第12回「けいはんな国際中学生キャンプ」開催
この8月11日(金)から8月13日(日)にかけて、「けいはんな文化学術協会」では中学生のためのグローバルキャンプ(第12回)を2泊3日で開催しました。
今回も、宇宙航空研究開発機構(JAXA、コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。
「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、話の中身を豊かなものにすることがもっと大切。」に気付いてもらう機会になればと思っています。
写真1 20名のキャンパーが参加してくれました。プラザビル横の木陰で記念写真
今回はお盆に重なる日程でしたが、20名のキャンパーたちが集まってくれました。カウンセラーは6名の皆様が参加してくれました。生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)、Dan先生(ダン、カナダ国籍・カメルーン母国)をはじめ、京大留学中のDesi(デシ、ブルガリア)、同志社大留学中のMarwa(マルワ、レバノン)、ソルボンヌ大学生のKaoru(カオル、フランス在住の日系の方)と今回特別参加のKie (竹本 季永) の皆様でした。今回も素晴しいカウンセラーのお蔭で、キャンパーはそれぞれ貴重な体験ができたと思います
写真2 “キャンパー自己紹介” 自分のPRを書いた画用紙を持って
みんな緊張の中にも大いに盛り上がったところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。自分のPRを書き込んだ画用紙1枚と、持参した好きな本や漫画などを紹介しました。毎回のことですが、これでみんなの気持ちをぐっと近づけることができました。
写真3 カウンセラーの“お国自慢”、みんな興味津々
次にカウンセラーの「自己紹介・お国自慢」として、カウンセラーから、お国の地理・歴史・風俗・習慣などを紹介してもらいました。まずヨアヒム先生がいつもの様に本を片手に、スライドも使わずドイツの素晴らしさを紹介してくれました。続いて、マルワさんが綺麗なスライドを使ってレバノンを紹介してくれました。
ここで夕食です。けいはんなプラザのレストラン“ラ・セーヌ”で、美味しく、楽しいひと時を過ごしました。夕食後、続けて2人のカウンセラーからの「自己紹介・お国自慢」です。デシさんとカオルさんが、それぞれブルガリアとフランスの紹介をしてくれました。素晴らしいスライドを見ながら、皆さん、初めてのお国の様子や、美味しいお料理の数々を見て、さっそく異文化の世界を感じることができたようです。
1日目の最後のプログラムは、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」①です。キャンパー達は4つのグループに分かれて、各テーブルのカウンセラー達と膝をまじえて、いろいろ質問したり話を聞きました。
今回はキャンプの主題として「ことばと文字」を取り上げましたが、ラウンド・テーブルでは特に「諺(ことわざ)」をテーマに、みんなで議論しました。もちろんテーマにこだわらず、幅広く話を聞いたり、質問したりしました。留学生たちの留学の動機や将来の夢なども聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。
21:30頃まで熱心にカウンセラーに質問したり、話を聞いたりして第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。
第2日目、少し朝寝坊する人もいましたが、プラザの食堂“ライン”で楽しく朝食をしました。朝食後は、プラザビルの横の木陰で全員の記念写真(前出の写真1)を撮りました。
写真4 カウンセラーと楽しくラウンド・テーブル
2日目の最初のプログラムは、昨晩に続けて「ラウンド・テーブル」②です。次々にカウンセラーのテーブルを廻って、最終的に全てのカウンセラーと親しく話をすることができました。テーブル毎に大いに盛り上がって、初めての参加で、英語に不慣れなキャンパー達にとって貴重な体験になった様です。
