青草俳句会

草深昌子主宰の指導する句会でアミュー厚木での句会を主な活動としています。

結社誌「青草」と青草句会の紹介

2017年03月31日 | 結社誌・句会報

結社誌「青草」創刊号



「青草」創刊のことば

「青草」はあをあをとしています。
「青草」はいきいきとしています。

春は芳しく、夏は茂って、秋は紅葉し、冬は枯れ、やがてまた萌えはじめます。
四季折々の変化こそがもののあわれです。
二度と還らない私たちの命は、変わることなく巡ってくる永遠の命の中にあるのです。

さあ、今を生きる「命のよろこび」を詠いましょう。
       
                 主宰 草深昌子


青山抄(1)草深昌子

三十年使うて紙魚の一書かな
夕焼けて本棚の書の丈揃ふ
生温きビール燈火の親しけれ
箱庭に倒けてあるものさはやかに
登高や松のみどりが水の色
稲架けて雨降りさうな晴れさうな
川筋のどこも日当たる雁の秋
しろじろと顎ありけり穴まどひ
柿熟るるどこかしらには蝶飛んで
詫状のことこまかくて蚯蚓鳴く
いささかに重き土瓶を蒸しにけり
たまに顔上げることある夜なべかな
渡し場や二枚重ねに秋簾
潮風に飛ぶ大根を蒔きにけり
霜降や日の射すひまに日の消えて
榧の実の落つる館は大理石
神発つて遠くのこゑはみな鴉
枯芝に据ゑて一両汽車ぽつぽ
枯れにけりもののかたちをそこなはず
懐炉して音のほどには風の来ぬ

「芳草集」巻頭:松尾まつを
春浅し山に火筒の谺する
若葉風その行く先も若葉かな
大川の五月の流れモデラート
深川や緑雨の中の町工場
宇宙船浮んでをりし星今宵
返す手の渦潮となる阿波踊
無花果や埃まみれの乳母車
小鳥来る小さき庭の小さき池
山襞に夕陽を溜めて秋暮るる
秋燕棚田高きを渡りけり

「青草集」巻頭:柴田博祥
妻の眼の初々しさや雛選び
傘さしてお玉杓子にかがみこみ
夏近し扉二間の相撲部屋
鮎届き秘蔵の酒の封切りぬ
砂浜にサザンのダンス海開き
炎天やジェット機二機の居合斬り
九百の風鈴の音や大師道
蜩や最終章を読み終へて
折鶴の一つ一つや蟬時雨
野分あと人の行く声響きけり


「青草」の句会紹介

句会名称 開催日 場所 時間
花野会 毎月第二金曜日 厚木シティプラザ五階 9:45~13:00
木の実 毎月第一金曜日 厚木福祉センター 9:45~13:00
青葡萄 毎月第四火曜日 アミュー厚木 9:45~13:00
草句の会 毎月第三火曜日 アミュー厚木 9:45~13:00
草原 毎月第四木曜日 アミュー厚木 9:45~13:00

*青草会員以外の一般俳句愛好の方でも、どの句会にも飛び込み参加出来ます(句会費¥1,000円)
(句会見学及び体験参加を歓迎します。気軽に一報、或いは直にお越しください)
 (連絡先:間 草蛙:shouichi.hazama@gmail.com


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