過ぎました。ごめんね、勝手に騒がせて。ましてや第三次小泉内閣の布陣では、圧力が圧力になりません。抗議してもスカされたら終わりです。

昨日も書きましたが、台湾人はノービザなので、日本が入国を拒否する理由は「台湾独立を助長する危険人物を入国させる事は、日中関係にダメージを与える」といった、去年使って何の役にも立たなかったモノくらいしかありません。えーと、ノービザの国からの観光を、政治的な理由で阻止した例ってあるんですか?

李登輝氏がおもしろい時期といったのは、ノービザ化で中国が手を出せなくなった時期、という意味なんでしょう。前2回はビザ発給でもめましたから。

このタイミングでの燃料投下を許すとどうなるか、エラい人はよく分かっているようです。

とりあえず「李登輝歓迎」と記事のアドレスをあちこちの掲示板に貼り付けてみましたが、やはり瞬殺でした。
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章子怡じゃなくても逃げたくなる中国

半年前から訪日予告するなんて、おじさんも人が悪いなあ。

台湾人はノービザだし。だから台湾と中国で査証発給で差別するのはおかしい、と言ってたのかもしれませんね。ノービザだと事実上いつでも行かれちゃうし、ビザを出すか出さないかでクレームをつけられないので。どちらにせよ発給はするでしょうが。

おじさんは奥の細道と言いつつ、『武士道』の著者・新渡戸稲造の故郷である盛岡も訪れたいんでしょうねえ。平泉からちょっと道を間違えた振りして北進すれば、そこはもう盛岡。

ちょっと遠いけど、3日もあればたどり着けるでしょう。いや、別に車使ってもいいですし。行けば新華社から、軍国主義と武士道を絡めた記事が出てくるに10元。

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でも李登輝氏が中国や中国人を嫌がるのも分かります。

 チャン・ツィイーはなぜ後悔しないのか?

この女性の映画は全くいいと思わない。彼女の映画は張藝謀が監督していたが、どの映画でも、この女性の演技は平凡だと思うし、張藝謀の下を離れて私は見なくなった。

しかし最近、彼女が『Geisha/Memoirs of a Geisha』という映画を撮影したらしい。はじめはあるブログを読んでいて多くの人が憤然としており、みんな彼女の言動に心を痛めている。原因は彼女が中国人の尊厳を損ない、国家の威厳を失わせているからだ。

私はあまり信用していないが、恐らく言い間違えたのだろう。百度(掲示板やウェブサイトのポータルサイト)で検索してみて、すぐにブログが嘘を言っていないと分かった。検索したサイトで映画のスチール写真を多く見つけたものの、一糸まどわぬ姿で横たわる日本人の格好で、日本人に踏みにじられている彼女のものばかりだった。

報道によれば、一番良いシーンは日本で撮影されたらしい。撮影が終了し、みんな声を上げて泣いていたという。何を泣くのか?自身のいわゆる芸術にか、祖国の尊厳を捨てた事をか?自身の演技がまだ真に迫っていないからか?スチール写真を見よう。あれが迫真の演技でなければ、何をそう呼ぶのか?

日本人の中国における集団売春を言うならば、我々はあれら中国の売春婦達が金が無くてやむを得ずやった事だと言う。では彼女は?彼女は芸術を強いられたのか?いわゆる芸術のために、日本人の格好をして中国人を踏みにじり、しかも日本で公開され、全ての日本人に思う存分見せているのだ。

彼女は一人の日本人ではなく、全ての日本人に蹂躙されたのだ。彼女一人ではなく、全ての中国人が日本人に蹂躙されたのだ。中国人に恥辱を与えておいて、この女性はまだ中国人といえるのか。

この女性は、もう私は中国人ではない。日本の国籍を取得する事も考えていると宣言した方がいいと思う。さもなければ、祖国人民に謝罪し、演じている慰安婦の韓国人の女のように、先祖の墓の前で罪を認めよ。(ソース

うわあ。この内容が個人のブログだけでなく、ポータルサイトに乗っている時点で、中国はダメです。中国人はメンツだけで生きていると言っているようなもんです。

その内に言い出すだろうとは思っていました。何しろ中国国内での出演作品が少なすぎます。『英雄』、『パープル・バタフライ』、『Lovers』、『2046』くらいでしょうか。後はハリウッドと何故か韓国、そして『オペレッタ狸御殿』と本作で日本人役二連発です。しかも二作目は芸者。

芸者の中国語訳は"芸妓"で、芸をする娼婦という意味になります。そこに女体盛りやら金持ちの愛人やら、ネガティヴな情報ばかりを混ぜていますし、文章中に集団売春(珠海のアレ)が出てくるのも、この文章がエロい所にカテゴライズされているのも、芸者=娼婦と考えているからでしょう。

