兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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梅雨時期から熱中症

2022年06月17日 | 病気

暑いような、涼しいような 蒸し蒸しするような

なんだか変なお天気ですね。

今日も日中は気温が上がるようですが、雨上がりの湿度上昇も心配されます。

 

昨日、幼稚園の迎えの際に娘の同級生がふらふらしてしんどかった~というのを聞いて

あーー もう熱中症気をつけなきゃな季節だな と感じました。

 

真夏を迎えると熱中症予防 が言われて、気を付ける人も多くなりますが

炎天下で急に発症するタイプだけではなく、屋内で徐々に症状が出現するタイプもあります。場合によっては命にかかわることがありますので、注意が必要です。

 

身体が暑さに慣れていない梅雨時期から急増してきます。特に梅雨の合間の晴れ間は特に 湿気と気温のダブルパンチです。早めの備えも肝要です。

 

消防庁の統計では2020年6月から9月の間で約6万5000人の人が熱中症で救急搬送されています。また、同年の熱中症死者数は1528人に上り、その8割以上が65歳以上の高齢者です。

 

熱中症というと 健康な若者や中年世代がスポーツや労働作業中に急激に発症する労作性熱中症と

主に、屋内で起こり、高齢者や乳幼児が数日かかって徐々に重症化する非労作性熱中症に大別できます。

 

労作性熱中症になりやすいのは

①急に暑くなった日 ②風があまりない日 ③熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上)の翌日 です。

湿度だけが高くても発症することがあり、暑熱順化(体が暑さに慣れること)が不十分な梅雨の合間の晴れた日や梅雨明け直後に急増します。肉体労働では仕事の初日、休日明けに熱中症による死亡事故が多いこともわかっています。

 

一方、非労作性熱中症に関しては 盛夏に熱波が襲来して猛暑日と熱帯夜が連続した時に注意が必要です。

特に高齢者は注意が必要で、のどの渇きを感じにくくなったり、エアコンを使わない習慣があったり、ひどい人は真夏に冬の下着でもこもこしたりしています。周りが特に気を配って、温度調節をしてあげる必要があります。

 

3度の食事はしっかりとりましょう。中でも、夜の長い間に失われた水分・塩分・栄養補給に朝食は必ず取った方がよいです。

水分補給も欠かせません。少量でよいので、こまめにとることが大切です。

汗をかいた後はスポーツドリンクや塩飴なども利用が良いと思います。塩分・水分の両方の補給が必要です。

ただし糖尿病がある人など栄養管理必要な方は主治医の先生とご相談ください。スポーツドリンクはけっこう血糖が上がります。

 

涼しい環境づくりも必要ですね。人により快適温度は異なりますが、気温が28度以下、湿度は70%以下が目安です。

 

これからの季節、夏までまだまだ不安定です。ちょっと早い?と感じるかもしれませんが熱中症対策は必要になってきます。自身に限らず、周りの高齢者、子供たちの環境も見てあげてくださいね。

 

参考になれば幸いです。


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