その後、カウンセラーの「自己紹介・お国自慢」の最後として、このキャンプ初参加のダンさんから、母国のカメルーンの話をたっぷり聞かせてもらいました。ダンさんはプロのバレーボール選手でもあった方で、その長身(196cm)で、キャンパーの頭上から響き渡る声で迫力たっぷりのお国自慢でした。生活、文化や環境の違い、スケールの大きさに、またまた皆びっくりでした。
写真5 長身のダンさんから“カメルーンのお国自慢”
午前中最後のプログラムは、「ワークショップⅠ」の①回目です。竹本さんが、分かりやすく楽しくまとめて頂いたスライド『100人の村』を見ながら、“グローバル”の意味を身近に考えてもらいました。その後、いつもの様に“100人の村”の話をテーマに、スタッフの竹本さんが用意した道具を使って、ゲーム感覚でこの地球に住む世界中の人々のこと、人口や言語や宗教や文化、それに環境や資源などについて考えました。キャンパーにとって“100人の村”は“グローバル”を意識して考えたとき、非常に分り易く参考になったと思います。
美味しいお弁当の昼食後、「ワークショップⅡ」として、今回は、NICT(国立 情報通信研究機構) の島津浩哲先生から『最近の宇宙科学の進展』と題して、広く宇宙全般の話をして頂きました。キャンパー達は興味をもって聞きました。「宇宙の果てはどうなっているのですか?」など、先生が研究中の核心に迫る質問もあり、関心の高さが分りました。“グローバル”を超える“グローバル”な話題でキャンパーにも大いに刺激になった様です。
写真6 “最近の宇宙科学の進展”を島津先生(NICT)から
講義の後、少し休憩をして次のプログラム「ワークショップⅠ」② に移りました。今回のメインテーマ『ことばと文字』ですが、キャンパーに主題を考えてもらいやすいように、まずスタッフの吉永から“話ことばと文字”について、ポイントをスライドで紹介しました。続けて、関連話題として、今回特別参加頂いた船見先生(伊賀市在住の日本語教師)から、“やさしい日本語”を本当に面白くお話し頂き、キャンパーも大喜びでした。
ここでラウンドロビン形式の4グループに分かれ、『ことばと文字』に関連して提示した課題のいくつかから、テーマを選択して議論した内容を模造紙にまとめてもらいました。例えば“英語は国際語か?”などのテーマについて、「賛成」・「反対」⇒「私たちの考え」へと皆でディスカッションし、Y-Chart方式でまとめました。キャンパーにとっては、多少難しかったけれど、日頃なかなか気がつかない大切な問題を考えるきっかけになったようです。最終日のグループ発表に向けて、熱心に議論し、立派な発表用の“まとめの模造紙”が完成しました。
写真7 “ラ・セーヌ”での美味しい夕食
夕食は レストラン“ラ・セーヌ”で、みんな仲良く楽しく頂きました。夜の部は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめ、時間がかかったけれど皆さん上手に仕上げました。
第3日目は、朝一番に「ワークショップⅠ」のまとめとして、昨日作った模造紙「ことばと文字」を使って上手にGr発表しました。グループごとに創意工夫がみられ、非常に充実した時間になりました。また続けて、「100人の村」の詩を朗読してもらい、地球に住むという意味を考え直すことができたと思います。最後に前回同様、その思いを含めて今回の感想を自分宛ての手紙にしました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。
写真8 Y-Chartを使ってグループ発表、大成功 !
キャンプ最後のプログラムは、各自が昨晩遅くまで、かかって完成したPower Pointを使って、みんなに“プレゼン”する時間です。今回は中学1年生から、シニアメンバーの高校2年生まで全員がそれぞれ工夫して個人発表しました。皆さんそれぞれのレベルにあった素晴らしい発表でした。一緒に聴いて頂いた保護者の皆様にも、印象深い発表会だったと思います。
写真9 カウンセラーから全員修了証を頂きました
閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。
写真10 名残惜しいけど、じゃーまた !