しかし、中国の映画界が中共の統制化にあることを考えれば、国外に仕事を求めたくなるのが心情です。

『鬼が来た!』(鬼子来了)で日本軍人の描き方を巡って国内上映中止、監督の姜文が7年間の活動停止をくらい、張藝謀も「貧乏ったらしい中国ばかり描くな」と批判を受けて以降は、やたらにきれいなだけの映画を連発しています。ワダエミが悪いんじゃないですよ。

大陸で人気のある歌手が、台湾か香港からしか生まれないのも同じ理由でしょう。アーティストを育てる土壌が無く、運良く育っても、海賊版が一向になくならず、アジアのマーケットで活躍するアーティストにとって、実入りへの影響も深刻な、魅力の無い場所です。この辺はあまりにも正論なので自分で書いてて寒気がしますが。

一番の問題は、日本への意味の無いコンプレックスが大きくなり過ぎ、本人を全否定している点です。だからこんな文章が堂々と出てくるのです。何でも戦争に結びつける思考回路を持った人間が、ただのツインタワーに軍刀を見てしまうのです。

趙薇(ヴィッキー・チャオって言うんですね)が日章旗だか旭日旗をあしらった衣装を身にまとえば怒り、彼女の評価は以来どん底です。「元々好きではなかった」とかほざいてます。あーそうですか、『還珠格格』はさぞかしつまらなかった事でしょう。(実際つまらなかったけど)

a-mei(張惠妹)が台湾国歌を歌えば出入り禁止にし、林志玲の両親が台湾独立派と聞いては怒りってのもありましたね。

後ろ二人は日本と関係はありませんが、政治が全てに優先されてしまい、肝心のアーティスティックな部分までを否定されてしまうような場所で、仕事をしたくなくなるのも分かります。ちーりんは台湾の親善大使ですから、まるっきり関係ないとも言えませんけど。いやあ、いい女だ。

主義主張は彼らの仕事となんら関係はありません。ジョージ・タケイがゲイでも私は応援しますが、中国人には残念ながら出来ません。それが"日本人の娼婦役"ですからなおさらです。今はまだですが、台湾の2人のように政治的に悪と認定されないとも限りません。脱出して正解でした。

チャン・ツィイーを中国から出させ、日本人の役を演じさせたのは、ほかならぬ自分たちなのに。李登輝氏が日本に憧れるのも、無理からぬ事です。


追記(11/09/01:02):憤青さんは「チャン・ツィイー氏ね」で1ヶ月ほど前から盛り上がっているようですが、なだめるような文章が出てきました。訳そうか、でも長いなあと2日ほど放置していましたが、【中国反日情報】で全文翻訳されていますのでどうぞ。

ここ2日ほど、どうも掲示板ブログに「抵制日貨はいいが、雇用は喪失するし自殺行為だぞ。よく考えろ」的な地下工作員らしき書き込みが目立ちます。一番うるさく、面倒な憤青対策が強化されているんでしょうか。
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エース怒涛の3連投

記者:小泉内閣の今回の人事から、中国は対中国、アジア政策に変化があると考えるか。

麻生外相は就任後の記者会見で、靖国神社以外に、「経済関係、若い人のサブカルチャーの文化交流等々を含めて、日中関係というのは、経済は勿論、総じて上手くいっているのではないでしょうか、基本的には。そういった意味の方が非常に大きな要素をしめていると、日中両国の国益を考えた時には、そこの所が一番強調されるべきところかなと思いますので、今の話等々はいろいろ相互に意見が違う事は確かですが、そういったところは今後ともいろいろ話し合っていく以外に方法はありません。」と述べたが、彼の話をどう評価するか。
麻生発言ソース

孔泉:小泉内閣の組閣でああいった人物が選ばれ入閣し、新内閣の今後の政策の方向を分析するという事について、私はコメントはしない。

麻生氏の談話は全文を読んでいない。しかし、質問については答えることは出来る。靖国神社問題は対話する問題ではない。日本が自身の約束を本当に果たすか、歴史を真剣に反省するか、平和発展の道を歩いているかと、日本が中日国交正常化で中国にした約束を、本当に果たすかという問題に関係してくる。

これは非常に重大な政治問題だ。我々は日本側が自身の約束を実際に果たし、歴史を本当に反省し、平和の道を歩み、口にしたことを実際の行動で表明し、中国人民やその他アジア国家人民、国際社会の信用を得るよう望んでいる。そして重ねて言っておくが、我々は中日関係を非常に重視している。どのような状況でも、この基本政策に変わりは無い。


