けいはんな文化学術協会ブログ

私達は2001年6月に認証されたNPO法人でけいはんな文化学術協会と称します。

第24回けいはんな子ども科学キャンプ

2018年01月21日 | 活動報告
けいはんな文化学術協会は2017年度2回目の「第24回けいはんな子ども科学キャンプ」を参加者30名、1月6日、7日、8日の2泊3日 けいはんなプラザラボ棟3階の実験室及びけいはんなホテルで開催しました。

 


この事業は京都府地域力再生プロジェクトのご支援を頂き
協賛 :京都大学地域連携教育研究推進ユニット (公財)関西文化学術研究推進機構
(株)けいはんな
後援 :JAXA(宇宙航空研究開発機構) 精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会のご協力のお蔭をもちまして今回24回目(年3回開催)を迎えました。



指導者としては当協会のスタッフ13名に加え京都大学医学部大学院、滋賀医大大学院、奈良先端科学技術大学院大学から外国人留学生6人(それぞれ出身はブルガリア、パラグァイ、エジプト、イエメン、バーレーン、リビア)と京都大学、高輝度光科学研究センターから参加してくれました。



第一日目は正午から保護者同伴で開会式を開催。
当協会理事長からPISAの話があり、このキャンプは日常生活において目にする現象になぜ?どうして?と科学の基本に目をむける習慣を育む機会であることについてお話ししました。その後キャンプのオリエンテーションとホテルの部屋を親子で確認しました。



その後3階の実験室に移動し1コマ目
実験①「吹奏楽器を作り、音を見よう」で楽器が音を響かせる時の科学を学びました。

この時間はキャンプの最初の実験でピアレンツタイムとし、保護者の皆様に参観して頂きました。スタッフ一同大変嬉しく思いましたのは90分の実験時間ほとんど全員最後までご参加いただいたことです。

 
実験②「どうして天気は変わるのだろう」です。
どうして変わるかを詳しく説明していただきその後実験で確かめました。


その後天の川に移動し、カウンセラー達のお国紹介が始まりました。次にMahmoud がエジプトの紹介をして下さいました。おなじみの5千年前の遺産、ピラミッドやルクソールの話に加えて産業や生活についてお話を聞きました。たくさん質問もしました。またMahmoudの奥さんのKristina はイエメンの出身でお国は4つの地方に分かれそれぞれが気候や風俗が異なります。彼女の出身地は大家族でご馳走を食べる昼食は30人でテーブルに並びきらないお料理の写真を見せてくれました。



夕方6時から待ちに待ったホテルのレストラン ラ・セーヌでビュッフェスタイルの夕食です。
サラダ、ピザ、八宝菜、パンプキンコロッケ、から揚げ、焼きそば、カレー、炒飯、ハンバーグ、お蕎麦、茶わん蒸し、お好み焼、タコ焼き、プチケーキを何種類も、白玉団子、ジュース類、果物(スイカ、オレンジ、グレープフルーツ、パイナップルなど)でおなか一杯頂きました。



食後は実験③「波のお話とドップラー効果」の実験
① の実験で学習したことを日常の生活でみられる現象、救急車のサイレンからさらに音は波であることを実験を交えて理解しました。

8時30分、全員疲れも見せず元気にホテルの部屋へ移動しました。スタッフは就寝時間までに各部屋を2回、3回廻って困っていることがないか尋ねました。

日目30日6時半に起床し7時からレストラン「ライン」で全員そろって朝食。和食と洋食充実したメニューで親しくなった友人達と楽しく頂きました。
朝食後ホテル前で集合写真の撮影をして実験室へ移動しました。


 

実験④「のぞいてみようゾル・ゲルの世界」の実験をしました。
日頃目にするお豆腐やゼリーが化学的、物理的にはどのような仕組みでできるのかを調べました。


  

次はこのキャンプの他では出来ない体験プログラム「ラウンドロビン」が始まります。これは5人ずつ6つのグループに分かれて担当の外国人留学生の指導でテーブルを順番に巡回して実験します。6回ですべての実験を体験します。

 
⑥「顕微鏡試料の作成と観察」
自分で実際にプレパラートを作る。自分で顕微鏡の操作を実践する。この二つを必ずできるようになることです。次に顕微鏡で見えたものは実際にはどれぐらいの大きさのものなのかを認識することです。科学は目で見えない微小なものや巨大なものを探索する楽しみであることを学びました

 


⑦「食べ物のpH、糖度、塩分を測定してみよう」では日常食べたり飲んだりしている食べ物にそれぞれどれぐらい含まれているか測定器を使って測ってみました。またこれらの測定値はどのように利用されているか、それぞれにどんな意味があるか話し合いました。



⑧「光が持つ性質:偏光とは何?」では光の進む方向について観察するためのいろいろな実験をしました。偏光板やテレビ石も観察しました。



⑨「電気抵抗と温度の関係」
マルチメーターを使って金属と半導体の電気抵抗値を比較しました。グラフに記入して話し合いました。




⑩「赤色はなぜ赤く見える?」の実験では吸収スペクトルの測定器を使用して観察。自分で資料を作って測定しました。グラフのデータでいろいろ話し合いました





⑪「表面張力の不思議」日頃表面張力は水蓮やサトイモの葉にできた水滴で見かけます。表面張力とは何だろうか。表面張力と多面体の関係について学びました。一円玉をいくつ水面に浮かせることができるか競争しました。水銀ではどうかについても学びました

以上⑥~⑪は2日目午後と3日目10時まで続きました。

  


6時から昨日と同じホテルのラ・セーヌで楽しく夕食を頂きました。

その後「天の川」で4人のカウンセラーのお国紹介がありました。まずEbi は私達が普段から耳にしないバーレーンの紹介です。小さな島国で石油の産出国でした。次に南米のパラグァイ出身のJuan からスペインに征服されるまでに、もともと住んでいたグアラニー人とは今でもお互いに良い関係を保っていて言語も宗教も両方が上手く調和しているそうです。
チーフカウンセラーのDesiからヨーグルトでおなじみのブルガリアの紹介です。耳鼻咽喉科のでカタツムリ管の研究中だそうです。最後はZizoで北アフリカの国リビアの紹介です。リビアは5千年の歴史があって今でもローマ文化がそのまま残っているそうです。

長い、長い一日でしたが元気にホテルに帰って休みました。

最終日は6時20分に起床してチェックアウトの準備をして昨日同様1階のレストラン、ラインで朝食をおなか一杯戴き、実験室に移動しました。



全部の実験を終了して、最後の実験について担当のカウンセラーとグループの5人で実験についてまとめ、ディスカッションした内容などを発表出来るように考えました。
11時半から12時まで保護者やスタッフ一同の前で一人一人1分間発表しました。

 

その後修了式。ひとりひとりグループ担当のカウンセラーから修了証が手渡されました。またカウンセラー達から一緒に過ごしたキャンパーについて感じたことを発表してもらいました
彼らは皆子供たちから活発な質問があったこと、聡明で、好奇心いっぱいで素晴らしい子供達と過ごせていろいろ勉強になりとても楽しい3日間を過ごせて感謝している。次回も是非参加したいとコメントしました。

キャンパーの皆さん、事故や病人もなく30人揃って終了証を授与されおめでとうございました。

第24回けいはんな子ども科学キャンプを成功できました事に感謝です




3月開催の第25回けいはんな子ども科学キャンプの募集は定員に達しましたので締め切らせていただきましたが2018年度の第26回けいはんな子ども科学キャンプは5月頃募集の予定ですのでご応募お待ちしています。
募集要項やチラシなどホームページに掲載いたします。