「週刊金曜日」5月27日号

2005年05月28日 00時49分01秒 | 感想
「国鉄が分割民営化する時に、反対する人たちから一番強く言われたのは『公共性を求められる国鉄だからこそ安全が保たれるのであって、民間会社になれば、経済性を優先して安全性が失われるに違いない』ということだった。(略)
 しかし、これは、全く逆なのである。万が一事故を起こして、お客様が死傷することになれば、想像も出来ない、大きな損失が生じる。したがって、民間会社というのは、絶対に、事故を起こさないように必死で努力する。」(松田昌士著『なせばなる民営化・JR東日本』生産性出版、2002年3月発行)

「事故再発防止には民営化路線を見直せ」という記事で立山学氏が紹介しているJR東日本会長の文章。
口では何とも言えるという見本になってしまった。

日本テレビ第10位の株主が武富士であったという記事も載っている。
確かナベツネはサラ金を毛嫌いしていたはずだ。
それで近鉄をアコムが買う話がつぶれたのが、
球団消滅の遠因になったというような理解をしていた
(それでも、だったらなんでオリックスはいいのかという説明にはならないが)。

元外交官の佐藤優氏のインタビューものっていて、興味を引かれるが、
インタビュアーが宮崎学というのは気に食わない。
自らの公安スパイをしでかしたという経歴について反省がない限り、
この人物を公共圏に出すことに協力するのは控えるべきだと思う。
特に「金曜日」のようなメディアは。

武富士と朝日の関係を論じた佐高信氏の「風速計」というコラムといい、
今週号は読むところが多かった。