今さらながら、中国産って危ない

これも久々、暴動。

まず続き物です。確か当ブログでは扱っていなかったと思い過去ログを見てみると、やはりスルーしていたので簡単に経緯を。

浙江省長興県にある浙江天能電池有限公司が、20年に渡って付近の環境を汚染し、200人の児童の健康を破壊されキレた村人600人が工場を襲撃し工場労働者1000人を人質にとり、工場はあえなく生産停止。村人は当局に改善を要求しました。

梅州の大興炭鉱と同じく、当局は「村民の行動はいささか過激すぎる」と地元の税収を支える企業寄り。話し合いが行われたものの、「国家環境局の基準を満たしている」と強気の姿勢を崩さない企業とどこまで折り合えるのか、というところで続報が途絶えました。(リンク

 工場汚染が衝突の引き金に 村民100名以上が負傷
http://the-sun.orisun.com/channels/news/20050822/20050822020416_0001.html

というところで約2ヶ月たったおととい。二週間にわたった汚染の調査後に企業側は生産を再開。恐らく村側の同意なしか満足な結果を出すことなくの強制再開でしょう。そこで、数百人の村人が工場へ抗議に向かい、工場の閉鎖か移転を求め抗議活動を再開しました。

工場の入り口までたどり着いたところ、完全防備の警備隊1000人超えと衝突し、村人は投擲と棍棒で応戦、警備隊は催涙弾で追い払おうとします。双方から数百人規模の負傷者が出て、一部は拘束されてました。工場は警備員をさらに動員し、守りを固めてるなど、また以前の緊張状態に逆戻り。一部不満を持つ村民が、夜半に地元政府の弁公室を破壊したと言っているそうです。

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もう一つ。こちらも環境汚染に耐える河南省のお話。

 汚水の残した遺恨 4年で100人死亡
http://orientaldaily.orisun.com/srch_result/498588_btm.html
 河川汚染で湖北にガン病村現る
http://hk.news.yahoo.com/050820/12/1fs0f.html

河南省襄樊市翟湾村は人口3000人。この村に流れる白河は、「黒河」になっているとは村人の証言です。原因は上流の工場が排出する汚染物質。川には魚などおらず、掘った土も異臭がして、ここ数年は川の水を使わなくなったものの井戸水を飲んでも腹を壊すとか。地下に染み込んでますね。

調査の結果、湖北省疾病コントロールセンターは川の水は当然飲用には使えず、井戸水にフェノールが基準の4,5倍含まれていたことが分かりました。フェノールは染料でしたっけ。

この村では、この4年で109人がガンで亡くなり、ウチ70数名がまだ30代から50代、10軒に1軒の割合でガン患者が存在するというかなり危ない村です。

白河は湖北と河南の両省の問題であるため協議がもたれましたが、具体的な結果は出なかったとなっています。また、河南省新野件環境保全局は「昨年原因となった製紙工場を閉鎖したが、まだ一部の工場が生産を続けている」「法律が弱く、企業の環境汚染を発見しても、すぐにやめさせられない」と話しています。

上流の新野県には汚水処理施設が存在せず、すべて「白河」、いや「黒河」に垂れ流されているとの事。おいおい。

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という2つの汚染事件を踏まえて、下の記事をご覧下さい。

 中国産ウナギ カリフォルニア州が全面回収
http://hk.news.yahoo.com/050820/12/1frwu.html

カリフォルニア州が中国から輸入したウナギから発がん性物質のマラカイトグリーンを発見し、回収したというニュースがありました。生産されているのは、福建、江西、安徽。実は私はウナギのその美味さを知らずにこれまで過ごしてきたのですが、食ってみると意外と美味いんですねえ。もちろん、食べたのは国産ですよ。

というわけで、土用の丑の日に中国産を食べたと思われる方はご自愛ください。
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