けいはんな文化学術協会ブログ

私達は2001年6月に認証されたNPO法人でけいはんな文化学術協会と称します。

第11回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催

2017年05月25日 | 活動報告

この3月31日(金)から4月2日(日)にかけて、「けいはんな文化学術協会」では中学生のためのグローバルキャンプ(第11回)を2泊3日で開催しました。

前回同様、宇宙航空研究開発機構(JAXA、コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。

「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、話の中身を豊かなものにすることがもっと大切。」に気付いてもらう機会になればと思っています。

26名のキャンパーが参加してくれました。プラザビル広場の日時計前で記念写真


今回も26名のキャンパーたちが集まってくれました。カウンセラーは7名の皆様が参加してくれました。生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)をはじめ、京大留学中のHiba (ヒバ、スーダン)、Desi(デシ、ハンガリー)、Salamata(サラマタ、ギニア)、Sufian(スフィアン、リビア)、同志社大留学中のMarwa(マルワ、レバノン)、さらに留学OBで枚方の会社で勤務中のSteph(シュテフ、マダガスカル)の皆様でした。今回も素晴しいカウンセラーのお蔭で、キャンパーはそれぞれ貴重な体験ができたと思います

第1日目は保護者の皆様にも参加頂いた開会式、オリエンテーションの後、ホテルのチェックインを済ませ、天の川会場に戻って、さっそくJoachim先生のリードで「ホットポテトゲーム」をしました。“マスコット”を手渡されたキャンパーは罰ゲームとして、“Joachim英語の特訓”を受けるのです。


“ホットポテトゲーム” でリラックス


みんな緊張の中にも大いに盛り上がったところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。自分のPRを書き込んだ画用紙1枚と、持参した好きな本や漫画などを紹介しました。毎回のことですが、これでみんなの気持ちをぐっと近づけることができます。



カウンセラーの“お国自慢”、みんな興味津々


次にカウンセラーの「自己紹介・お国自慢」として、カウンセラーから、お国の地理・歴史・風俗・習慣などを紹介してもらいました。まずヨアヒム先生がいつもの様に本を片手に、スライドも使わずドイツの素晴らしさを紹介してくれました。
けいはんなプラザのレストランでの美味しく、楽しい夕食を終えて、続けて3人のカウンセラーからの「自己紹介・お国自慢」です。素晴らしいスライドを見ながら、皆さん、初めて聞くお国の様子に、さっそく異文化の世界を感じて驚きました。


カウンセラーと楽しくラウンド・テーブル


1日目の最後のプログラムは、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」①です。キャンパー達は6つのグループに分かれて、各テーブルのカウンセラー達と膝をまじえて、いろいろ質問したり話を聞きました。
今回はキャンプの主題として「ことばと文化」を取り上げましたが、ラウンド・テーブルでは特に「ことわざ」をテーマに、みんなで議論しました。もちろんテーマにこだわらず、幅広く話を聞いたり、質問したりしました。留学生たちの留学の動機や将来の夢なども聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。 
21:30頃まで熱心にカウンセラーに質問したり、話を聞いたりして第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。


第2日目、みんな朝寝坊することもなく、プラザの食堂“ライン”で楽しく朝食をしました。朝食後は、プラザの広場で春の薄曇りの中、けいはんなプラザ広場の大きな日時計の前で全員の記念写真を撮りました。
2日目の最初のプログラムは、昨晩に続けて「ラウンド・テーブル」②です。次々にカウンセラーのテーブルを廻って、最終的に全てのカウンセラーと親しく話をすることができました。テーブル毎に大いに盛り上がって、初めての参加で、英語に不慣れなキャンパー達にとって貴重な体験になった様です。
続けて昼食までの1時間半、残りの3人のカウンセラーから「自己紹介・お国自慢」をたっぷり聞かせてもらいました。たまたま、リビア・ギニア・マダガスカルとアフリカ大陸特集となり、生活、文化や環境の違い、スケールの大きさに、またまた皆びっくりでした。
美味しいお弁当の昼食後、「ワークショップⅡ」として、今回の主題「ことばと文化」に関連して、「奈良アイルランド語研究会」でご活躍されている荒木先生から“アイルランドの民話”と、お仲間の佐藤さま、稲実さまから“昔ばなし”をお話し頂きました。神話や民話、昔話って何だろう、キャンパー達にとって大いに刺激になった様に思われます。



アイルランドの民話”を荒木先生から


講義の後、少し休憩をして次のプログラム「ワークショップⅠ」に移りました。いつもの様に“100人の村”の話をテーマに、スタッフの竹本さんが用意した道具を使って、ゲーム感覚でこの地球に住む世界中の人々のこと、人口や言語や宗教や文化、それに環境や資源などについて考えました。キャンパーにとって“100人の村”は“グローバル”を意識し、考えるとき、非常に分り易く参考になると思います。

“ことばと文化” について皆で考えた


今回のメインテーマ『ことばと文化』について、ラウンド・テーブルでも議論してきましたが、ここで6グループに議論した内容を模造紙にまとめてもらいました。グループごとに、例えば“英語は国際語か?”などのテーマについて、「賛成」・「反対」⇒「私たちの考え」へと皆でディスカッションし、Y-Chart方式でまとめました。キャンパーにとっては、多少難しかったけれど、日頃なかなか気がつかない大切な問題を考えるきっかけになったようです。最終日のグループ発表に向けて、熱心に議論し、立派な発表用の“まとめの模造紙”が完成しました。


ラ・セーヌ”での美味しい夕食


夕食は レストラン“ラ・セーヌ”で、みんな仲良く楽しく頂きました。夜の部は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめ、時間がかかったけれど皆さん上手に仕上げました。

第3日目は、朝一番に「ワークショップⅠ」のまとめとして、昨日作った模造紙「ことばと文化」を使って上手にGr発表しました。グループごとに創意工夫がみられ、非常に充実した時間になりました。また続けて、「100人の村」の詩を朗読してもらい、地球に住むという意味を考え直すことができたと思います。最後に前回同様、その思いを含めて今回の感想を自分宛ての手紙にしました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。


Y-Chartを使ってグループ発表、大成功 !


キャンプ最後のプログラムは、各自が昨晩遅くまでかかって完成したPower Pointを使って、みんなに“プレゼン”する時間です。今回は1年生から3年生まで全員が個人発表しました。皆さんそれぞれのレベルにあった素晴らしい発表でした。一緒に聴いて頂いた保護者の皆様にも、印象深い発表会だったと思います。

カウンセラーから全員修了証を頂きました


閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。

名残惜しいけど、じゃーまた !


第11回「けいはんな国際中学生キャンプ」を無事終えることができました。1年から3年の中学生が皆さん仲良く交流して、得られることも多かったのではと思います。是非、次回も大勢のキャンパーが参加してくれることを期待しています。 
参加者の皆さん、保護者の皆様、そして留学生や外国人先生のカウンセラーの皆様、関係者の皆様にスタッフ一同感謝です。
-了-