けいはんな文化学術協会ブログ

私達は2001年6月に認証されたNPO法人でけいはんな文化学術協会と称します。

第8回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

2015年09月05日 | 活動報告

この8月4日(火)から8月6日(木)にかけて、「けいはんな文化学術協会」では中学生のためのグローバルキャンプ(第8回)を2泊3日で開催しました。

前回同様、宇宙航空研究開発機構(JAXA、コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。
この「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、話の中身を豊かなものにすることがもっと大切」に気付いてもらう機会になればと思っています。
今回は30名ものキャンパーたちが集まってくれました。カウンセラーは生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)をはじめ、京大留学生のZizo(ジーゾ、リビア)、Hiba (ヒバ、スーダン)、阪大留学生のReija(レイヤ、フィンランド)、滋賀医大留学生のMaryam(マリアム、カナダ)と、さらに前回に引き続きSenior CounselorのVictor (ビクター、ロシア) が、東京から特別参加してくれました。今回も素晴しい留学生ならびに先生カウンセラーのお蔭で、キャンパーにはそれぞれ貴重な体験ができたと思います。


30名のキャンパーが参加してくれました。プラザビル前で記念写真


第1日目は保護者の皆様にも参加頂いた開会式、オリエンテーションの後、ホテルのチェックインを済ませ、天の川会場に戻って、さっそくJoachim先生のリードで「ホットポテトゲーム」をしました。“マスコット”を手渡されたキャンパーは罰ゲームとして、Joachim英語の特訓”を受けるのです。

“ホットポテトゲーム” でリラックス

みんな緊張の中にも大いに盛り上がったところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。自分のPRを書き込んだ画用紙1枚と、持参した好きな本や漫画などを紹介しました。毎回のことですが、これでみんなの気持ちをぐっと近づけることができます。
次にカウンセラーの「自己紹介・お国自慢」として、まず2人のカウンセラーから、お国の地理・歴史・風俗・習慣などを紹介してもらいました。皆さん、初めて聞くお国の様子に、さっそく異文化の世界を感じて驚きました。
けいはんなプラザのレストランでの楽しい夕食の後、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」①です。キャンパー達は“A & B”の2グループに分かれて、「世界の中学生」「留学」「将来の夢」など身近なテーマや、「グローバル」「大災害」「ロボット」などより幅広いテーマについて、カウンセラー達と膝をまじえて、いろいろ質問したり話を聞きました。どこの国でも教育を大切にしていることや、留学生たちの留学の動機や将来の夢なども聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。

カウンセラーと楽しくラウンド・テーブル

21:30頃まで熱心にカウンセラーに質問したり、話を聞いたりして第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。
第2日目、みんな朝寝坊することもなく、プラザの食堂“ライン”で全員美味しく朝食をしました。朝食後は、プラザの広場でまぶしい夏の朝日を受けながら全員の記念写真を撮りました。

食堂“ライン”での楽しい朝食

2日目の最初のプログラムは、「ワークショップⅠ」です。ここでは“100人の村”の話をテーマに、この地球に住む世界中の人々のことを、人口や言語や宗教や文化、それに環境や資源などを通して考えます。今回は、まずスタッフの竹本さんが『100人村』の詩を朗読・紹介しました。グローバルを考える上で、キャンパーには大きな刺激になったようです。

“100人の村”で考えるメインテーマとして、今回はとくに『エネルギー問題』を取り上げました。スタッフやVictorさんのスライドやVideoを見て、皆でディスカッションしました。キャンパーにとっては、多少難しかったけれど、日頃なかなか気がつかない大切な問題ということで、活発に議論してもらいました。6グループに分かれて議論した内容を模造紙にまとめました。世界のエネルギーの問題について、少し考えるきっかけが得られたようです。

“エネルギー” について皆で考えた

次は、昨日に続いて2人のカウンセラーから「自己紹介・お国自慢」です。生活、文化や環境の違いにまたまた皆びっくりでした。
昼食後、昨晩に続いて「ラウンド・テーブル」②を“A&B”グループが会場を交替して行いました。キャンパーの皆さんは、直接顔を見ながら、カウンセラーから聞きたいことをたくさん質問出来て良かったようです。
次のプログラムが始まる前に、明日の発表のための準備として1時間ほど頭の中を整理しました。やっと一段落して、16時からは、次のプログラム「ワークショップⅡ」です。
今回は、同志社大学教授の千田二郎先生を特別講師にお招きして、『エネルギー問題』に的を絞って、分かり易くお話し頂きました。エネルギーのことは大切な問題でありながら、日頃気付きにくいテーマでもあります。最初のうちは、キャンパーにとって多少なじみにくかったようですが、始めて詳しく話を聞いて、人類にとって極めて重要な問題であることに気づいてくれました。

“エネルギー問題って何 ? ”千田二郎先生(同志社大学)の講義


夕食は レストラン“ラ・セーヌ”でみんな仲良くおいしく頂きました。夜の部は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめました。時間がかかったけれど皆さん上手にできました。

パソコン使って発表の準備、大変だ !

第3日目は、朝一番に「100人の村の話し」のまとめとして、1日目に作った模造紙「エネルギー問題」を完成させてGr発表しました。この機会を通して、キャンパーは、地球に住むという意味を少し考え直すことができたと思います。最後に、前回同様その思いを自分宛ての手紙にしました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。
キャンプ最後のプログラムは、各自が昨晩作ったPower Pointを使って、みんなに“プレゼン”する時間です。グループ発表と個人発表を各自選択して行いましたが、皆さんそれぞれ素晴らしい発表でした。一緒に聴いて頂いた保護者の皆様にも、印象深い発表会だったと思います。

夕べ準備したPPTで無事発表できました


閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。

カウンセラーから全員修了証を頂きました

第8回「けいはんな国際中学生キャンプ」を無事終えることができました。1年から3年の中学生が皆さん仲良く交流して、得られることも多かったのではと思います。是非次回も大勢のキャンパーが参加してくれることを期待しています。参加者の皆さん、保護者の皆様、そして留学生や外国人先生のカウンセラーの皆様、関係者の皆様にスタッフ一同感謝です。

名残惜しいけど、じゃーまた !