昨年冬から続くマスク着用
自宅にいるとき、車に乗っているとき、だれもいない広い場所 それ以外ではマスク着用が半分義務みたいな気分です。
もちろん買い物も幼稚園の送り迎えも 近所の図書館も・・・
どこに行くにもマスク。
私は仕事柄、使い捨ての紙マスクを使用しています。当初、マスクが不足していた時期には患者さんが手作りマスクをくださったので、仕事以外の日常生活ではそれを利用させていただいていました。本当に助かりました。
マスクをしていることで肌荒れが気になる
あごのニキビが常にできている
ほほのあたりにシミができた
などなど・・・当院皮膚科ではないのですが、レーザーフェイシャルを施術できる関係でそういったご相談で来院される方もいらっしゃいます。
マスクを着用では肌と繊維の間でこすれることで摩擦が起こったり、呼気がこもることでマスクの中が湿度が高くなったり、雑菌が繁殖しやすい状態になります。
また、汗や皮脂が増えるのでニキビや吹き出物ができやすくなります。
マスクの中で汗をかいた状態でそれを外すと内部の蒸気が蒸散します。それがきっかけでお肌の水分も蒸発しやすくなり、肌の乾燥が起こります。
繊維の刺激がマスクに刺激を与えていたり、繊維に残った洗剤成分が刺激になることもあると思います。
また、せっかく塗った日焼け止めもマスクでこすれて取れてしまい、その部分にシミができやすくなったり、摩擦の色素沈着でシミのようになるケースもあるようでした。
肌の状態は日々の積み重ねで変わります。
マスクで肌が隠れるからとほったらかしていると肌のバリア機能が低下してきます。ますます肌荒れしやすくなるという悪循環になります。
こまめにマスクの中の汗を拭いたり、保湿のケアを重点的に行うことが大切です。
マスクがこすれる部分は油脂性のクリームで肌の保護をすると有効だそうです。マスクをする前にワセリンなどで肌の表面に保護膜を作り、刺激を和らげることができます。少しべたつきますが、ガサガサになったりするのは防げるかと思います。
マスクは日々着用するものなので、お肌の荒れが改善しないようであれば、素材を変えてみるのも一つだと思います。
今は店舗にいろんな素材のマスクが売っていますね。綿ガーゼやシルクなどの天然素材であれば、肌あたりもよく吸湿性もあります。また、付加機能ですが、UVカット素材でできたマスクも売っていて、日常使いに良いのではないかととても気になっています。
私の子供たちは手造りのガーゼマスクを愛用しています。
また、間に柔らかい素材の布を挟むのもよいです。
まだまだ続くマスク生活。少しでも快適に過ごせると良いなと思います。
もし、赤みやかゆみがひどい場合は投薬が必要な場合がありますので、皮膚科やかかりつけの先生などに相談をしてみてください。