リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

続・選挙で負けても世論で政府を動かせる

2017-11-21 | 待機児童
幼児教育無償化に関して政府が世論の声に押されて政策を変えつつある.安倍首相がこだわりのない分野だとはいえ,これほどの手ごたえを感じられることはめずらしい.
当初は認可外保育園は無償化の対象外としていたのが,不公平との批判を受け,認可外も対象とする方向になった.そして無償化より待機児童解消が先という根強い批判に応え,こんどは保育士の待遇改善を政策に盛り込む方針だと今日の朝刊が報じていた.待機児童解消のために施設などのハコモノでなく保育士の待遇改善に焦点を当てたことは評価できる.
だがその財源には2019年の消費増税で増える税収を充てるという.だが税収増を使ってしまっては先進国最悪の財政健全化の目標が遠のくばかりだ.やはり無償化と待機児童解消の両方をねらうのは欲張りすぎではないか.何度も指摘しているように,子供を預けて働きたくても預けられず,よって働くことのできない人を置き去りにして,預け先が見つかって働くことができた人は負担軽減となると,預けられた人とそうでなかった人の格差が広がるばかりではないか.「待機児童解消が先」の世論をもっと盛り上げていきたい.

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