リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

安倍首相が否定内容を後退させた!

2018-05-30 | 政治
森友学園への国有地売却に関し,安倍首相は「私や妻が関係したということになれば首相も国会議員も辞める」と答弁していた(2017年2月).新たに財務省が公開した文書を受け,安倍昭恵首相夫人が不正をしていないのかとの問いに,安倍首相は「不正というのは,例えば金品を授受して行政をこういうふうに政策を変えろということだ」と狭く定義した上で,「それでは全くない」,「そういう文脈の中において,私は一切関わっていないと申し上げている」と述べた(朝日新聞2018-5-29).つまり,否定する対象を,賄賂をもらって森友学園に便宜を図ったという一点に絞ることにしたようだ.

賄賂はもちろん問題で,仮に森友学園からの献金がみつかったりすれば決定打になるのだろうが,そんな証拠がみつかるようなへまはしないだろう.また,森友学園元理事長は昭恵氏から100万円の寄付を受け取ったと主張しているが(asahi.com),これも事実であっても国有地売却と結びつけるのは難しいかもしれない.

だが問われているのは首相の言うような狭い「文脈」での贈収賄の問題ではない.首相という立場の影響力で行政がゆがめられたかどうかだ.このたびの安倍首相が「関わっていない」の範囲を限定したのは,金銭の授受はなくとも影響力を行使したことを認めた,というように思える.

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