リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

新型コロナ:回復者が貢献する場面

2020-04-12 | 一般
新型コロナウイルスの感染者が世界的に急増しているが、これは裏を返せば、すでに感染を済ませて免疫ができた人も急増中だということだ。かなり前に医師の感染が報道されたが、そうした人は今では自分が感染する心配なく患者を診察する人ができるのではないだろうか。もっとも、新型コロナウイルスにはA、B、Cの3タイプあることがわかった(朝日新聞2020-4-10夕刊)から、インフルエンザのようにA型にかかった後B型に感染するといったこともあるのだろうか。
そんなことを思っていたら、感染した回復した人の血液が治療に役立つかもしれないという記事を見た(朝日新聞2020-4-8)。回復者の血液の成分を重症患者の体内に入れたら症状が軽くなったという「血清療法」を中国の研究グループが発表したのだ。まだ予備試験の段階で、並行して他の抗ウイルス治療も受けていたこともあって、検証が待たれるが、米食品医薬品局(FDA)はすでに大規模な臨床試験を始めているという。
感染はしないにこしたことはないのだが、感染から回復した人が役立つ場面もいろいろありそうだ。

追記:感染が済んで抗体ができた人はもうコロナを恐れる必要がないということはやはり誰でも考えるようだが、「感染後症状が収まって2週間以上たったから大丈夫」というほど単純な話ではないようだ(朝日新聞2020-4-19)。イギリスではそうした人に「免疫パスポート」を与えて自宅待機の対象外とすることが検討されており、医療従事者らの早期の現場復帰が期待されており、アメリカでも同様の議論があるという。だが抗体ができても免疫がどのくらいの期間続くのかははっきりせず、現に回復した人が再感染した例もあるという。また、感染が広がった地域でも抗体を持っている人の割合がそれほど多くなかったという報告もあり、まだまだ研究途上のようだ。

追記2:医療従事者が感染した場合、すでに陽性とわかっている患者を診察するのはいいのではないかと思っていたが、甘かったようだ。「感染した看護師を、感染した入院患者の対応にあたらせていいか」との病院の質問に、保健所の医師は「認められない」と答えたという(朝日新聞2020-4-25)。

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