この8月11日(金)から8月13日(日)にかけて、「けいはんな文化学術協会」では中学生のためのグローバルキャンプ(第12回)を2泊3日で開催しました。
今回も、宇宙航空研究開発機構(JAXA、コズミックカレッジ・ファンダメンタルコース)、(公財)関西文化学術研究都市推進機構、(株)けいはんなの協賛、生駒市ならびに精華町・木津川市・京田辺市・城陽市・交野市・生駒市の各教育委員会の御後援を得て素晴らしいキャンプを開催することができました。
「けいはんな国際中学生キャンプ」の主旨は「グローバルな視点を持ち、明日の世界を力強く生きるために、中学生が考えるべきことは何だろう?」です。「グローバル化とは、異文化を尊重しながら自らの主体性を保ち、自国の文化を語れる人間力を備えることです。語学力も大切ですが、話の中身を豊かなものにすることがもっと大切。」に気付いてもらう機会になればと思っています。
写真1 20名のキャンパーが参加してくれました。プラザビル横の木陰で記念写真
今回はお盆に重なる日程でしたが、20名のキャンパーたちが集まってくれました。カウンセラーは6名の皆様が参加してくれました。生駒市ALTのJoachim 先生(ヨアヒム、ドイツ)、Dan先生(ダン、カナダ国籍・カメルーン母国)をはじめ、京大留学中のDesi(デシ、ブルガリア)、同志社大留学中のMarwa(マルワ、レバノン)、ソルボンヌ大学生のKaoru(カオル、フランス在住の日系の方)と今回特別参加のKie (竹本 季永) の皆様でした。今回も素晴しいカウンセラーのお蔭で、キャンパーはそれぞれ貴重な体験ができたと思います
写真2 “キャンパー自己紹介” 自分のPRを書いた画用紙を持って
みんな緊張の中にも大いに盛り上がったところで、「キャンパーの自己紹介」をしました。自分のPRを書き込んだ画用紙1枚と、持参した好きな本や漫画などを紹介しました。毎回のことですが、これでみんなの気持ちをぐっと近づけることができました。
写真3 カウンセラーの“お国自慢”、みんな興味津々
次にカウンセラーの「自己紹介・お国自慢」として、カウンセラーから、お国の地理・歴史・風俗・習慣などを紹介してもらいました。まずヨアヒム先生がいつもの様に本を片手に、スライドも使わずドイツの素晴らしさを紹介してくれました。続いて、マルワさんが綺麗なスライドを使ってレバノンを紹介してくれました。
ここで夕食です。けいはんなプラザのレストラン“ラ・セーヌ”で、美味しく、楽しいひと時を過ごしました。夕食後、続けて2人のカウンセラーからの「自己紹介・お国自慢」です。デシさんとカオルさんが、それぞれブルガリアとフランスの紹介をしてくれました。素晴らしいスライドを見ながら、皆さん、初めてのお国の様子や、美味しいお料理の数々を見て、さっそく異文化の世界を感じることができたようです。
1日目の最後のプログラムは、カウンセラーからいろいろな話を直接聞ける「ラウンド・テーブル」①です。キャンパー達は4つのグループに分かれて、各テーブルのカウンセラー達と膝をまじえて、いろいろ質問したり話を聞きました。
今回はキャンプの主題として「ことばと文字」を取り上げましたが、ラウンド・テーブルでは特に「諺(ことわざ)」をテーマに、みんなで議論しました。もちろんテーマにこだわらず、幅広く話を聞いたり、質問したりしました。留学生たちの留学の動機や将来の夢なども聞くことができて、キャンパー達にも「グローバル」を意識する良いきっかけになったと思います。
21:30頃まで熱心にカウンセラーに質問したり、話を聞いたりして第1日のプログラムが終了し、皆さんホテルに戻ってそれぞれ楽しい時間を過ごしました。
第2日目、少し朝寝坊する人もいましたが、プラザの食堂“ライン”で楽しく朝食をしました。朝食後は、プラザビルの横の木陰で全員の記念写真(前出の写真1)を撮りました。
写真4 カウンセラーと楽しくラウンド・テーブル
2日目の最初のプログラムは、昨晩に続けて「ラウンド・テーブル」②です。次々にカウンセラーのテーブルを廻って、最終的に全てのカウンセラーと親しく話をすることができました。テーブル毎に大いに盛り上がって、初めての参加で、英語に不慣れなキャンパー達にとって貴重な体験になった様です。