記者:昨日、安部晋三新官房長官が「小泉首相と同様に、日本公民、そして政治家として靖国神社を参拝した事がある。またこれからも続けていく」とメディアに語っているが、どのように評価するか。

孔泉:何度も言っているが、靖国神社には第二次大戦のA級戦犯が奉られている。これら戦犯の手は、中国人民及び、アジアのその他国家の人民の血にまみれている。

こういったA級戦犯を奉った場所を参拝する意味は何か?日本の指導者は真剣にこの問題を考えるべきだ。アジアとその他被害国の国民感情にどのように対応するか、真剣に考えるべきだ。中日は国交を正常化させたとき、双方が達した共通認識と国交正常化実現の基礎を真剣に考え、中日双方が何度も言及してきた両国関係は、"歴史を鑑に、未来へ向かう"という基礎の上に作られたものという重大な問題を、真剣に考えなければならない。我々は日本の指導者が靖国神社に参拝に行くのは、断固反対であると何度も言っている。


記者:首相、外相と官房長官は靖国神社を参拝しないという慣例は、現在守られなくなっているのか

孔泉:我々は第二次大戦のA級戦犯が奉られている靖国神社に、日本指導者が参拝するのは断固反対である。日本指導者は良知をもって、多くの被害国国民の感情を考慮し、どのように国際社会とアジア国家の信用をどのように得るかを考え、断固として平和発展の道を歩むとした自身の約束を真剣にたすべきだ。


記者:大臣が靖国神社を参拝した事について、中国は反対をしなかったが、今後中国側はこの立場を持するのか。

孔泉:我々が日本指導者の靖国神社参拝に反対する立場は揺るがず、明確であり、変化はこれまでに無かった。


あなたの言う"日本指導者"とは誰の事か。首相、外相、官房長官を除いたほかの大臣を含むのか。

孔泉:現在重要なのは、あれらの人が日本の指導者である、あれらはそうではない、あれらの人は参拝に言っても良いという区別ではない。

問題のポイントは、靖国神社に祭られている第二次大戦のA級戦犯であり、彼らの罪はおびただしく、多すぎて挙げられない。日本指導者は何度も国際社会と被害国国民に歴史を反省すると約束してきた。彼らは本当に自身の約束を果たさなければならないし、被害国国民の感情を再び傷つけるような事をしてはならない。

中日両国の関係で言えば、日本側は中日国交正常化時に行った約束である、"歴史を鑑に、未来へ向かう"を厳格に守り、中日関係の政治的基礎を破壊してはならない。(ソース

まず、王毅は嘘吐き決定(何回目だろう)。

何度も目にした表現ばかりです。中日間で交わした3つの政治的文書を守れとは言いますが、靖国神社参拝がそれに違反しているとは言わないし、実際違反していないので言えません。

A級戦犯に関してはサンフランシスコ講和条約に先にサインしなければ云々する資格は無いので、発言に根拠が無いのも従来通りです。強く出ているようにも見えますが、言葉責めだけで実害なし(by岡崎久彦元駐タイ大使)ですね。

しかし誰でしょう。こんな質問をしているのは。

上海市は質問をしたのが誰か分かって良いなと書いたのは、「安部や麻生が靖国参拝してますけどどう思いますか」と聞いてるのは中国のマスコミか、日本のマスコミなのか分かって良いからです。質問の内容がどうも日本のマスコミ臭いのですが、これでは分かりません。

孔泉を焚き付けて日本の世論をより強硬にさせるという高等芸はできなさそうなので、純粋に言葉責めを引き出して"中国が反発している"記事を書きたい新聞社がいるんでしょう。

ともかく、中国が勝手に靖国問題を大きくして、自分の首を絞めまくっているのは確かです。"正義と人類の良知に対するに対する挑戦"ですし、上げたこぶしを下ろせば終わりです。対話するような問題とも言ってしまいました。せっかく"誠意を示した"のに。

逃げればよかった呉儀とは違い、動けない孔泉は聞かれればどうしても強硬な受け答えをせざるを得ません。「何度も言っているが」と最初に付けるのは、「もう何度も言ってるんだから勘弁しろよ。頼むよ」と言っているようにしか聞こえません。

「中央の政策を強く支持する」とだけ言えば、投資を引き出せる上海とは違って、言えば言うほどどんどん自国に失点を与えるのが、エースの痛いところです。勝手に四球を連発し、現在日本は打者一順で1番に戻ったところでしょうか。

ピッチャーを変えてもやる事は同じなので、この件では譲らないとは言ってもどんどん点を献上するしかないのです。
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