兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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眠れない ~脳内物質との関係~

2024年10月11日 | 病気

今日は暑いくらいの良いお天気でした。

朝一番はこれから稲刈り という人が数名いらっしゃいましたが、その後はゆったり外来でした。

お天気が良い日はしばらく外来がのんびりの予感です。田舎なので、田んぼや畑に大きく左右されます。

週末は晴れの予報なので、皆さん稲刈り予定かもしれませんね。

 

さて、良い睡眠がとれていますか。

以前、大手寝具メーカーが全国の18歳から79歳の男女1万人を対象に実施した「不眠判定調査」によると、約半数の人に不眠症の疑いがあるという結果が出ました。

眠れない悩み  このことをいくつかの脳内物質との関係で見ていきます。

 

睡眠は生活リズムに影響をされます。

眠気をもたらす脳内物質メラトニンは朝起きてから14-15時間後に分泌が始まり、2-3時間でピークを迎えます。

例えば、朝7時に起きたとすると夜の12時には眠りに入ることになります。

 

しかし、メラトニンには強い光を受けると分泌が止まるという性質があります。

パソコンやスマートフォンなどのブルーライト(強い光)を寝る前に浴びていると、メラトニンの分泌が抑えられ、入眠が妨げられてしまう恐れがあります。

 

先ほどの例でいえば、朝7時に起きる人は夜9時以降はパソコン・スマホの使用を控えるようにしてみてください。

 

睡眠に関係する物質はメラトニン以外にもいくつかあります。

その中の一つアデノシンは脳や身体で細胞のエネルギーが使われた後にできる物質です。アデノシンが脳にたまると脳は疲労を感じ、睡眠へと向かいます。

 

ところが、アデノシンにはカフェインによって働きが阻害されるという性質があります。

カフェインが脳内で消費される時間を考慮して、睡眠の8時間前からカフェインを摂取しないようにしましょう。

 

コルチゾールという物質は人が目覚めているときに使われ、睡眠と大きく関係します。

ところが、コルチゾールは別名 ストレスホルモンと呼ばれるように、ストレスを受けると分泌される性質があります。

寝る前にストレスを受けるとコルチゾールが分泌されて、そのために目が覚めてしまいます。

睡眠のためにストレス対策も大切な理由はこういった点にもあります。

 

快適な睡眠のためにいろいろ試してみてください。参考になれば幸いです。

 


 

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