モグリだ、ヤミ炭鉱だ

広東省梅州市興寧の鉱山事故の被害者が、123人に上方修正されました。やはり外地人が過半数を超えています。(リンク)。また、梅州市長と、梅州が直轄する興寧市の市長が、闇炭鉱を野放しにしていたとして職務を解かれました(リンク)。

興寧市長は先月の事故の際に「鉱山のエラい人は逃げたが、政府はまだここにある。絶対に2度目は起こさない」とカッコよく語っていたばかりの大事故でした。

こいつらが鉱山のエラい人と共にイケニエとなるんですね。現在65名の炭鉱職員が逃亡中。早く出頭しないと知らないよー、法的手段取っちゃうよーという当局の恫喝付きです。

今から山西省の炭鉱事故を振ろうとしているんですが、その山西でもモグリ炭鉱における死亡事故が7月30日、31日に起こっています。

30日に汾西県で2人が溺死。31日には原平市で一酸化炭素中毒が原因で亡くなった6人と合計で8人が死亡。すでに原平市政府と遺族の間で少なくとも20万元の賠償金が支払われています。お、ここでも相場適用。

で、山西省の話。8日に福建省福州でバスが爆破され、1人が死亡した事件について、昨日のエントリーで少しだけ触れましたが、同じ8日に山西省で連続して爆発事件が発生していました。自爆テロ風味ではありませんが。

午後2時。汾西県の炭鉱付近で爆発し、10人以上が死亡という通報がありました。実際は1人が軽傷を負っただけとのこと。この暑さで、発破用の火薬が自然発火したんでしょうか。

午後5時。同じ汾西県の別の炭鉱で爆発が起こります。地元の郷政府は「状況は不明」と記者の電話取材に応えています。

そして2時間後の午後7時。汾西県、またです。闇炭鉱が爆発したそうで、「200箱という大量の爆薬が爆発した。いっぱい死んでる。早く来い」という電話によるタレコミが入りました。しかし現場には「道路事情」でたどり着けませんでした。住民が事件に対しなぜか口を閉ざしており、真相は分からないまま。

しかし、汾西県は7月25日にも炭鉱が爆発して7人が死んでおり、「隠蔽される前に」と、前回の事故で家族を亡くした遺族がタレこんだんでしょうか。闇炭鉱ですから、事件が起こっても闇から闇へ、なんてのはザラなんでしょうね。8人が死亡した事故も汾西県でのもの。山西晩報の記者は「引き続き追っかける」としていますが。汾西県、何があるんでしょうか。
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