兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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たかが便秘 されど便秘②

2020年12月11日 | 病気

便秘のお話の続きです。便秘と一言で言っても本当に様々な原因・要因があります。また一つの原因でないことも多いです。

 

便秘の原因は様々ですが、普段の外来で見ていて多いのが老化による衰えです。胃・腸の消化器官の機能が低下することで排便が難しくなるようです。また、排便したいという感覚も鈍くなり、排便回数が減少して便が固くなります。そのことで食欲も低下し、一定量の便もたまらずにさらに排便困難になるという悪循環が起こります。

 

若い女性であれば、プロゲステロンの影響もあります。

大腸の蠕動運動を阻害する働きがあるため、排卵後から月経開始までは便秘になりやすくなります。そのため月経がはじまると便秘が解消する女性も多いと思います。

 

生活習慣は特に大事です。便意を感じても忙しかったり、すぐに行けなくて我慢していると体は次第に便意を感じにくくなります。子供の便秘が増えているのはトイレ習慣がついていないことが原因かもしれません。

 

食事量や水分摂取量が少ないことも影響します。

食事量が少ないと大腸を通過するのに時間がかかるため、多くの水分が吸収されて便が硬くなります。また、水分摂取量が少ない場合にも硬くなり便秘の原因になります。

 

過度のストレスや睡眠不足、運動不足による筋力低下も便秘につながります。

そのほかにも便秘を起こしやすい病気や薬などの影響で便秘になる場合もあります。


 

 

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