けいはんな文化学術協会ブログ

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第7回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

2015年05月01日 | 活動報告


第7回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

「けいはんな文化学術協会」は、この4月3日(金)から4月5日(日)にかけて、第7回中学生のためのグローバルキャンプを2泊3日で開催しました。

前回同様、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のご協力(コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。

この「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、外国語を使って語るに足ることを自らの中に持つことがもっと重要」に気付いてもらう機会になればと思っています。

今回も26名のキャンパーたちが集まってくれました。カウンセラーは生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)をはじめ、京大留学生のLina (リーナ、シリア)、Hiba (ヒバ、スーダン)、Lauraとその弟Daniel (ローラ&ダニエル、コロンビア)、阪大留学生のGori(ゴリ、ブラジル)と、さらに前回に引き続きSenior CounselorのVictor (ビクター、ロシア) が、東京から特別参加してくれました。今回も素晴しい留学生ならびに先生カウンセラーのお蔭で、キャンパーにはそれぞれ貴重な体験ができたと思います。


26名のキャンパーが参加してくれました。桜の前で記念写真


第1日目は保護者の皆様にも参加頂いた開会式、オリエンテーションの後、ホテルのチェックインを済ませ、カウンセラーの「自己紹介・お国自慢」のプログラムから始めました。まず2人のカウンセラーから、お国の地理・歴史・風俗・習慣などを紹介してもらいました。皆さん、初めてのお国の情報に、さっそく異文化の世界を感じて驚きました。

次にJoachim先生のリードで「ホットポテトゲーム」をしました。“マスコット”を手渡されたキャンパーは罰ゲームとして、Joachim先生から“英語の特訓”を受けるのです。みんな緊張の中にも大いに盛り上がったところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。自分のPRを書き込んだ画用紙1枚と、持参した好きな本や漫画などを紹介しました。毎回のことですが、これでみんなの気持ちをぐっと近づけることができました。


“ホットポテトゲーム” でリラックス


けいはんなプラザのレストランでの楽しい夕食の後、「ワークショップⅠ」では“100人の村”の話をテーマに、この地球に住む世界中の人々のことを、人口や言語や宗教や文化、それに環境や資源などを通して考えました。最初にカウンセラーの皆さんが順番に『100人村』の英語の詩を朗読しました。初めて聞いたキャンパーにはグローバルを考える上で、大きな刺激になったようです。

“100人の村”の英語詩をカウンセラーが朗読


“100人の村”のメインテーマとして今回はとくに『食糧問題』を取り上げました。Victorさんのリードで、スライドやVideoを見て、皆でディスカッションしました。キャンパーにとっては、日頃なかなか気がつかない大切な問題ということで、大いに議論が湧きました。6グループに分かれて議論した内容を模造紙にまとめました。世界の食料の問題について、深く考えるきっかけが得られたようです。第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。


“食糧問題” について考えた


第2日目、みんな朝寝坊することもなく、“ライン”で全員美味しく朝食をしました。朝食後、昨日に続いて2人のカウンセラーから「自己紹介・お国自慢」です。生活、文化や環境の違いにまたまた皆びっくりでした。


ラインでの楽しい朝食


10時からは、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」です。キャンパー達は“A & B”の2グループに分かれて、「世界の中学生」「留学」「将来の夢」など身近なテーマや、「グローバル」「大災害」「ロボット」などより幅広いテーマについて、カウンセラー達と膝をまじえて、いろいろ質問したり話を聞きました。どこの国でも教育を大切にしていることや、留学生たちの留学の動機や将来の夢なども聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。


カウンセラーを囲んでラウンドテーブル


「ラウンド・テーブル」は長丁場なので、昼食後は“A & B”グループを交代して後半を続けました。気持ちを集中した時間が続いて、キャンパー達も疲れたので、Lina、Hiba、Lauraたちが、皆をリラックさせようとダンスを始めました。あっというまにキャンパー達も巻き込まれて、歓声とともに大きな輪ができました。会場の床が抜けるのではと心配になるほど盛り上がりました。


ちょっとダンスで一休み


興奮が収まって、次のプログラムが始まる前に、明日の発表のための準備として1時間ほど頭の中を整理しました。やっと一段落して、16時からは、次のプログラム「ワークショップⅡ」です。

“食物の保存ってどうするの?”西村先生(同志社女子大)の講義


前回に引き続き同志社女子大学の西村公雄先生を特別講師にお招きして、『食糧問題』の一環として、「食物の保存」と「遺伝子組み換え食品」の二つのテーマについて、分かり易くお話し頂きました。身近な問題でありながら、日頃詳しい話しを聞く機会が少ないテーマでもあり、キャンパーの関心は高かったようです。人類の“食糧”確保の問題に関して、より広く考えることができたと思います。


夕食は “ラ・セーヌ”でみんな仲良くおいしく頂きました。夜の部は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめました。時間がかかったけれど皆さん上手にできました。


第3日目は、朝一番に「100人の村の話し」のまとめとして、1日目に作った模造紙「食糧問題」を完成させてGr発表しました。この機会を通して、キャンパーは、地球に住むという意味を少し考え直すことができたと思います。最後に、前回同様その思いを自分宛ての手紙にしました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。

グループ発表、大変!


キャンプ最後のプログラムは、各自が昨晩作ったPower Pointを使って、みんなに“プレゼン”する時間です。1年生はグループ発表しましたが、皆それぞれ素晴らしい発表でした。一緒にお聴き頂いた保護者の皆様にも、印象深い発表会だったと思います。


PPTを使った“プレゼン”で締めくくり


閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。


カウンセラーから全員修了証を頂きました


第7回「けいはんな国際中学生キャンプ」を無事終えることができました。今回も高校生のシニアキャンパーが5人も参加してくれました。新中1から新高2までの皆さんが仲良く交流して、得られることも多かったのではと思います。是非次回も大勢のキャンパーが参加してくれることを期待しています。参加者の皆さん、保護者の皆様、そして留学生や外国人先生のカウンセラーの皆様、関係者の皆様にスタッフ一同感謝です。


名残惜しいけど、じゃーまた!



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