李登輝訪日も国家機密化か

3日の中国紙、李登輝の李の字もないよ。

「あのような中日関係に悪い影響しか与えない人間を、日本が訪問を許す事がないよう、日本は間違った選択を取ってまた中国人民の感情を傷つけないよう望む」とか何とか孔泉が言うのを楽しみにしていた、外交部の定例記者会見ですが、なんと李登輝についての言及がありません。テキストがやけに短いのでおそらくなかったことにされていると思われますが。

先月17日に行われた小泉首相の靖国神社参拝は、超速報体制で臨んでいたのに、この違いは何?王毅よ、御注進が足りんぞ!10分おきに電話を掛けまくれ!"戦争メーカー"が訪日するぞ!

香港も揃って無視。探した限りでは大公報が"李登輝来年4月に再来日の可能性"と題した記事を披露しているだけです。

台湾前"総統"李登輝は、今日出席した「日本李登輝学校台湾研修団」の卒業式後に、来年4月の東京訪問を示唆し、「計画はしているし、行きたい。しかし他人が行けとか行くなとかではない」と話した。(ソース


これだけ。それに引き換え見よ、台湾のこのはしゃぎっぷりを。

 李登輝氏、来年4月に東京訪問か?「周りが行かせてくれるか」(東森新聞報)
http://tw.news.yahoo.com/051103/195/2hlmv.html
 李登輝氏、来年四月に訪日予定(中央社)
http://tw.news.yahoo.com/051103/43/2hl5k.html
 日本メディア:李登輝、来年4月に訪日と明かす 日本の親台閣僚「訪日の良い機会」(台湾日報)
http://tw.news.yahoo.com/051103/46/2hiwh.html
 李氏:「李登輝訪日に好機」日本の親台閣僚
http://tw.news.yahoo.com/051102/43/2hhlq.html

奥の細道に行きたい、第三次小泉内閣を評価している、派閥の時代は終わった、麻生新外相には日本独立外交を期待、などなど。

さて、突然アンタッチャブルな話題になったのは何故か。まだ半年先だからとしても、完全無視する理由にはなりませんよね。まさか扱う価値なし?昨年末にアレだけ騒ぎ、日本の主権に関わるビザ発給に口を出し、報復措置をチラつかせたのは記憶に新しいところ。

細田官房長官が「李氏訪日は日中関係に影響なし」と発言したり、日本はあまりに相手しなさ過ぎました。ごめんね、勝手に騒がせて。ましてや第三次小泉内閣の布陣では、圧力が圧力になりません。抗議してもスカされたら終わりです。

昨日も書きましたが、台湾人はノービザなので、日本が入国を拒否する理由は「台湾独立を助長する危険人物を入国させる事は、日中関係にダメージを与える」といった、去年使って何の役にも立たなかったモノくらいしかありません。えーと、ノービザの国からの観光を、政治的な理由で阻止した例ってあるんですか?

李登輝氏がおもしろい時期といったのは、ノービザ化で中国が手を出せなくなった時期、という意味なんでしょう。前2回はビザ発給でもめましたから。

このタイミングでの燃料投下を許すとどうなるか、エラい人はよく分かっているようです。

とりあえず「李登輝歓迎」と記事のアドレスをあちこちの掲示板に貼り付けてみましたが、やはり瞬殺でした。
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