その後、カウンセラーの「自己紹介・お国自慢」の最後として、このキャンプ初参加のダンさんから、母国のカメルーンの話をたっぷり聞かせてもらいました。ダンさんはプロのバレーボール選手でもあった方で、その長身(196cm)で、キャンパーの頭上から響き渡る声で迫力たっぷりのお国自慢でした。生活、文化や環境の違い、スケールの大きさに、またまた皆びっくりでした。
写真5 長身のダンさんから“カメルーンのお国自慢”
午前中最後のプログラムは、「ワークショップⅠ」の①回目です。竹本さんが、分かりやすく楽しくまとめて頂いたスライド『100人の村』を見ながら、“グローバル”の意味を身近に考えてもらいました。その後、いつもの様に“100人の村”の話をテーマに、スタッフの竹本さんが用意した道具を使って、ゲーム感覚でこの地球に住む世界中の人々のこと、人口や言語や宗教や文化、それに環境や資源などについて考えました。キャンパーにとって“100人の村”は“グローバル”を意識して考えたとき、非常に分り易く参考になったと思います。
美味しいお弁当の昼食後、「ワークショップⅡ」として、今回は、NICT(国立 情報通信研究機構) の島津浩哲先生から『最近の宇宙科学の進展』と題して、広く宇宙全般の話をして頂きました。キャンパー達は興味をもって聞きました。「宇宙の果てはどうなっているのですか?」など、先生が研究中の核心に迫る質問もあり、関心の高さが分りました。“グローバル”を超える“グローバル”な話題でキャンパーにも大いに刺激になった様です。
写真6 “最近の宇宙科学の進展”を島津先生(NICT)から
講義の後、少し休憩をして次のプログラム「ワークショップⅠ」② に移りました。今回のメインテーマ『ことばと文字』ですが、キャンパーに主題を考えてもらいやすいように、まずスタッフの吉永から“話ことばと文字”について、ポイントをスライドで紹介しました。続けて、関連話題として、今回特別参加頂いた船見先生(伊賀市在住の日本語教師)から、“やさしい日本語”を本当に面白くお話し頂き、キャンパーも大喜びでした。
ここでラウンドロビン形式の4グループに分かれ、『ことばと文字』に関連して提示した課題のいくつかから、テーマを選択して議論した内容を模造紙にまとめてもらいました。例えば“英語は国際語か?”などのテーマについて、「賛成」・「反対」⇒「私たちの考え」へと皆でディスカッションし、Y-Chart方式でまとめました。キャンパーにとっては、多少難しかったけれど、日頃なかなか気がつかない大切な問題を考えるきっかけになったようです。最終日のグループ発表に向けて、熱心に議論し、立派な発表用の“まとめの模造紙”が完成しました。
写真7 “ラ・セーヌ”での美味しい夕食
夕食は レストラン“ラ・セーヌ”で、みんな仲良く楽しく頂きました。夜の部は明日の発表会に向けて、パソコンをにらみながら「キャンプの感想」や「将来の夢」などについて自分の考えをPower Pointにまとめ、時間がかかったけれど皆さん上手に仕上げました。
第3日目は、朝一番に「ワークショップⅠ」のまとめとして、昨日作った模造紙「ことばと文字」を使って上手にGr発表しました。グループごとに創意工夫がみられ、非常に充実した時間になりました。また続けて、「100人の村」の詩を朗読してもらい、地球に住むという意味を考え直すことができたと思います。最後に前回同様、その思いを含めて今回の感想を自分宛ての手紙にしました。後日キャンパー自身に届くと思いますので楽しみです。
写真8 Y-Chartを使ってグループ発表、大成功 !
キャンプ最後のプログラムは、各自が昨晩遅くまで、かかって完成したPower Pointを使って、みんなに“プレゼン”する時間です。今回は中学1年生から、シニアメンバーの高校2年生まで全員がそれぞれ工夫して個人発表しました。皆さんそれぞれのレベルにあった素晴らしい発表でした。一緒に聴いて頂いた保護者の皆様にも、印象深い発表会だったと思います。
写真9 カウンセラーから全員修了証を頂きました
閉会式では、カウンセラーからそれぞれ修了証を授与されました。キャンパーの笑顔が素晴らしかったです。サインを交換したり、記念写真撮ったりして素晴らしいフェアウェルパーティーを最後に今回のキャンプが終了しました。
写真10 名残惜しいけど、じゃーまた !