中学生、4人に1人がうつ状態 ？

中学生、4人に1人がうつ状態　？

厚生労働省の研究班が、まとめた調査結果によると、
中学生の4人に1人が「うつ状態」を示しているという。

この調査は、2006年8月、
静岡県内の公立中学校1校の1～3年生計566人を対象に、
国際的に使われている手法で実施したもの。

対象者が少なく、中学生の実態を反映しているかといえば、
問題も有るが、とにかく、深刻な結果が出た。

「生きていても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」など18項目を質問。
「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の3択。

男子が20．7％の59人、
女子が28．7％の78人、
全体では、24．6％の137人が
うつ状態を示したという。

この「うつ状態」は、社会に蔓延している。
生徒のみならず、先生の間も深刻な事例もあると聞く。

下校時の子どもたちを見ていると、
楽しそうにかえって行く姿が見られる。


下校時の安全パトロールにおいても、
元気な声で、あいさつを返してくれる。

時には、さびしそうに下を向いて帰っていく子どももいる。

学校でおもしろくないことがあったのかな ?


自分の子どもの頃とダブらせていたが、
それが積み重なれば、「うつ状態」になるのかもしれない。

そういえば、私が子どもの頃は、不登校などというものは無かった。
ズル休みをするものはいたが。

それほど深刻に悩んでいたのではなかったのだろう。
本人は、重大な悩み多いと感じていたが・・・・

そこには、ある種の諦念や楽観もあったかもしれない。


今の子どもたちは、確かに、決まった尺度で評価され、
決められたレールを外れると、
家族や社会から阻害されるような意識になるのかもしれない。


昔なつかしＣＭソングが、ふと、頭をよぎった。

「ソ、ソ、ソクラテスもプラトンも
み～んな、悩んでおおきくなった。」

欲がある限り、悩みのない人生は、ありえない。
悩みは、人を強くし、育てる効果も持っている。

そうであれば、心の片隅にでも、
すこしは悩みをしっかりうけとめる心を持って
育って欲しいものである。