勘違いでは ？

勘違いでは　？

(共同ニュースによると)
伊吹文明文部科学相は２６日、
深刻化するいじめ問題への対応について
「補正予算ではスクールカウンセラーの配置を増やそうと要求している」と述べ、
緊急措置として、年末に決定する本年度補正予算で
小中学校でのカウンセラーの増員費用を盛り込む方針を示した。
文科省は、臨床心理士など児童の心理に詳しい専門家の
学校への配置を進めており、
都道府県などへの補助拡充などを検討する。

対症療法的であり、それなりの効果はあろうが、
解決に向けての大きな前進が計れるだろうか。

「虐め」の根本的問題は、「虐め」に対する認識の甘さであり、
それは、教師や学校、教育委員会のみならず、
子どもの意識の中にもある。

そして、いじめられた子どもの救いとなるべき存在の
信頼感がないことが、自殺へと導いてしまったことは、
大きな要因であろう。
先生や学校に相談してもことが解決しない。
親に相談すれば、ことがさらに大きくなる。

子どもが信頼して相談できるところが無いのである。

本来、スクールカウンセラーの存在する相談室などが、
その存在たりうるが、残念ながら、
子どもの経験から信頼に足る存在として
受け入れられていないということも見受けられる。

必要なことは、子どもの信頼を得ること。

先生も学校も保護者も、教育委員会も。

その視線が子どもの方を向いているという信頼を得たときに、
このような問題が解決していく時であると感じるこの頃である。

世の中、
信頼されない組織や存在が多くなったと感じるのは、
偏った見方だろうか。