:Aqua mode planning:

nonfiction in fiction

「犬では無理がある」#021【2014.12.18】上演延期。by:松本隆志

2014-12-18 11:16:37 | 【16】犬では無理がある
出演役者の降板による上演延期

代表の松本です。

表題の通り、:Aqua mode planning:「犬では無理がある」の上演を延期する運びとなりました。
挙げ切れないほどのご支援、ご期待の声を頂いていた事を思うと我々も残念でなりません。


こういった場合には諸事情とか一身上の都合とかの文言を使うのが定例ではありますが、
私自身、「それってホントは単に仲が悪かったんでしょ?」とか勘繰ってしまうタイプで。
今回の関係者一同に対しての不要な詮索を避けるべく、真実を在りのままお伝えします。

主な理由は、吉原まりかの稽古への出席率の低さから演目完成度が不充分である為。
当初から参加出来る回数に限りがあるのは了承した上での出演決定ではあったものの、
自己都合で一方的な欠席が続き、稽古全体の進みが芳しくない状況へと陥った次第。

一度目は体調不良でしたので、先への影響も考慮して欠席する事を受け入れました。
二度目は体調不良により寝ていたと、稽古時間を超過してからようやくのメール連絡。
座組み一同で1時間半ほど到着を待つも、稽古場を間違え体調が不安なので休む、と。
いずれも欠席の許可を仰ぐのではなく、「欠席します」という自己完結したメールでした。

追加稽古を行う為に空き時間を教えて欲しいと連絡するも、返事なく放置。
返事が来たのは3日後で、本人曰く「携帯をあまり見ないから気付かなかった」。

今回AMPに出演するに際して本人の中で都合調整をする優先順位が低いものと思われ、
次の稽古に来るかも信用し難く、来た所で今後や公演中の振る舞いへの不安が拭えない。
これらの状況から制作部として吉原の降板を決定しました。

合わせて、上演の可否についての判断に移りました。

当人を降板させて今から代役を探す場合、他現場で稽古中の劇団員は呼び戻せない。
それは正に今回の二の舞で、お世話になる現場の稽古に穴を開ける理由にはならない。
代役を客演の方に負担させては、本件にAMPが劇団としての対応をしたとは言えない。
吉原を抜いた台本へ書き換えて出演者が望まない内容に変更するのも本意ではない。

私達が行っているのは発表会ではありません。
稽古の成果を観て頂いて尚且つカンパで料金を頂いているのではありません。
「せっかくここまでやったのに」とか「頑張る気持ちさえあれば」とか言うのは己の為。
AMPでは公演を自らの満足よりも、お客様の満足に適う商品として捉えています。

料金を値下げして上演を敢行するのも一度は視野に入れました。
しかし、良いものを安くならまだしも、悪いものを安くしたところで誰の為にもなりません。
演目上演以外のイベントへの差し替えも、有り合わせでは無意味で失礼と感じました

過去、個人的に知る他団体の似た事例では、経費回収の為に強行するのが実情でした。
不完全な演目を世に放って数年後には「あんな事もあった」と、まるで武勇伝の様に語る。
そうは、なりたくない。

よって2014年12月公演は中止、演目としての「犬では無理がある」は上演を延期する事としました。

前売チケットをご予約頂いた皆様には、その旨を順次ご連絡している段階になります。
12/19(金)夜間までには本件のお伝えを対象者の方々へ行き届かせようと作業中です。
ご予定を空けて楽しみにしてくださっていた皆様にはただただ申し訳なさが募ります。
どうかまた別の機会に、我々と出会って頂ければと願ってやみません。

吉原とは彼女が16歳の時からの付き合いで、大人になった彼女と再び舞台を共に出来るのは嬉しく、親心の様な感情がありました。
彼女を今後AMPにて起用する事はありませんが、私自身はまず社会人として信用に足る人間に成長して欲しいと願っています。個人的な交友は変わりません。


「犬では無理がある」は、2015年6月末に予定する短編集公演「AMP THE PAVILION:002」にて上演します。
吉原以外には再度の出演交渉中になりますので、決定後の情報公開をお待ちください。



:Aqua mode planning:代表 松本隆志


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