パレスチナ・ラファのこどもたち/寺畑由美さんの報告会

2005年05月13日 23時27分25秒 | 感想
今日(5月13日)大阪のフェスティバルゲートで、パレスチナのこどもたちのための活動をしておられる寺畑由美さんの報告会があった。
寺畑さんはガザ地区(ラファ)に居住し、12歳から15歳のこどもたちのために1回あたり20名程度のワークショップを開催する活動を行っておられる。
家は壊される、銃弾やミサイル弾はどこからとんでくるかわからないという状況の中で、せめてこどもたちが安心して過ごすことのできる「放課後」空間を提供する活動。
ワークショップは主として、体を動かすかんたんなゲーム、アート(絵を描く)、ディスカッション(「シェアリング」みたいな感じ?)、演劇の4つのパートからなる。
このあたり、自分がやっている知的しょうがい者とともに過ごすワークショップにとっても、すごく参考になる。
絶望的な状況の中で、この時間と空間を楽しむこどもたちの映像が紹介され、確実にこの寺畑さんたちのはたらきが、いくばくかでもこどもたちにとって「光」となっていることが伝わってくる。

参加していたこどもたちのうちの一人(15歳)は昨年秋20発の銃弾によって殺されたという。

中学生くらいの女の子たちが、「大人にみられるけど、私たちはこども。」と話してたのが印象に残る。ここで「こども」の感覚と笑顔を取り戻し、演劇を心から楽しんでいている様子。

状況をまず理解することが出発点、という寺畑さんの会場質疑でのご発言もあった。

macを駆使した、純技術的にもすばらしい報告会だった。